秋のアニメも出揃ってきましたが『これはっ!』という作品がナイのが実情です⤵💦。
新作よりも続篇の方が充実しているって・・・これは問題です。
『剣と魔法の異世界ファンタジー』がゴロゴロ、そんなに現実が嫌なのか!?
『慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』
『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』
『私、能力は平均値でって言ったよね!』
どれも似たり寄ったりでもう結構です。異世界に勇者(?)として転生して活躍って安易なストーリーにいつまでも頼ってはイケないと思うンです。
『ライフル・イズ・ビューティフル』とか『神田川JET GIRLS』のようなスポーツものは私には合いません。
『歌舞伎町シャーロック』は期待して見た程にはストーリーが練られてナイです。
単なるキワモノでした。
※期待外れだった『歌舞伎町シャーロック』
そんな中でちょっと目新しいのが『プリンセスプリンシパル』です。
※設定に慣れることができればハマる『プリンセスプリンシパル』
現実とは異なる偽史のロンドンを舞台に国際スパイが暗躍するストーリー・・・主要な登場人物が美少女だけ(!)という無理はあるものの、シリアスな設定でなかなか魅せます。
とりあえず夏から続いている『ドクターストーン』に加えて『フェアリーゴーン』の第2シーズンが始まったのでこれを第2位と第3位にすることにします。これはオモシロイのです!
※第3位:妖精(フェアリー)を操って敵と戦う『フェアリーゴーン』
※第2位:とにかく楽しい(あーんど、タメになる!)『ドクターストーン』
そして栄えある第1位はやっぱり『PSYCHO-PASS サイコパス 3』で決まりです(10月24日(木)深夜から第1回が放送されます)。
※第1位:独特の世界観が観る者を魅了する『PSYCHO-PASS サイコパス 3』
『まだ始まってもナイのに1位かよ』ってご批判はさておいて、これはイイです。イイに決まってます。
衝撃的だった第1作『PSYCHO-PASS サイコパス』程のインパクトはないでしょうが、これ、設定だけで他のアニメとは一線を画しています。
シビュラシステムに管理された近未来の日本で活躍する警察官たちがシステムによる管理と人間性との狭間でもがき、答えを求めて行動します。
正義とは何か、人間は機械に優越することができるのか、様々なことを考えさせられるアニメです。
ぜひ、ご覧になってください。
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最初に・・・台風19号で罹災された皆様には心からのお見舞いを申し上げます。
さて、久々の金田一耕助が登場するスペシャルドラマの登場です。
台風19号が襲来する中『ちゃんと映るのかしらン?』と思いながら観始めたヒトも多かったのではないかと思います(被害に遭って『それどころぢゃねーよ!』という方も多かったことと思います。ゴメンナサイ⤵💦)。
※NHKスーパープレミアム『八つ墓村』・・・10/12(土)午後9:00~放映
で、様々な悪条件の中放映されたこのドラマ、出来は『予想外に良かった!』のでした。
これまで映像化された中では、最もキチンと犯人の動機と連続殺人の筋立てがキレイに説明されていた1本ではなかったかと思います。
これまでの作品はどちらかといえば『たたりじゃー!』のセリフに代表されるように『惨殺された八人の落武者の祟り』に焦点が絞られて『いかにおどろおどろしい恐怖を盛り上げるか』に重点が置かれていました。
今回のドラマは『えー!?このご時世に祟りなんてバッカバカしい!』という考えが根底にあって『祟りの伝説を利用しようとしたドロドロの愛憎劇』に仕上がっているところが、新しい解釈で良かったのでした。
と、いう訳で濃茶の尼が叫ぶお馴染みの『タタリじゃー!』という台詞も、明るい日中に聞くと全っ然怖くナイ。完全に『何だ!?この気〇い婆ァ!』ってカンジで、もはや風景に溶け込んでます。
※津山事件を熱演する音尾琢真(よく演った!これは手放しで褒めたい!)。
さて見どころはもちろん『前半のヤマ場となる津山事件をどう演じてくれるのか?』ですが、今回はロングのショットを最後に使って淡々と描写していきます。『長閑な田舎の風景の中に乾いた銃声が響く』というカンジで『あっ!よく見ると事件あったンだ!』というくらいのイメージ。『人間の営みは自然の中ではごく些細なことである』と強く印象づける演出でした。
観ながら私はピーテル・ブリューゲルの『イカロスの墜落のある風景』を思い出しました。
※ピーテル・ブリューゲル『イカロスの墜落のある風景』・・・悲劇は点景として扱われる
後半の鍾乳洞のシーンは今回『祟りを怖れた村人たちがリンチに掛けようと主人公を追う』ことに重点を置き、結局は『祟りにおびえた村人たちの妄動』に終始させています。
今回は犯人は洞窟の中で亡くなるのではなく、収容された病院で亡くなります。
これにもちゃんとした『伝説の科学的な解釈』が持ち込まれて、あくまで明るい理性の光に照らされて事件は解決し、最後に國村隼がつぶやく『なぜ人は愛を求めるんですかね』という台詞が心に残ります。
これは現代に即した新しい『八つ墓村』の成立です!
ご覧になれなかった方は、再放送(↓「Data」に書いてます)を見逃さないようにしましょう。
さて、少し気になった点は、
①説明的な台詞が多い:どだい2時間で『八つ墓村』を演じること自体に無理があるので、これは仕方のナイことだと諦めてください。
②不自然な台詞が多い:台詞に漢字が多いンです。具体的な台詞が思い浮かばないのですが、『愛していたんですね』を『愛情を抱いていたんですね』と言うような『日常の喋り言葉でない台詞』が多いのが気になりました。
③吉岡秀隆(金田一耕助)の演技はともかく声が耳障り(!)もっと発声を勉強した方がイイのでは?と思います(真木よう子はさすが無名塾崩れだけあって熱演)。
※吉岡秀隆(金田一耕助)はもっと発声の訓練を!
