少し前の話で申し訳ありませんが、3月4日、ブルーノート東京にてブイカを観てまいりました! もう何年も前に、BSか何かでモントルー・ジャズ・フェスティヴァルの模様を放送していまして、そこで初めてブイカを目にし、その声を耳にして以来、一度は生で観てみたいと思い焦がれてはや数年、ついに念願かなって初の生ブイカでした! 私が見たのはこの日の2ndショー。整理番号3番だったので、最前列ほぼド真ん中で堪能してまいりました!!
スペイン、マジョルカ島に生まれ、両親は赤道ギニア共和国出身というブイカ。フラメンコに根ざしたその圧倒的な歌声から、アメリカの公共ラジオ局NPRが選ぶ「史上最高のヴォーカリスト50人」のひとりにも名を連ねているとか。さて、今回のメンバーは、サンティアゴ・カニャダ(トロンボーン、キーボード)、ヘスス・デ・ロサリオ(フラメンコ・ギター)、ホスエ・ランキオ(フラメンコ・ベース)、ラモン・ポリーナ(パーカッション)、ピラーニャ(パーカッション)、そしてブイカのヴォーカルという布陣。パーカッションの二人はほぼカフォンでしたね。一人はドラムセットを組んでいましたが、カフォンに座っていたので、概ねツイン・カフォンの印象。そのリズムに絡む哀愁のフラメンコ・ギター。そしてトロンボーンの寂れた音色が良い雰囲気を醸していました。
そして何と言ってもブイカの歌唱ですよ!!真っ赤なドレスに身を包み、ステージ中央に敷かれた絨毯の上で裸足で歌うブイカ。フラメンコらしいハスキーな哀愁から一気に感情を爆発させる。カンテって言うんですか?もう、鳥肌立ちまくり。かと思えばダンサブルに弾け、天を突き抜けるかのように高く高く翔け登るように歌う。その声の生々しい美しさは筆舌に尽くし難く、その強靭な喉と自由奔放な表現力の前に、全ての聴衆はひれ伏すしかありません。
エモーショナルの赴くままに溌剌とした昂揚感で歌い上げる「Santa Lucia」、楽曲の美しさと伸びやかな歌声が胸を締め付けられるほど感動的な「Tu Volverás」、イタリアのトラディショナルな舞踏曲をベースにしていると思われる「Pizzica」、瞬発力抜群のスキャットからディープなフラメンコの世界に誘う「jodida pero contenta」などなど。アルバムでは、R&Bやラテン、レゲエなど多彩な色彩を見せてくれるブイカですが、ステージでは圧倒的にフラメンコであり、時折アフロが顔を覗かせつつ、うっすらとジャズを纏っている。そして圧巻は「Siboney」。ロックとかアヴァンギャルドとかって表現したくなる程にフリーキー且つ攻撃的な前半から、一気に高揚感抜群のサビへ開ける展開を、唯一無比の声力で駆け抜けるように歌い上げるブイカ!! もう素晴らし過ぎます!
アンコールはスパニッシュな哀愁たっぷりな「No habrá nadie en el mundo」。そして「Ojos Verdes」。特に、正真正銘の最後の曲となった「Ojos Verdes」の素晴らしさと言ったら!! 前半はほぼアカペラで歌われるんですけど、まるで魂の咆哮とも言えそうな歌声は、そのフラメンコな節回しと共に、ブイカの移ろいゆく感情そのもののように、言葉は分らずとも一言一句が胸に突き刺さるよう。これぞ本物の歌!! その圧倒的な表現力と歌力に、ただただ聴き惚れ、ただただ感動するしかなす術がありませんでした。そして後半はバンドが入ってアフリカンな朗らかさで終わるという、ライヴならではの大団円。観客達もスタンディング・オベーションで拍手喝采。ああ、本当に素晴らしかった!!
