吾妻ひでお氏が10月13日未明、東京都内の病院で亡くなりました。享年69歳でした。
アルコール依存症あーんど食道癌を患い、かねがね『その日はそう遠くない』と思ってはいましたが、残念です。ご冥福を心からお祈り申し上げます。
さて、数ある中から『メチル・メタフィジーク』と『不条理日記』および『どーでもいんなーすぺーす』が収録された、この『天界の宴』をご紹介することに致します。

※吾妻ひでお『天界の宴』双葉社昭和60年2月19日第1刷発行
吾妻ひでおコレクションとして発売された7冊のうちの第4巻にあたります。
(実は7冊全部持っています)。
全盛期で星雲賞を受賞した当時の作品集!SF作品のパロディ満載で楽しめます。
原典を知っていると更に楽しめる作品です。
では、一部をご紹介(不条理日記から)。

もう分かりましたね。これはアーシュラ・K・ル・グィン『闇の左手』のパロディなんです。

※アーシュラ・K・ル・グイン『闇の左手』早川書房
原典の精神をちゃんと受け継いでいますね(笑)。
次は収録作品『恍惚都市(どーでもいんなーすぺーす)』から。

もちろん、アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』のパロディです。

※アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』早川書房
その次はメチル・メタフィジークから。

機動戦士ガンダムにマジンガーZも(更に言えば宇宙戦艦ヤマトもか?)プラスされているようです。

※左から『アムロ(いきまーす!)』、『マジンガーZ』、『冥王星前線基地司令官シュルツ』
ここからはクイズに致します。どれか1つでも分かったヒトはコメントにカキコを!
①不条理日記から、宇宙酒場のワンシーンを。

②私の好きな作家の短編です。これは難しいかな?

③これは有名ですね。映画化されたとき東京の風景が未来都市として使われていました。

④ある漫画家のデビュー作です。

⑤2つの作品、どちらも漫画ですよー。

世界は惜しい才能を亡くしました。
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