護摩木(ごまき)を焚き、新しい年のご多幸と安全を祈念する伝統行事「節分会 福護摩(ふくごま)祭り」が、令和2年2月2日(日曜日)に帝釈寺(箕面市粟生外院2丁目14番11号・小西徹定 住職)で行われ、恒例の「火渡り修行」に500名以上の参拝者が挑戦しました。

「節分会 福護摩(ふくごま)祭り」は「新年星祭り護摩祈祷」「柴燈大護摩(福護摩)」「火渡り修行」が行われる帝釈寺で50年以上続く伝統行事で、厄除祈願、家内安全、無病息災などを願うお祭りです。

(とても多くの参拝者が訪れていました!)

(新年星祭り護摩祈祷は厳かな雰囲気の中、行われました)
当日は午後1時頃、清められた薪とヒノキの葉で建てられた護摩壇(ごまだん)に火がつけられると、積み上げられた薪が大きな火柱を立てて燃え上がり、辺り一面は白い煙で覆われました。

(柴燈大護摩に備える凜々しい山伏たち)

(護摩壇に火を入れます)

(境内に立ちこめる白煙)
そして、山伏が祈祷を行う中、願い事の書かれた護摩木約2,500本が、次々と火の中へ投げ入れられました。

(多くの護摩木が投げ入れられました)

(見上げるほどまで燃え上がる炎)
その後、まだ煙が立ち上る護摩木の灰の上(長さ約5メートル・幅約1.5メートル)を、無病息災、厄除、家内安全などを祈願しながら素足で歩く「火渡り修行」が行われました。

(火渡り修行の準備中。まだ燃えています…)
まずは、住職や山伏が渡り、次に一般の参拝者が火渡りに挑戦しました。般若心経が唱えられる中、子どもからご高齢のかたまで幅広い年齢層の参拝者が、熱を持った灰の上を一歩一歩素足で踏みしめながら、厳かに渡りきりました。

(ゆっくりとした足取りで、灰を踏みしめていました)

(表情をひとつ変えずに渡っていますが、かなり高温です…)
参拝者は、渡りきった後、「火渡り成満(火渡り修行を無事終えました)」と書かれた半紙に、灰のついた足の裏を押しあてて足形をとり、「火渡り修行」に挑戦した記念として持ち帰りました。

参拝者の中で最初に火渡り修行を行った三宅照一さんは、「毎年一番に火渡り修行を行うようにしています。一番に火渡りを行うととても熱いですが、それを耐えてこそ、一年間、元気に健康で過ごすことができると思っています。今年も一番にできてよかったです。」と話しました。


(まだ灰が熱い中、踏みしめて歩く姿は圧巻でした!)
また、親子で参加された田上あけみさんは「今年から娘が海外の学校に行くことになったので、思い出づくりにと思い、初挑戦しました。熱かったですが、頑張って踏みしめて渡り切れたのでうれしかったです。娘との良い思い出になったので、来年もぜひ参加したいです。」と話され、娘さんの田上未侑さんは「とっても熱かったので、最後のほうは少し小走りになってしまいました。でもお母さんとの楽しい思い出になり、挑戦して本当に良かったと思います。」と話しました。

(お母さんはゆっくりと…)

(娘さんは最後小走りでしたね笑)

(とっても仲良し親子のお二人!良い思い出になりましたね!)
【節分会 福護摩祭り】
毎年、2月2日に開催
●午前10時30分 新年星祭り護摩祈祷
●正午 柴燈大護摩(福護摩)
●柴燈大護摩終了後 火渡り修行
【お問い合わせ先】
高野山真言宗宝生山 帝釈寺
電話:072-729-4028
<多くのかたが訪れた今年のお祭り!皆さまが幸せな一年を過ごせるようモミジーヌも祈っています!