皆さん、もうすっかり春になりましたね~!メキシコ クエルナバカ市の国際交流員クラウディアです。
今月のブログでは、「トウモロコシ」メキシコ料理の主食について、紹介したいです。トウモロコシの原産地起源は明確ではないですが、Teocintle「テオシント」植物はトウモロコシの祖先だと言われています。しかし、テオシントの見た目はトウモロコシとは異なります。
中米にはトウモロコシが220品種があり、そのうち、メキシコには64品種があります。メキシコでは、1つのエリアで栽培している品種の数は、アメリカよりも多いです。
トウモロコシの品種
白いトウモロコシが一般的に食べられています。一方で、黄色のトウモロコシは食料品だけではなく、飲み物の甘味料、衣料品、薬品、ケミカル製品、家畜の餌など、加工用に利用されています。
白と黄色いトウモロコシ
トウモロコシの栄養と効能
1万年ぐらい前に栽培がはじまりましたが、それまでは古代メキシコのマヤ文明とアステカ文明の主食は植物の根、動物の肉だけでした。
食物連鎖のピラミッド
アステカの伝説では、祖先がどのようにトウモロコシを得たかについて、説明されています。昔々、山の奥にトウモロコシが隠されていました。それを取るために古代神々は山を開きたいと思っていましたが出来ませんでした。
アステカ人たち
何回もアステカ人たちはトウモロコシを取るのに失敗しました。そのため、助けが必要になり、偉大な神Quetzalcoatl「ケツァルコアトル」を呼びました。
アステカ帝国の中でQuetzalcoatlは偉大な神様(生命の神様)でした。
Quetzalcoatl「ケツァルコアトル」
Quetzalcoatlは羽毛があり、ヘビの姿をしています。
Quetzalcoatlはアステカ人たちを助けたい気持ちがありましたので、才覚を使いました。山の奥へ行くために黒アリに姿を変えました。赤アリとともに山の中へ行って、口にトウモロコシの粒をはさんで、運びました。
運んでいる途中に、多くの逆境がありましたが、あきらめませんでした。運んだトウモロコシの粒を、アステカ人たちに渡しました。そしてQuetzalcoatlのお陰で栽培が始まりました!最高!
トウモロコシの茎
トウモロコシは大事でアステカ神話の中ではトウモロコシの神様はCenteotl 「センテオトル」と呼ばれています。
Centeotl 「センテオトル」、トウモロコシの神様
トウモロコシは食物から薬用までいろんな用途があります。健康に良く、栄養価が高いので、メキシコではトウモロコシのトルティーヤが主食となっています。
トウモロコシのトルティーヤ
豆のタコス
トルティーヤの中に好きな食べ物を巻いて食べます。日本の手巻きずしみたいですね!
ゆでて食べる品種もあり、甘さとみずみずしさから果物のように食べられるトウモロコシです。もし辛い物が好きでしたら、上にチリパウダーとレモンをかけて食べるのが、おすすめです!
ゆでトウモロコシとチリパウダー
Pozole「ポソレ」トウモロコシスープ
Pozole「ポソレ」とは、メキシコの伝統的な料理です。この有名なスープはトウモロコシの粒で作られています。トウモロコシはこのブログで紹介したものだけではなく、もっといろいろな料理があります。
メキシコは美食の国で、トウモロコシが大切になりました。現在では、世界中で食べられています!
<トウモロコシスープを食べてみたいモミ!