今週末、いよいよ開催される朝霧ジャム。私も常日頃一度は行ってみたいと思ってはいるのですが、キャンプがネックでなかなか決心がつきません…。そんな訳で今年も参加は断念ですが、せめて新譜リリース・ラッシュな豪華メンツ、特に気になる4組だけでもブログでレビューしておきたいと思います。
G.LOVE & SPECIAL SAUCE / SUGAR
メジャー・デビュー20周年、そして8年ぶりにオリジナル・メンバー集結となったGラヴ&スペシャル・ソース名義による最新作「SUGER」。もちろんジャック・ジョンソン主宰のブラッシュ・ファイアからのリリース。Gラヴのソロ名義による前作「FIXIN' TO DIE」がGラヴ流フォーク/ブルース解釈と言える素晴らしい作品だっただけに、次はどう出るのかと楽しみにしていたのですが、これがもう踊らずにはいられない、彼らならではのラグ・モップ満載の快作です!と言っても単なる原点回帰ではなく、サーフ・ミュージック的な開放感に溢れつつ、いにしえのブルースが持つ歪みを纏ったようなサウンド。まさに近年のソロ作からの流れを受け継ぎ進化したラグ・モップ・グルーヴ!! 何処か人を喰ったようなGラヴ特有のラップも健在ですし、ハープやスライド・ギターがまたブルージーな良い味出しています。もちろんジミー“ジャズ”プレスコット、ジェフリー“ハウスマン”クレメンスのリズム隊も最高!! メリー・クレイトン、ベン・ハーパー、マーク・ブルサード、デヴィッド・イダルゴ、エリック・クラズノー、そしてニューオーリンズのトランぺッター、シャマール・アレン!というゲスト陣も魅力的。Gラヴ&スペシャル・ソースによる唯一無比のサウンドである一方で、ある意味コンテンポラリー・ブルースの一つの形と言えるかも。さて、朝霧ジャムのGラヴ&スペシャル・ソース、野外ライヴなんて彼らの庭のようなものでしょうからね、鉄板のステージを見せてくれることでしょう!!
JEFF LANG / I LIVE IN MY HEAD A LOT THESE DAYS
オーストラリアが誇るスライド・ギターの魔術師ジェフ・ラングによる、今年リリースされた最新作「I LIVE IN MY HEAD A LOT THESE DAYS」。1曲目「Watch Me Go」からスライド・バーが奏でる音色はまるでインド楽器のようで、彼の特異性が際立っています。そこにはブルースやフォークなどルーツに根ざしながらも彼特有のスピリチュアルな響きがあり、その独特な浮遊感と陶酔感はジワジワと五感に滲みてくるよう。Danny Mckenna(ds)、Grant Cummerford(b)を中心にしたバンド・サウンドをバックに、ジェフはアコースティック・ギター、エレキ・ギター、ドブロ、ラップ・スティール、エレクトリック・バグラマ(ギリシャの民族楽器)、さらにクラリネットまでと、まさに縦横無尽。でありながら計算され尽くしたかのようなアレンジと音色はまさに崇高そのもの。もちろん歌物として楽曲的にも見事ですし、ジェフの抑制の効いた歌声も魅力的。富士の裾野という霊験ありそうなところで聴いたら、また違った魅力を発見出来そう。
SKINNY LISTER / DOWN ON DEPTFORD BROADWAY
昨年のフジロックで大暴れしたロンドン出身のアイリッシュ・フォーク・パンク・バンド、スキニー・リスター。今年は朝霧ジャムに登場ですか!これはまた凄いことになりそうですね。さらに絶好のタイミングで新作リリース。しかもこの新作が前デビュー作より格段に進化しているんですから!スキニー・リスターと言えば、フジロックであれだけ観客達をお祭り騒ぎの渦に叩き込んだ生粋のライヴ・バンドな訳ですが、意外にも当時の彼らはドラムレスのアコースティック編成だったんですよね。それが今作ではドラムスが加わり、エレキ・ギターもフィーチャーされているんです。つまりスキニー・リスターらしいトラッド感はそのままに、ロック的なスケール感が強力に増してるんです。そんなロック宣言のようにも聴こえる1曲目「Raise A Wreck」からアドレナリン出まくり。シンガロングなサビが印象的な「Cathy」、ポーグス直系のノリが強力な「This Is War」、アコーディオンがリードするこれぞスキニー・リスター!なダンス・ナンバー「Bold As Brass」、そして紅一点ローナ・トーマスが歌うスロー・ナンバー「The Dreich」などなど。あ~、富士山をバックに踊りまくるローナ・トーマスの姿が目に浮かぶようです。
SLY & ROBBIE / UNDERWATER DUB
レゲエ界の伝説的リズムセクション、スライ&ロビー。今回の来日はロックステディからダンスホールまでレゲエの歴史を歩んで来た名シンガー、ジョニー・オズボーンを向かえた編成ということで、単独公演となるブルーノート東京でも追加公演が組まれるなど話題沸騰ですね。こういう時代と言いますか、一つのジャンルをすら築き上げた本物のリズムを生で聴く機会っていうのはやはり貴重ですよね。しかもフェスで観れるっていう。そう言えば、私も随分昔にレゲエフェスでスライ&ロビーを観ましたっけ…。さて、今年リリースされたスライ&ロビーの「UNDERWATER DUB」。今作は前作「BLACKWOOD DUB」に続く“DUB”アルバム。抜けの良いスネアの音とその残響、レゲエそのもののベースライン、そしてそれらを包むダブ空間、もうクラクラしちゃいます。ちなみにこのアルバムにはジョニー・オズボーンは参加していませんのであしからず。
という訳で、あ~、朝霧ジャム。いつか必ず!!
