フジロック予習企画第8弾、ジャック・ホワイトです!
と言ってもですね、私、ジャック・ホワイトのことよく知りません。ホワイト・ストライプスが01年に発表した出世作「White Blood Cells」はかなり好きでした。02年のフジロック初出演も観ました。めちゃくちゃ格好良かったです! ですが何故かそれ以降、特に追いかけていないんです…。もちろんザ・ラカンターズも、ザ・デッド・ウェザーも聴いてません。そんな私がジャック・ホワイトについて何を書けるのでしょうか? 何も書けません…。ま、せいぜい、彼の裏方仕事ぐらいでしょうか?という訳で、今回はジャック本人の音源はすっ飛ばして「ジャックの課外活動」にスポットを当ててみたいと思います。フジロックの予習企画としてはまったく機能しない内容ですが、書いてる本人が楽しんでるんで、許してやってください…。
LORETTA LYNN / VAN LEAR ROSE
カントリー界を代表する歌姫の一人、ロレッタ・リン。ジャック・ホワイトがプロデュースした04年作がこちら。この時既に70歳を超えてるはずですが、とてもそうとは思えない、まだ可憐さすら残るロレッタの瑞々しい歌声がジャックのアレンジに映えまくる大名盤。ある意味ジャックのカントリー趣味が爆発した作品と言えるかもしれません。ジャックはエレキ・ギターはもちろん、アコギ、オルガン、ピアノ、パーカッションと大活躍。ジャックのプロデュース作としての個性を発揮しつつ、ロレッタの歌声とバックのサウンドが見事に結実した傑作です。04年度のグラミー賞において『Best Country Album』部門を受賞。またロレッタとジャックによるデュエット曲「Portland Oregon」も同『Best Country Collaboration With Vocals』を受賞。
WANDA JACKSON / THE PARTY AIN'T OVER
元祖ロカビリーの女王、ワンダ・ジャクソン。彼女がジャックのプロデュースの元、2011年に発表した8年振りの新作がこの「THE PARTY AIN'T OVER」。ジャックが09年にナッシュヴィルに設立したサードマン・レコーズの録音。ジョニー・キッドの「Shakin' All Over」から始まり、リトル・リチャード、ジョニー・キャッシュ、エディ・コクラン、さらにはボブ・ディランの「Thunder On The Mountain」、エイミー・ワインハウス「You Know That I'm No Good」、カリプソ名曲「Rum And Coca-Cola」までをもガレージなエッジを効かせたレトロ・ヒップなロカビリーに料理し尽くすジャックの手腕と、それを自分のものとして食らい尽くすワンダの怪演が堪らなく格好良い!!
VA / THE LOST NOTEBOOKS OF HANK WILLIAMS
巨匠ハンク・ウィリアムスが残したノートブックにメロディを書き下ろす形で製作された2011年の大作。ボブ・ディランをはじめ、ノラ・ジョーンズ、アラン・ジャクソン、ルシンダ・ウィリアムス、レヴォン・ヘルム、マール・ハガードなど、錚々たるメンバーが参加しています。サードマンからのリリースではありませんし、プロデュースもジャックではありません。クレジット上はただ1曲「You Know That I Know」を提供しただけに留まるようです。ですが当初ボブ・ディランが一人で製作する予定が上手くいかず、ハンク好きのジャック・ホワイトに協力を求めたそうで、実質はディランとプロデューサーのメアリー・マーティン同様にジャックも製作に深く携わっていたそうです。ジャックがカントリー・フレイバーたっぷりに歌う「You Know That I Know」は名演!
CHRIS THILE & MICHAEL DAVES / SLEEP WITH ONE EYE PPEN
今年のグラミー賞『Best Bluegrass Album』部門にもノミネートされていた、マンドリン&ギターのデュオ作。ブルーグラスとしての卓越した技術とフレッシュな感覚が気持ち良い快作です。何てったってマンドリン奏者のクリス・シーリーは次世代ブルーグラスとして現在最注目のパンチ・ブラザーズを率いるあの天才ですからね。ジャック・ホワイトが録音に直接関わっている訳ではないようですが、サードマン・スタジオでレコーディングされてますし、クレジットの最後に「very spacial thanks to jack white lll」とあることから、何らかの形でジャックの息がかかっていると見て間違いないでしょう。
そしてサードマン・レコーズの面白いところは、個性豊かな単発のシングル曲を沢山発表しているところです。例えばSmoke Fairiesの「Gastown」とか、The Secret Sistersの「Big River」とか、First Aid Kitの「It Hurts Me Too」あたりは「ルーツな日記」的にもかなり気になるところ。
~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!
12.07.20 フジロック予習:フジロック予習:M.ウォード(その2)
12.07.15 フジロック予習:フジロック予習:M.ウォード(その1)
12.06.17 フジロック予習:ロス・ロンリー・ボーイズ
12.06.12 フジロック予習:上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト(その2)
12.06.06 フジロック予習:上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト(その1)
12.05.30 フジロック予習:マイケル・キワヌカ
12.05.25 フジロック予習:トゥーツ&ザ・メイタルズ
12.05.08 フジロック予習:ギャラクティック
12.03.20 フジロック予習:チェ・スダカ
12.07.09 フジロック最終ラインナップ&タイムテーブル!!
