JEFF HEALEY / SEE THE LIGHT
白人ブルース・ロック・ギタリスト、ジェフ・ヒーリーが3月2日夜、トロント市内の病院で亡くなったそうです。享年41歳。癌でした。
彼がデビューした当時、私も覚えています。凄いギタリストが出てきたなと、驚いたものです。彼は盲目でした。しかしそんなハンディキャップを感じさせない程、彼のエモーショナル且つブルージーなギターは勢いと力強さに溢れていました。
1966年トロント生まれ。1歳の時、目の癌により視力を失ったそうです。ギターを始めたのは3歳の時。目が見えないながら独学で個性的な奏法を修得しました。それは膝の上にギターを寝かせて弾く奏法。スライド・バーを使う場合によく見られるスタイルですが、ジェフの場合は押し弦です。ネックを後ろから握るのではなく、寝かしたネックの上から指を立てて自由自在に弾きまくります。早弾きもチョーキングも何のそのです。しかもこのスタイルでバッキングもこなします。いったいどんなコードフォームで弦を押さえているのやら?
一見弾き辛そうなこの奏法。おそらく目が見えないが故にたどり着いたものなのでしょうね。音は聞こえてもそれをどう弾いているのかが見えないがために、まったくの手探りで弾き始めた結果の奏法なのではないでしょうか? そんな想像をすると彼の音楽に対する思いや情熱に心を打たれます。
88年のデビュー作「SEE THE LIGHT」(写真)はそんな彼の情熱のこもった作品で、その演奏スタイルも話題になり大ヒットしました。また彼のソウルフルな歌声がまた良いんです! また、ルーツ色濃いジャズに傾倒しトランペットを吹き、近年はそんなアルバムも発表していました。また自らライブハウスを経営したり、ラジオDJもこなしていたとか。
さらにブルース・ロック作品としては8年振りとなるニュー・アルバム「MESS OF BLUES」も完成していたそうです。しかしその発売を待たずして亡くなられてしまいました。残念でなりませんね。私はジェフ・ヒーリーの大ファンと言うわけではありませんが、「SEE THE LIGHT」とかカヴァー作の「COVER TO COVER」とか良く聴きました。あと彼のギターを弾く姿が好きでした。魂込めて弾く姿が熱いんですよ! エキサイトしてくると立ち上がったりして。そして良い声してました。
音楽に情熱を傾けながらも、生まれた時から癌との辛い闘いを強いられた壮絶な人生だったのかもしれません。ジェフ・ヒーリーさんのご冥福をお祈りいたします。
なお彼の最新作「MESS OF BLUES」は日本でも3月19日に発売予定だそうです。
白人ブルース・ロック・ギタリスト、ジェフ・ヒーリーが3月2日夜、トロント市内の病院で亡くなったそうです。享年41歳。癌でした。
彼がデビューした当時、私も覚えています。凄いギタリストが出てきたなと、驚いたものです。彼は盲目でした。しかしそんなハンディキャップを感じさせない程、彼のエモーショナル且つブルージーなギターは勢いと力強さに溢れていました。
1966年トロント生まれ。1歳の時、目の癌により視力を失ったそうです。ギターを始めたのは3歳の時。目が見えないながら独学で個性的な奏法を修得しました。それは膝の上にギターを寝かせて弾く奏法。スライド・バーを使う場合によく見られるスタイルですが、ジェフの場合は押し弦です。ネックを後ろから握るのではなく、寝かしたネックの上から指を立てて自由自在に弾きまくります。早弾きもチョーキングも何のそのです。しかもこのスタイルでバッキングもこなします。いったいどんなコードフォームで弦を押さえているのやら?
一見弾き辛そうなこの奏法。おそらく目が見えないが故にたどり着いたものなのでしょうね。音は聞こえてもそれをどう弾いているのかが見えないがために、まったくの手探りで弾き始めた結果の奏法なのではないでしょうか? そんな想像をすると彼の音楽に対する思いや情熱に心を打たれます。
88年のデビュー作「SEE THE LIGHT」(写真)はそんな彼の情熱のこもった作品で、その演奏スタイルも話題になり大ヒットしました。また彼のソウルフルな歌声がまた良いんです! また、ルーツ色濃いジャズに傾倒しトランペットを吹き、近年はそんなアルバムも発表していました。また自らライブハウスを経営したり、ラジオDJもこなしていたとか。
さらにブルース・ロック作品としては8年振りとなるニュー・アルバム「MESS OF BLUES」も完成していたそうです。しかしその発売を待たずして亡くなられてしまいました。残念でなりませんね。私はジェフ・ヒーリーの大ファンと言うわけではありませんが、「SEE THE LIGHT」とかカヴァー作の「COVER TO COVER」とか良く聴きました。あと彼のギターを弾く姿が好きでした。魂込めて弾く姿が熱いんですよ! エキサイトしてくると立ち上がったりして。そして良い声してました。
音楽に情熱を傾けながらも、生まれた時から癌との辛い闘いを強いられた壮絶な人生だったのかもしれません。ジェフ・ヒーリーさんのご冥福をお祈りいたします。
なお彼の最新作「MESS OF BLUES」は日本でも3月19日に発売予定だそうです。