6 月 19 日(月曜日)、初夏の訪れを告げる「びわ」の収穫が箕面市北部の止々呂美地区で行われました。
止々呂美地区では、農家が山の斜面を利用してびわを栽培し、例年 6 月末から 7 月にかけて収穫しますが今年は少し早めの 6 月上旬から栽培が行われました。
止々呂美地区で栽培されているびわは「田中」という品種で、粒が大きく、また瑞々しさと高い糖度を持つことを特徴としており、高級品として取り扱われています。
今年から「大五星」という中国の品種の栽培も行っており、中国から仕入れた苗木を1から育てています。「大五星」は「田中」より更に大きく、まん丸な形をしているのが特徴です。今年の収穫量は、一軒の農家で 2500~3000 個程で出来もよく甘さも申し分ないということです。
日本で、びわの栽培が本格的に行われるようになったのは、明治時代以降といわれていますが、旧止々呂美村の『止々呂美村誌』(1931 年)によると、箕面では、南北朝時代の1300 年代にびわの栽培が始まったとされています。しかし、野生動物の被害に遭うことが多く、また農家を継ぐ人の減少などから1970 年代に 100 軒近くあった農家は、現在は 4 軒程まで減少しています。びわの皮は非常に繊細で傷つきやすいので、春ごろに一つ一つ手作業で実を袋で覆います。袋で包む段階から大きくなりそうなものや一房についている実の量を見て、摘果していきます。そして、慎重に収穫され、手作業で重さと品質をチェックし、箱詰めされていきます。
びわを生産する尾上喜治(おのうえよしはる 84 歳)さんは「昨年は猿の被害に遭い、全滅してしまい栽培することができなかったが、今年は猿対策のおかげもあり、久しぶりに収穫することができたので嬉しい。止々呂美の特産物であるびわを楽しみに朝市・びわ市に来てくれるお客さんがいるのがとても嬉しいし自分たちの励みにもなります。」と話しました。
収穫されたびわは、6 月 25 日(日)午前 8 時~11 時半まで上止々呂美(国道 423 号沿い)
で開催される止々呂美ふれあい朝市 びわ市で購入することができます。
【お問い合わせ先】
箕面市 市政統括 箕面広報室
電話:072-724-671
<採れたてのびわ美味しかったモミ~!
箕面市では、4月1日から9月30日まで、統一キャンペーン「令和5年度末ついに北急が箕面へ!!」を行っています