12.06.23 フジロック第9弾!!!
12.06.07 フジロック第8弾&ステージ割!!
12.06.01 フジロック第7弾!
12.05.15 フジロック第6弾!
12.05.02 フジロック第5弾&日割り!!
12.04.19 フジロック第4弾!!
12.03.30 フジロック第3弾!
12.03.15 フジロック第2弾!!
12.03.01 フジロック第1弾!!
と言ってもですね、私、ジャック・ホワイトのことよく知りません。ホワイト・ストライプスが01年に発表した出世作「White Blood Cells」はかなり好きでした。02年のフジロック初出演も観ました。めちゃくちゃ格好良かったです! ですが何故かそれ以降、特に追いかけていないんです…。もちろんザ・ラカンターズも、ザ・デッド・ウェザーも聴いてません。そんな私がジャック・ホワイトについて何を書けるのでしょうか? 何も書けません…。ま、せいぜい、彼の裏方仕事ぐらいでしょうか?という訳で、今回はジャック本人の音源はすっ飛ばして「ジャックの課外活動」にスポットを当ててみたいと思います。フジロックの予習企画としてはまったく機能しない内容ですが、書いてる本人が楽しんでるんで、許してやってください…。
LORETTA LYNN / VAN LEAR ROSE
カントリー界を代表する歌姫の一人、ロレッタ・リン。ジャック・ホワイトがプロデュースした04年作がこちら。この時既に70歳を超えてるはずですが、とてもそうとは思えない、まだ可憐さすら残るロレッタの瑞々しい歌声がジャックのアレンジに映えまくる大名盤。ある意味ジャックのカントリー趣味が爆発した作品と言えるかもしれません。ジャックはエレキ・ギターはもちろん、アコギ、オルガン、ピアノ、パーカッションと大活躍。ジャックのプロデュース作としての個性を発揮しつつ、ロレッタの歌声とバックのサウンドが見事に結実した傑作です。04年度のグラミー賞において『Best Country Album』部門を受賞。またロレッタとジャックによるデュエット曲「Portland Oregon」も同『Best Country Collaboration With Vocals』を受賞。
WANDA JACKSON / THE PARTY AIN'T OVER
元祖ロカビリーの女王、ワンダ・ジャクソン。彼女がジャックのプロデュースの元、2011年に発表した8年振りの新作がこの「THE PARTY AIN'T OVER」。ジャックが09年にナッシュヴィルに設立したサードマン・レコーズの録音。ジョニー・キッドの「Shakin' All Over」から始まり、リトル・リチャード、ジョニー・キャッシュ、エディ・コクラン、さらにはボブ・ディランの「Thunder On The Mountain」、エイミー・ワインハウス「You Know That I'm No Good」、カリプソ名曲「Rum And Coca-Cola」までをもガレージなエッジを効かせたレトロ・ヒップなロカビリーに料理し尽くすジャックの手腕と、それを自分のものとして食らい尽くすワンダの怪演が堪らなく格好良い!!
VA / THE LOST NOTEBOOKS OF HANK WILLIAMS
巨匠ハンク・ウィリアムスが残したノートブックにメロディを書き下ろす形で製作された2011年の大作。ボブ・ディランをはじめ、ノラ・ジョーンズ、アラン・ジャクソン、ルシンダ・ウィリアムス、レヴォン・ヘルム、マール・ハガードなど、錚々たるメンバーが参加しています。サードマンからのリリースではありませんし、プロデュースもジャックではありません。クレジット上はただ1曲「You Know That I Know」を提供しただけに留まるようです。ですが当初ボブ・ディランが一人で製作する予定が上手くいかず、ハンク好きのジャック・ホワイトに協力を求めたそうで、実質はディランとプロデューサーのメアリー・マーティン同様にジャックも製作に深く携わっていたそうです。ジャックがカントリー・フレイバーたっぷりに歌う「You Know That I Know」は名演!
CHRIS THILE & MICHAEL DAVES / SLEEP WITH ONE EYE PPEN
今年のグラミー賞『Best Bluegrass Album』部門にもノミネートされていた、マンドリン&ギターのデュオ作。ブルーグラスとしての卓越した技術とフレッシュな感覚が気持ち良い快作です。何てったってマンドリン奏者のクリス・シーリーは次世代ブルーグラスとして現在最注目のパンチ・ブラザーズを率いるあの天才ですからね。ジャック・ホワイトが録音に直接関わっている訳ではないようですが、サードマン・スタジオでレコーディングされてますし、クレジットの最後に「very spacial thanks to jack white lll」とあることから、何らかの形でジャックの息がかかっていると見て間違いないでしょう。
そしてサードマン・レコーズの面白いところは、個性豊かな単発のシングル曲を沢山発表しているところです。例えばSmoke Fairiesの「Gastown」とか、The Secret Sistersの「Big River」とか、First Aid Kitの「It Hurts Me Too」あたりは「ルーツな日記」的にもかなり気になるところ。
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12.06.12 フジロック予習:上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト(その2)
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12.05.15 フジロック第6弾!
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12.03.01 フジロック第1弾!!