④磯川警部は最初に金田一耕助を『鬼首村の事件を解決した名探偵』と紹介するンですが、ドラマの最後に『亀の湯といういい温泉があるンです』と、これから『悪魔の手毬唄』に続くことを暗示する台詞も出てきます。あれ?時系列、どっちが先ナンですかぁ?
【Data】スーパープレミアム「八つ墓村」
初回放送 10月12日(土)午後9時~午後10時59分
再 放 送 11月17日(日)午後1時30分~午後3時29分
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野村芳太郎監督『八つ墓村』(1977年松竹)
長谷川博己主演NHK BSドラマ『獄門島』・・・11/19(土)午後8:00~放映
市川崑監督『悪魔の手毬唄』(1977年東宝)
市川崑監督の『金田一耕助』シリーズ・・・今日からBSプレミアムで放映開始!!!
藍井エイル LIVE HOUSE TOUR 2019『星が降るユメ』のチケットをゲットしましたぁ!
11月14日(木)は燃えましょう!(↓)腕が動かなくなるまで振り続けるのじゃ!
※出番を待つペンライト・・・もちろん青色!
※藍井エイル『voyage』Lyric Video -『クロス×ロゴス』ver.
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藍井エイル LIVE TOUR 2019 / 6月15日(土) / 梅田芸術劇場 メインホール
藍井エイル 『月を追う真夜中』(TVアニメ「グランベルム」OPテーマ)



先日の衛星映画劇場で録画しておいた『ヴァン・ヘルシング』を改めて観たのです。
※スティーブン・ソマーズ監督『ヴァン・ヘルシング』2004年アメリカ
これ、見直して思ったのですが、怪奇映画ファンにはタマらン造りです。
出だしは何と白黒フィルムで、お馴染みフランケンシュタイン博士が怪物を創造するシーンから始まります。雷の電気が装置に流れると、繋ぎ合わせた屍体の指がピクッと動く・・・『Oh! It's alive! It's alive! It's alive!』お馴染みのセリフが・・・もう、こうなると歌舞伎と一緒で『ヨッ!ヴィクター屋!』って声を掛けたくなります。
※お馴染み、雷撃で命を吹き込まれる名シーンです!
ところが墓場を荒らしたヴィクターを焼き討ちにしようと村人が研究所に押し掛け、風車小屋に逃れた怪物は、燃え落ちる風車小屋の崩壊に巻き込まれて死んで(?)しまいます。
当然これはボリス・カーロフが演じた最初のフランケンシュタイン映画へのオマージュなのです。
※ジェイムズ・ホエイル監督『フランケンシュタイン』(1931年アメリカ)のラストシーン
で、ヒュー・ジャックマン(ウルヴァリン!)演じるヴァン・ヘルシングといえば(知ってるヒトは知っている)ドラキュラ退治の専門家。
往年クリストファー・リーがドラキュラ伯爵を、ピーター・カッシングがヴァン・ヘルシング教授を演じて、何度も名対決を演じています。
※クリストファー・リー(脚註参照↓)が演じるドラキュラ伯爵(カッケー!)
※ピーター・カッシングが演じるヴァン・ヘルシング教授
で、この2人が揃いも揃ってスター・ウォーズで重要な役どころを演じている・・・これって偶然じゃないですよね。
※SWでドゥークー伯爵を演じるクリストファー・リー
※SWでモフ・ターキン総督を演じるピーター・カッシング
みんな怪奇映画大好きなのです。
いかんいかん、何だか映画の本筋から外れてしまった。
※ドラキュラの花嫁たちが空を舞う滑空シーンがイチバンの見ドコロ!
映画そのものは、ご都合主義のストーリーで、ドラキュラに狼男にフランケンシュタインの怪物が三つ巴(!)の争い。そこにヴァチカンからドラキュラ退治の命を受けたヴァン・ヘルシングが絡むという大サービス!こうなると『三大怪人 ドラキュラ VS.フランケンシュタイン VS.狼男』のようですが、期待以上の出来になっています。スピーディな展開で楽しめました。
※三大怪人 ドラキュラ VS.フランケンシュタイン VS.狼男・・・もうハチャメチャ!
フランケンシュタインの怪物に生命を与えた仕組を利用して、自らの子孫を増やそうとするドラキュラの陰謀を、一時的に狼男になったヴァン・ヘルシングが阻み、全てが終わった後にフランケンシュタインの怪物はひとり極北を目指して筏に乗る、といったものでした(めっさ省略)。
最後にフランケンシュタインの怪物が去るシーンはもちろんメアリー・シェリーの原作を踏まえたものになっているワケです。
※人間に絶望した『怪物』は北極へ向かい、そこで生涯を終えようと決意する。
この映画、映画としての出来はともかく、古き良き時代の怪奇映画に対する深い愛情が感じられて、私にはとても楽しかったのでした。
怪奇映画が大好きなヒトは必見です!
(脚註)クリストファー・リーは何とあのボルジア家の血をひいているらしい。そう思って見ればチェーザレ・ボルジアを彷彿とさせる高貴なお顔立ち!ドラキュラ伯爵にはまさにピッタリなのです。
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