サマソニを振り返る企画、第2回目は当然、2日目を振り返りたいんですが、残念ながら行ってないんです…。行ってないと言うか、行けなかったと言うか、つまりチケットを取りぞびれたんです。
だって、まさかあんなに早く売り切れるとは思いませんでしたからね。私は例年、渋谷のスペシャルデイ・イベントで買っていたんです。手数料掛かりませんし、抽選でTシャツが当たったりしますから。もちろん今年もそのつもりだったんです。今年は5月25日(土)、26日(日)に渋谷MODIでスペシャルデイ・イベントが開催されました。私は横浜のグリーンルーム・フェスティヴァルと被っていたので、妻が日曜日に買いに行く予定でした。そこに何の危機感も抱いてなかったんですけど、グリーンルームの帰り道、ツイッターでサマソニ東京の土曜1日券、及び3日通し券が即日売り切れという事実を知り、愕然としたんです。グリーンルームの楽しさも一気に吹き飛びました…。
売り切れるにしても早すぎません?いつも売り切れ前に、オフィシャルサイトで「売り切れ間近!」みたいなアナウンスとかありませんでしたっけ?私もデイ・イベント初日で売り切れるとは夢にも思っていなかったので、こまめにチェックはしていませんでしたけどね。レコファンでの販売状況とか、シグナルはあったのかもしれませんね。ホント不覚をとりました…。
しかし、今年はなぜこんなに売れたのでしょうか?巷では集客は邦楽勢が担っていると囁かれていました。サマソニ2日目、邦楽勢は大入りなのに、ロバート・グラスパーやレモン・ツイッグスはガラガラだったとか。確かにこれはとても寂しい事です。クリス・デイヴにデリック・ホッジ、さらにモス・デフまで従えたロバート・グラスパーはまさに最強メンバーで、前日のビーチが無念の中止だっただけに大注目のステージだったんですけどね、出たステージが悪かった。マリン・スタジアム。何故、ロバート・グラスパーのようなジャズ・アーティストが、ロックフェスのメインステージに出たんでしょう。しかも前後を洋邦のラウド勢に囲まれた形で。まあ、大人の事情があるんでしょうけどね。そしてレモン・ツイッグスです。この日はインディー系のロックが充実していまして、レモン・ツイッグスはビーチのトリでした。そして同じ頃メッセには、フォールズ、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン、サーカ・ウェイヴスが入ってる。これだと、やっぱりレモン・ツイッグスは苦戦しますよね。しかもレッチリやベビーメタルの裏ですから。それに時間帯や被りが原因で、何処かのステージがガラガラになってしまうっていうのは、例えばフジロックでもあることなので、このことから洋楽は客が入らない、とは言えないんじゃないかなと私は思います。確かに、フジロックにしてもサマソニにしても、グリーンルームにしても、邦楽勢が集客の大きな部分を担っているだろうことは間違いないと思います。ですが、今年の売り切れは、集客力のある邦楽勢によるところも大きいでしょうけど、やっぱりレッチリですよね。なにせレッチリの時のマリンはパンパンだったそうですから。
土曜日が売り切れたことで、3日券も売り切れとなり、それに引っ張られる形で、金曜、日曜も売り上げを伸ばした。やっぱり、他の日が売り切れると、迷っていた人も、行くなら早めに買った方が良いんじゃないかと決断しますからね。だって私も焦って、すぐに金曜と日曜のそれぞれ1日券を買いましたから。あとやっぱり20周年という話題性もありましたよね。今年サマソニ20周年らしいよ?行ったことないけど行ってみる?みたいな。
それと、今年はフジロックも売り切れが出ました。今年のメンツが特別良いとも思えないんですが、サマソニ、フジロック共に動員を伸ばしたことは、洋楽主体のフェスに対する注目度が上がっているのではないかとも思うんです。両フェスの近年の尖ったブッキングが実ってきているのかな?って思いたいんですが、どうでしょうかね?まあ、その一方でフジもサマソニもポップな方向に傾いてきている面もありますし、色々な意味で参加しやすくなったというか、身近になってきた、っていう印象もありますよね。いよいよ、日本の夏フェス、チケ争奪戦の時代到来か? いや、まだそれはないか。
