2月9日(木曜日)、学校給食では初めての箕面商工会議所とのコラボメニューとして、市内飲食店「北摂スパイス研究所」と考案した「さば缶スパイスカレー」が、全市立小学校(12校)・小中一貫校(2校)・中学校(6校)の給食メニューに、登場しました。
この企画は、令和3年の秋に、箕面商工会議所を通じて当飲食店の代表者から、学校給食とコラボした取り組みについての提案があり、これまでの給食に使用していない食材を取り入れて食育に活用する機会となることや、子どもが苦手な食材を食べやすくアレンジした新たなメニューの開発などを目的に実施することになりました。
令和3年度の冬期休暇以降、当飲食店の代表者と学校栄養士で試作と試食を繰り返しながら、昨年の夏にようやくメニューが完成しました。材料に「さば缶」を選んだのは、魚には特有の臭みがあるなどの理由で、魚料理を苦手とする子どもが多く、学校給食における残食量を減らすよう試行錯誤していたため、魚の臭みを消す効果があるスパイスを使うことで、子どもが喜んで食べてくれる魚料理ができるのではないかと考えたためです。また、骨ごと加工された「さば缶」は、成長期にある子どもたちにとって、とても重要な栄養素であるカルシウムを手軽に摂取できる食材として適していたことから、魚の中でも「さば缶」を使ったメニューを選びました。
提供日の当日、市立中小学校では朝7時30分に食材料が届き、10名の調理員が手際よく調理を始めました。材料はたまねぎやにんじんなどの定番野菜やセロリやにんにくなどの香味野菜、さばの水煮の缶詰などを使用します。カレー粉は使わずに、クミンシード、コリアンダーなど4種類のスパイスをオリーブオイルで炒めて香り付けします。午前11時頃には、本格的なスパイスの香りが調理室に漂いました。午後0時15分には、715食分の給食が完成し、児童や教職員に提供されました。
メニュー考案に参加した中村学校栄養士は、「企画を知った時は、地域の飲食店に箕面の学校給食に魅力を持ってもらえていることが嬉しかったです。地域と学校が共同して地域活性化に役立つことは素敵な取り組みだと感じました。また、普段から地元の野菜を多く使用し、地産地消の取り組みをされている点は、地域の飲食店と学校給食の共通点だと知りました。給食調理の様々な決まりごと(低アレルゲン献立、衛生面の徹底、栄養バランス、調理時間の制限など)を飲食店のかたが理解してくださった上で、メニューを一緒に検討できたことも嬉しかったですし、今回の取り組みで食材や調味料の新たな組み合わせかたを知ったことで、給食献立の幅がより一層広がるように感じました。本市の給食メニューは、市内小中学校で同じものを提供しているため、味覚の発達の状態が違う小学生から中学生まで、全ての子どもたちがおいしいと感じられるように、スパイスの組み合わせと配合する量の加減に苦労しました。また、飲食店から提案してもらったスパイスを効かせた本格的な味付けと、様々な素材の味を活かした学校給食の味付けが、うまくプラスになるよう工夫を凝らしました。」と説明しました。
給食を食べ終わった中小学校の児童たちからは、「見た目からちょっとスパイシーな味かなと思ったけれど、めっちゃおいしかった。スパイスだけでなく、さばのにおいもした。また給食で出るのが楽しみです。」「そのまま食べても、ごはんにかけてもおいしかった。ピーマンのシャキシャキ感やさばの小骨の感じが家のカレーではない食感だった。いろんなスパイスの組み合わせがいいと思った。家でも作ってもらいたいです。」「魚が入ったカレーは初めてで、スパイスって聞いて辛いかなと思ったけれど意外と甘かった。他の具材とさばがよく合っていておいしかった。めっちゃおなかがいっぱいになりました。」などの感想がありました。
<お問い合わせ先>
箕面市教育委員会事務局 子ども未来創造局 学校給食室
電話:072-724-6159(直通)
<とってもおいしそう! おなかがすいたモミ~
箕面市では、2月1日から3月31日まで、統一キャンペーン「今すぐ自治会に加入してください!自治会を結成してください!」を行っています