ひさびさの『日本いけばな芸術展』です。最終日のハロウィンになんば高島屋に行ってきました。
※副理事長 小原宏貴(小原流)
※副会長 池坊専好(池坊)
※副会長 勅使河原茜(草月流)
※理事長 矢上哲己(池坊)
※副理事長 吉村華州(龍生派)
※小原流らしさを押し出した花です
※池坊(池坊ならではの立花です)
未生流(希望と名付けられていました)
※華道洛陽未生流
※池坊の立花
小原流は維新後に盛花を創始して池坊から分かれました。水盤を使った盛花の姿は当初『花魁が寝そべったような花だ』と酷評されたそうです。
※小原流の盛花
これは凄かったですよ~。コロナ禍による行動規制のない花展です。各流派とも気合いが入ってます。94流派から166の出展でした。
全部はとても紹介し切れません⤵️💦
まずは理事の作品を中心に、その他は小原流の作品等をご紹介して、雰囲気だけでま感じていただければ、と思います。
※副理事長 小原宏貴(小原流)
小原流当代家元の作品です。このヒト、今回はマシでした(いつも程ヒドくなかった)。丸や球形のモチーフが異様に好きで多用するンですが、今回の選定は悪くなかった。いささか装飾品に助けられた感はありますが、全体として法隆寺の寺宝みたいなカンジにまとまりました。
ただし、この吊り香炉か灯籠みたいな飾りはイラナイですね~。
※相談役 肥原碩甫(未生流)
未生流家元作品。ありがちな未生流(笑)。バターン通りというか、笹岡なら定規と分度器を使って生けるだろうな~と思えるような『いかにも未生流』な花です。
無難にまとめましたね~。
※副会長 池坊専好(池坊)
前衛です。アバンギャルドです。
池坊は攻めてます。生け花としての『まとまり』は捨てて新しい挑戦をする道を選びました。賛否両論あるでしょうが、いや~凄いです、これは。
※副会長 勅使河原茜(草月流)
割り竹を使って映画『利休』のイメージを再現しようとしたのでしょうか。斬新な中に雅さを秘めた作品になりました。
※理事長 矢上哲己(池坊)
池坊は攻めてます。もはや生け花の概念を離れた抽象表現の域に達してます。
評価の分かれる作品ですが『その
意気やよし』です。
※副理事長 吉村華州(龍生派)
この流派はあまり知らないのですが・・・うーん、もう少し整理できなかったものでしょうか❔引き算の表現を重視する『生け花』の精神からは離れてしまったかもしれません。
以上が日本いけばな芸術協会幹部の作品(後期)です。
他にめぼしい作品は・・・。
※海のものを使ってくるところが小原流らしさです
※これも小原流、いい花材を使ってます。
※小原流らしさを押し出した花です
※池坊(池坊ならではの立花です)
※峰風遠州流、ちょっと不気味かな❔
未生流(希望と名付けられていました)
※華道洛陽未生流
などがありました。
好き勝手を書きました(あくまで私の個人的感想です)。
失礼しました~‼️
以下ご参考までに追記(2022,11,10)します。
【生け花豆知識:池坊と小原流】
室町時代から続く生け花の歴史を正統に継いでいるのが池坊です。立花を主体にした凛とした姿の花形が代表的です。
※池坊の立花
小原流は維新後に盛花を創始して池坊から分かれました。水盤を使った盛花の姿は当初『花魁が寝そべったような花だ』と酷評されたそうです。
※小原流の盛花
これだけアタマに入れておくだけで生け花を見る目が変わりますよ~➰👋😃
私も2流派で習いましたが、94流派も見られるなんて!!近くなら是非行きたいです。
希望というのも面白い。後ろから5番目も好きです。
最初のモノ、釣り香炉いりませんね~~って、批評はできるのですが・・・
うちの玄関の生け方の雑さ。恥恥・・・
素敵な活け花のお写真有難うございました。
1.肥原碩甫氏の作品はどう見ても盆栽に見えます。これいけばななんですよね。
盆栽をそのままケンザンに刺しているということですか?
白内障手術したから 私の目がおかしいかもしれない。
2.矢上哲己氏の作品は これ皿鉢料理にもよく使われているバランですね。
バランを逆立ちさせ ピッと立っているように見せるには
どんな技法が使われているのでしょうか。
3.吉村華州氏の作品は 木の枝に野鳥が作った鳥の巣と野蛮人の目には映ります。
そしてさらに 野鳥がずっとうまい。
4.未生流の希望は グロリオサの後ろはトクサの束ですか?
この場合トクサのどこが水に浸かっていますか?
しばらくの間は水に浸けなくとも色が変わらない植物でしょうかね。
以上 野蛮人の野蛮な感想でした。ごめんくださいませ。
ええ、個人で楽しむにはとても使えないような花ばかりです。
文句ばかりつけてナンですが、いい目の保養になりました。
肥原氏の『ありがちな未生流作品』はこの『く』の字のような曲がり様にキモがあるに違いありません。未生流笹岡では実際に分度器と定規を使って矯めてました。
矢上氏の作品が支えに何を使っているかはめを凝らしてもわかりませんでした。
まるでミスター・マリックみたいです。
鳥の巣に見立てられた吉村氏の作品はもっと引き算すべき内容ではないでしょうか❔
未生流の『希望』はトクサよりは太いカンジだったので細いめの竹ではないかと思われました。
以上私なりの解説でした。
またおいでください。今後ともよろしくお願いいたします。