G.LOVE & SPECIAL SAUCE / SUGAR
メジャー・デビュー20周年、そして8年ぶりにオリジナル・メンバー集結となったGラヴ&スペシャル・ソース名義による最新作「SUGER」。もちろんジャック・ジョンソン主宰のブラッシュ・ファイアからのリリース。Gラヴのソロ名義による前作「FIXIN' TO DIE」がGラヴ流フォーク/ブルース解釈と言える素晴らしい作品だっただけに、次はどう出るのかと楽しみにしていたのですが、これがもう踊らずにはいられない、彼らならではのラグ・モップ満載の快作です!と言っても単なる原点回帰ではなく、サーフ・ミュージック的な開放感に溢れつつ、いにしえのブルースが持つ歪みを纏ったようなサウンド。まさに近年のソロ作からの流れを受け継ぎ進化したラグ・モップ・グルーヴ!! 何処か人を喰ったようなGラヴ特有のラップも健在ですし、ハープやスライド・ギターがまたブルージーな良い味出しています。もちろんジミー“ジャズ”プレスコット、ジェフリー“ハウスマン”クレメンスのリズム隊も最高!! メリー・クレイトン、ベン・ハーパー、マーク・ブルサード、デヴィッド・イダルゴ、エリック・クラズノー、そしてニューオーリンズのトランぺッター、シャマール・アレン!というゲスト陣も魅力的。Gラヴ&スペシャル・ソースによる唯一無比のサウンドである一方で、ある意味コンテンポラリー・ブルースの一つの形と言えるかも。さて、朝霧ジャムのGラヴ&スペシャル・ソース、野外ライヴなんて彼らの庭のようなものでしょうからね、鉄板のステージを見せてくれることでしょう!!
JEFF LANG / I LIVE IN MY HEAD A LOT THESE DAYS
オーストラリアが誇るスライド・ギターの魔術師ジェフ・ラングによる、今年リリースされた最新作「I LIVE IN MY HEAD A LOT THESE DAYS」。1曲目「Watch Me Go」からスライド・バーが奏でる音色はまるでインド楽器のようで、彼の特異性が際立っています。そこにはブルースやフォークなどルーツに根ざしながらも彼特有のスピリチュアルな響きがあり、その独特な浮遊感と陶酔感はジワジワと五感に滲みてくるよう。Danny Mckenna(ds)、Grant Cummerford(b)を中心にしたバンド・サウンドをバックに、ジェフはアコースティック・ギター、エレキ・ギター、ドブロ、ラップ・スティール、エレクトリック・バグラマ(ギリシャの民族楽器)、さらにクラリネットまでと、まさに縦横無尽。でありながら計算され尽くしたかのようなアレンジと音色はまさに崇高そのもの。もちろん歌物として楽曲的にも見事ですし、ジェフの抑制の効いた歌声も魅力的。富士の裾野という霊験ありそうなところで聴いたら、また違った魅力を発見出来そう。
SKINNY LISTER / DOWN ON DEPTFORD BROADWAY
昨年のフジロックで大暴れしたロンドン出身のアイリッシュ・フォーク・パンク・バンド、スキニー・リスター。今年は朝霧ジャムに登場ですか!これはまた凄いことになりそうですね。さらに絶好のタイミングで新作リリース。しかもこの新作が前デビュー作より格段に進化しているんですから!スキニー・リスターと言えば、フジロックであれだけ観客達をお祭り騒ぎの渦に叩き込んだ生粋のライヴ・バンドな訳ですが、意外にも当時の彼らはドラムレスのアコースティック編成だったんですよね。それが今作ではドラムスが加わり、エレキ・ギターもフィーチャーされているんです。つまりスキニー・リスターらしいトラッド感はそのままに、ロック的なスケール感が強力に増してるんです。そんなロック宣言のようにも聴こえる1曲目「Raise A Wreck」からアドレナリン出まくり。シンガロングなサビが印象的な「Cathy」、ポーグス直系のノリが強力な「This Is War」、アコーディオンがリードするこれぞスキニー・リスター!なダンス・ナンバー「Bold As Brass」、そして紅一点ローナ・トーマスが歌うスロー・ナンバー「The Dreich」などなど。あ~、富士山をバックに踊りまくるローナ・トーマスの姿が目に浮かぶようです。
SLY & ROBBIE / UNDERWATER DUB
レゲエ界の伝説的リズムセクション、スライ&ロビー。今回の来日はロックステディからダンスホールまでレゲエの歴史を歩んで来た名シンガー、ジョニー・オズボーンを向かえた編成ということで、単独公演となるブルーノート東京でも追加公演が組まれるなど話題沸騰ですね。こういう時代と言いますか、一つのジャンルをすら築き上げた本物のリズムを生で聴く機会っていうのはやはり貴重ですよね。しかもフェスで観れるっていう。そう言えば、私も随分昔にレゲエフェスでスライ&ロビーを観ましたっけ…。さて、今年リリースされたスライ&ロビーの「UNDERWATER DUB」。今作は前作「BLACKWOOD DUB」に続く“DUB”アルバム。抜けの良いスネアの音とその残響、レゲエそのもののベースライン、そしてそれらを包むダブ空間、もうクラクラしちゃいます。ちなみにこのアルバムにはジョニー・オズボーンは参加していませんのであしからず。
という訳で、あ~、朝霧ジャム。いつか必ず!!