静岡で再放送されていた
『白い巨塔』(唐沢版)が最終回を迎えました。先日、
前半の教授選挙編が終わった時も記事にしたので、せっかくなので感想を書きたいと思います。
本放送に夢中になり(そういえば、前半放送時は入院していたんだっけ・・・20歳過ぎての麻疹で
)、原作も読み、田宮版ダイジェスト再放送(?)も見ました。今回以前にも再放送で見ているはずなので、何回か見ているはずですし、結末も知っているはずですが・・・最後はやっぱり泣いちゃいましたね。
このドラマの前半は教授選挙編でしたが、後半は
医療訴訟がメインとなります。教授選挙編とは重みが全然違いますよね。前半では、物語の性質上、登場人物のほとんどが大学病院関係者(くれない会含めw)ですが、原告側弁護士の上川隆也と財前側弁護士のミッチー(及川光博)が良い味を出していました!現在こそ、役者としても活躍するミッチーですが、当時はまだ「職業王子」というイメージが強く、弁護士役?!と思ったものですが、冷徹なエリート弁護士というのがピッタリはまり役だったし、上川さんは正義感あふれる弁護士というのがピッタリでした!!
医学的なことは分からないけれど、こういう誤診というかミスは難しいんだろうなと思います・・・。でも、この場合は、やはり手術を急いだ(前任の東教授の退官日にわざと当てるようにした)財前の傲慢さが原因なのかなぁ・・・・・・。けど、元は悪い人ではない財前。岡山のお母さんのことを気にかけています。(「大阪に呼んでやる」と言ってもなかなか実現できないけど)裁判編で、ついには柳原に罪を被せようと証言したり(やっぱり、これもダメだよねぇ)する「イヤな奴」と叩いておいて、最終回では、財前が手術不能なほどに進行している癌で死んでしまうという展開は、視聴者(あるいは読者)に同情させるような話のもっていき方で・・・・やはりこれは山崎豊子がうまいのでしょうかね。
財前が死ぬことで、財前を救っているというか・・・。死の間際、うわごとで「佐々木庸平は・・・」と呟いていたのは、後悔しているのかな?財前の良心なのかな・・と。財前も、ある意味では犠牲者だったのでしょうかね・・・
10年経っても、夢中になってしまうドラマでした。やはり面白い!!!でも・・・・・・・原作でも、田宮版でも財前の最後の一言は
「お母さん」だったと思うのですが・・・
唐沢版は(最終回だけではないですが)最期まで
里見のことが大好きなツンデレ財前だったなと。
「教授になったことを一番に祝って欲しいのは君だ」とか「君をがんセンターの内科部長になってもらうよう口説きに行く」ということを何度も言っていたり(電話だったり、引越し当日に直接言いに行ったり)とか・・・しつこいですw手術できない状態だったということを隠されている財前は、自分で自身の病状に気がつき、里見のいる民間病院まで里見に診療してもらうのは、理解できます。いろいろあっても、一番信頼できる人物だから・・・。でも最後には財前の臨終は里見と二人きりだったということとでしょうけど・・・ちょっと違うなというか・・・。「二人にしてやりましょ」と又一が言っていましたけど、二人きりにしてあげるのは分かります・・・。けど、最期を看取るのは、普通は家族が・・っていうか・・・
お母さんを呼んであげなさいよ!!!と思っちゃいました。間に合わなかったのでしょうけど・・・間に合わなくても、気にしていてあげてくださいよ!と思っちゃいました・・・。
あと、再放送では、財前が又一にライターを返すシーンがカットされていました。うーん、あのシーン好きなんだけどなぁ。舅と婿という関係なんだけど、本当に自分の子のように可愛がっていたんだなということが伝わってくるシーンだし・・・。そのあとに「毛ぇかてフサフサ(本物?)や」という、アドリブなのか?というセリフも好きなのですが、それもなくて残念。(又一のカツラネタは大好きですw)
そして、役者さんも皆さん良い役者さんばかり・・・。矢田ちゃんは、可愛いなぁ・・・と思うのですが、なんであんなことに・・と思ってしまいました。若村麻由美さんも好きな女優さんですが、若村さんも・・・一時期は・・・でしたが、先日『臨場』の劇場版を見て、やはり良い女優さんだなと思いました。
原作者の山崎豊子さんは亡くなられてしまいましたが・・・今後またリメイクされるなんてこともあるのでしょうか?もし今やるとしたら・・・?うーん・・・。考えるのはやめておきましょうか(笑)