昨年11月に行われた「第17回母から子への手紙コンテスト」において大賞を受賞された阿部祥子さんに、2月25日(月曜日)、倉田哲郎箕面市長から箕面市長表彰が贈られました。
阿部さんはもともと金融関係の仕事に就いていました。
在職時は娘さんを保育所に預けていましたが、色々なことを吸収し日々成長していく我が子の姿を見て、もっと一緒に過ごして、多くのことを教えてあげたい、との思いがどんどん強くなっていったそうです。
そして、2年前、娘さんが小学校に進学されるのを機に、思い切って14年間勤めた会社を退職されました。
今では子供と接する時間が増えて、とても充実しているそうです。「退職当時、まわりの人からは『もう少しで管理職だったのにもったいない』とか『いつか後悔するかもしれないよ』とか言われましたが、後悔は全くしていません。子供の成長が実感できて、毎日がとても楽しいです」と話されました。
また、娘さんだけでなくご両親とのコミュニケーションの機会が増えたのも、大きな収穫だったようです。
一方で、いつの日か娘さんが「自分のせいでお母さんはキャリアを諦めた」と考えないかを心配され、「そうではないんだよ」という気持ちを形にしたかったことが、手紙コンテストに応募したきっかけとなったそうです。
「最初は『400字くらいなら書ける』と思って応募用紙を手に取りましたが、自分のことを全く知らない人にたった400字で伝えることがいかに難しいかを痛感しました」と話されました。
苦労しながら書き上げた作文は、退社して約1年が経過した頃の阿部さんの心境がいきいきと綴られており、応募総数1,382点の中から、見事に最優秀作品にあたる「大賞」に選ばれました。
今は、下の息子さんから「僕への手紙はないの?」と言われるのが新たな悩みになっているそうです。
倉田市長は、「難しい選択だったと思いますが、よく決断されましたね。次は息子さんにも手紙を書いてあげてください」と話しました。
<阿部さん、おめでとうございます!すてきな作文を書いてもらった娘さんも、きっと嬉しいモミ!