みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

川本喜八郎『道成寺』『鬼』

2006年04月07日 | 映画(DVD含む)
川本喜八郎作品集 PIBA-3032川本喜八郎作品集 PIBA-3032

 先日、図書館でビデオを見つけて借りてきました。川本喜八郎さんは、人形アニメーションの作家として有名で、NHK『三国志』でおなじみの方。現在『死者の書』が公開されています。
 この『道成寺』は、短編で20分くらいです。お能や歌舞伎でも人気の道成寺ですが、この作品は、鐘供養に来た白拍子(実は蛇体)が道成寺に来て舞う・・・のではなく、安珍清姫伝説の作品。wikipedia 安珍清姫伝説

 台詞は一切無く、音楽と人形の表情で淡々と進んでいくのですが、先日見た文楽ともまた違った人形のお芝居に引き込まれました。やはり綺麗なお人形はとても素敵ですね。台詞がないので、基本知識があった方が楽しめると思いますが、なくても理解できると思いますし、こういうのもまた面白いと思います。琵琶の音(?)とにかく音楽も印象的です。
 清姫が、それは怖い。蛇体じゃなくても・・・^^;。夜這いしようとするし(笑)安珍は綺麗で惚れられてしまうのですが、必死に逃げます。騙されたと知った清姫は蛇体になって、道成寺の鐘に逃げ込んだ安珍を焼き殺してしまいます・・・。と、ここまでが映像化されていますので、お能や歌舞伎の道成寺もののプロローグといった感じですね。なかなか面白かったです。
 
 同時に収録されている『鬼』も文楽の三味線の方が音楽に参加されていて、印象的でした。こちらも10分足らずの短編ですが、これも面白かったです。『死者の書』も見てみたいですし(地元での上演は絶対ないだろうなぁ)、『三国志』『平家物語』も再放送してくれないかな?と思いました。

・・・で多分川本喜八郎さんの人形での『三国志』の公演を高校の芸術鑑賞会で見た気がする・・・・とこの記事を書きながら思っていたのですが。NHKと同じ人だったはず・・・じゃ多分川本さんの人形を見たのかな?・・・^^;と思い、ネットで調べてみると、川本さんの人形、ジェームス三木さんの脚本での舞台公演が現在も上演されているそうです。そうだ・・・確かに中国の方が人形を操っていた!!!記憶は確かだったようです(笑)あと、語りの日本人もいたような・・・。劉備の人形が他の武将よりも綺麗だったり、漢文の授業で読んだ「三顧の礼」のシーンや、「赤壁の戦い」のダイナミックさは今も記憶にあります。あれで、『三国志』に興味を持って、漫画『三国志』(横山光輝氏)とか読みまくりました(笑)はまりやすい性格は高校の頃から変わっていないようです。思い出したら、やっぱりまた『三国志』を見たくなりました(笑)

週間人間国宝

2006年04月07日 | 雑感~芝居関連
 週間人間国宝という本が創刊されるとのこと。なんだか凄いタイトルです(笑)初回だけ何かついてくるとか、初回だけ値段が安いとかいう類の週刊誌ですよね。(^^;
 工芸・芸能の各ジャンルの方々(故人含む)を紹介し、70号発行されるらしい。リストの名前を見てみると、凄い。ほとんど自分が知らない名前ばかりです・・・。とりあえず、歌舞伎・能楽の方々の回のチェックはもちろん、染織や陶芸なども最近少しだけ興味あるのでチェックしてみたいと思います。