それにしても今回、最前列でブイカを聴けたことは、ホントに一生モンの体験でしたね。それぐらい凄いシンガー。ライヴが終わって、1ヶ月近くが経とうとしていますが、こうやってレポを纏めていると、あの時の感動が昨日のことのように思い出されますからね。全身全霊から歌とリズムが溢れ出すようなブイカ。まるで笑みが満面からこぼれ出すような笑顔もとても印象的でした。
いやはや、現在最高のシンガーの一人であることは間違いないです!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/1b/dc482bf415bad064e1768b22b3e7885a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/cd/94ce28c3f5e913e751162122d24f2823.jpg)
この日のスペシャル・カクテル。残念ながら私はお酒が苦手なので飲めませんでしたけど…。
スペイン、マジョルカ島に生まれ、両親は赤道ギニア共和国出身というブイカ。フラメンコに根ざしたその圧倒的な歌声から、アメリカの公共ラジオ局NPRが選ぶ「史上最高のヴォーカリスト50人」のひとりにも名を連ねているとか。さて、今回のメンバーは、サンティアゴ・カニャダ(トロンボーン、キーボード)、ヘスス・デ・ロサリオ(フラメンコ・ギター)、ホスエ・ランキオ(フラメンコ・ベース)、ラモン・ポリーナ(パーカッション)、ピラーニャ(パーカッション)、そしてブイカのヴォーカルという布陣。パーカッションの二人はほぼカフォンでしたね。一人はドラムセットを組んでいましたが、カフォンに座っていたので、概ねツイン・カフォンの印象。そのリズムに絡む哀愁のフラメンコ・ギター。そしてトロンボーンの寂れた音色が良い雰囲気を醸していました。
そして何と言ってもブイカの歌唱ですよ!!真っ赤なドレスに身を包み、ステージ中央に敷かれた絨毯の上で裸足で歌うブイカ。フラメンコらしいハスキーな哀愁から一気に感情を爆発させる。カンテって言うんですか?もう、鳥肌立ちまくり。かと思えばダンサブルに弾け、天を突き抜けるかのように高く高く翔け登るように歌う。その声の生々しい美しさは筆舌に尽くし難く、その強靭な喉と自由奔放な表現力の前に、全ての聴衆はひれ伏すしかありません。
エモーショナルの赴くままに溌剌とした昂揚感で歌い上げる「Santa Lucia」、楽曲の美しさと伸びやかな歌声が胸を締め付けられるほど感動的な「Tu Volverás」、イタリアのトラディショナルな舞踏曲をベースにしていると思われる「Pizzica」、瞬発力抜群のスキャットからディープなフラメンコの世界に誘う「jodida pero contenta」などなど。アルバムでは、R&Bやラテン、レゲエなど多彩な色彩を見せてくれるブイカですが、ステージでは圧倒的にフラメンコであり、時折アフロが顔を覗かせつつ、うっすらとジャズを纏っている。そして圧巻は「Siboney」。ロックとかアヴァンギャルドとかって表現したくなる程にフリーキー且つ攻撃的な前半から、一気に高揚感抜群のサビへ開ける展開を、唯一無比の声力で駆け抜けるように歌い上げるブイカ!! もう素晴らし過ぎます!
アンコールはスパニッシュな哀愁たっぷりな「No habrá nadie en el mundo」。そして「Ojos Verdes」。特に、正真正銘の最後の曲となった「Ojos Verdes」の素晴らしさと言ったら!! 前半はほぼアカペラで歌われるんですけど、まるで魂の咆哮とも言えそうな歌声は、そのフラメンコな節回しと共に、ブイカの移ろいゆく感情そのもののように、言葉は分らずとも一言一句が胸に突き刺さるよう。これぞ本物の歌!! その圧倒的な表現力と歌力に、ただただ聴き惚れ、ただただ感動するしかなす術がありませんでした。そして後半はバンドが入ってアフリカンな朗らかさで終わるという、ライヴならではの大団円。観客達もスタンディング・オベーションで拍手喝采。ああ、本当に素晴らしかった!!
それにしても今回、最前列でブイカを聴けたことは、ホントに一生モンの体験でしたね。それぐらい凄いシンガー。ライヴが終わって、1ヶ月近くが経とうとしていますが、こうやってレポを纏めていると、あの時の感動が昨日のことのように思い出されますからね。全身全霊から歌とリズムが溢れ出すようなブイカ。まるで笑みが満面からこぼれ出すような笑顔もとても印象的でした。
いやはや、現在最高のシンガーの一人であることは間違いないです!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/1b/dc482bf415bad064e1768b22b3e7885a.jpg)
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この日のスペシャル・カクテル。残念ながら私はお酒が苦手なので飲めませんでしたけど…。