護摩木(ごまき)を焚き、新しい年のご多幸と安全を祈念する伝統行事「節分会 福護摩(ふくごま)祭り」が、令和7年2月2日(日曜日)に帝釈寺で行われました。
「節分会 福護摩祭り」は帝釈寺で半世紀以上続く伝統行事で、厄除祈願、家内安全、無病息災などを願うお祭りです。
当日、本堂では御礼のご祈禱「新年星祭護摩祈祷(しんねんほしまつりごまきとう)」が行われ、境内では、「福護摩(柴燈大護摩)(ふくごま(さいとうおおごま))」、福護摩の残り火で行う「火渡り修行」が行われました。
正午頃になると多くの参拝者でにぎわう境内では、ほら貝を吹く山伏の登場とともに、柴燈大護摩(福護摩)が開始しました。その後、清められた薪とヒノキの葉で建てられた護摩壇(ごまだん)に火がつけられると、積み上げられた薪が大きな火柱を立てて燃え上がり、辺り一面が白い煙で覆われました。そして、山伏が祈祷を行うなか、願い事が書かれた護摩木が、次々に火の中へと投げ入れられました。
その後、住職や山伏が般若心経を唱えながら、まだ煙が立ち上がる護摩木の灰の上を素足で歩く「火渡り修行」が行われました。
「火渡り修行」とは、修験道に伝わる厳しい修行の一つで、火の上を歩くことにより、日ごろから知らず知らずのうちに犯している罪を焼き祓い、心身ともに清め、心願成就、無病息災、厄除などのご利益を授かるといわれています。
住職や山伏は、約5メートルもある赤々と熱を持った炭の上を、素足で力強く一歩一歩踏みしめながら、厳かに渡りきりました。
住職や山伏が渡った後は一般参拝者の火渡り修行が行われました。子どもからご高齢のかたまで幅広い年齢層の参拝者が、それぞれの願いを抱いて、素足で灰の上を渡りきっていました。見守っていた参拝者から「がんばれ!」や「熱そう!」などの声が上がり、厳かな境内がにわかに熱気に包まれました。
渡りきった参拝者は、「火渡り成満(火渡り修行を無事終えました)」と書かれた半紙に、
灰のついた足の裏を押しあてて足形をとり、「火渡り修行」に挑戦した記念として持ち帰っていました。
一般参拝者で火渡り修行をされた方は「熱いというよりも暖かかったです。何かに守られているような感覚でした。これで今年一年も頑張っていけます。」と笑顔で話してくれました。
<節分会 福護摩祭り>
毎年、2月2日に開催
・午前10時30分 新年星祭護摩祈祷
・正午頃 柴燈大護摩(福護摩)
・柴燈護摩終了後 火渡り修行
<お問い合わせ先>
高野山真言宗宝生山 帝釈寺
電話:072-729-4028(直通)
<みんな熱そうにしながら火渡りしていてすごかったモミ~!
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