どちらにしろ、今後は早めに買わないと売り切れちゃうかもよ?っていう心配はした方が良さそうですね。
売り切れると混雑していやだな~っていう思いもありますが、やっぱり会場が埋まっている方が盛り上がりますよね。3日目マリンのトリのチェインスモーカーズもパンパンでしたが、そんな満員のスタジアムが一体になって盛り上がる様は、これぞフェスの醍醐味!って感じで、感動的でした。それに、言うほど会場も混雑していなかったですしね。食事も自分が観ないライヴの時間帯を上手く狙えば、ほとんど並ばずに買えましたし、トイレも、男性トイレに限った話ですが、一度も並ばずに入れました。シャトルバスもそれほど並びませんでしたし。
まあ、文句があるとすれば、やっぱりタイムテーブルですかね。大人の事情はあるでしょうけど、もう少し考えてほしいなっていう思いはあります。とは言え、誰もが納得できるタイムテーブルなんて不可能でしょうけどね~。あとせっかく魅力的な新人や若手が沢山出てるんですから、もっともっとメディアが紹介して欲しいです。もちろん若手に限った話ではありませんが、フジやサマソニが旬のアーティストを呼んでも、みんな知らないんじゃ勿体ないですよね。
それと、台風など荒天への対応。ま、これは仕方ないか。ビーチステージは今後も続けて欲しい!
あと、今年は配信がありました。これは凄く良いこと! 私も、せっかくなので2日目は家で配信を見ました。フジロックにしろ、サマソニにしろ、参加しちゃうと配信見れませんからね。そういう意味ではいい機会だったり。タッシュ・サルタナ、サーカ・ウェイヴス、ベビー・メタル、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンなどをタブレットで堪能いたしました。家でエアコン効かせてダラダラ見るのも良いもんですね。画質も凄く良かった。でも、ステージ沢山あるんですから、3チャンネルぐらいにして、垂れ流せば良いのに、って思ったり。まあ、これも大人の事情があるんでしょうけどね。あとロバート・グラスパーの配信が無かったのは残念無念。
ちなみに、ロバート・グラスパーも、レモン・ツイッグスも、お客さんの入りは悪くても、ライヴは最高だったそうなので、良かったです。
という訳で、サマソニ雑感という名のサマソニ2日目を振り返る、好き放題に書かせていただきましたが、単なる私個人の感想ですのであしからず。
次回は「サマソニ3日目を振り返る」、お楽しみに!!
だって、まさかあんなに早く売り切れるとは思いませんでしたからね。私は例年、渋谷のスペシャルデイ・イベントで買っていたんです。手数料掛かりませんし、抽選でTシャツが当たったりしますから。もちろん今年もそのつもりだったんです。今年は5月25日(土)、26日(日)に渋谷MODIでスペシャルデイ・イベントが開催されました。私は横浜のグリーンルーム・フェスティヴァルと被っていたので、妻が日曜日に買いに行く予定でした。そこに何の危機感も抱いてなかったんですけど、グリーンルームの帰り道、ツイッターでサマソニ東京の土曜1日券、及び3日通し券が即日売り切れという事実を知り、愕然としたんです。グリーンルームの楽しさも一気に吹き飛びました…。
売り切れるにしても早すぎません?いつも売り切れ前に、オフィシャルサイトで「売り切れ間近!」みたいなアナウンスとかありませんでしたっけ?私もデイ・イベント初日で売り切れるとは夢にも思っていなかったので、こまめにチェックはしていませんでしたけどね。レコファンでの販売状況とか、シグナルはあったのかもしれませんね。ホント不覚をとりました…。
しかし、今年はなぜこんなに売れたのでしょうか?巷では集客は邦楽勢が担っていると囁かれていました。サマソニ2日目、邦楽勢は大入りなのに、ロバート・グラスパーやレモン・ツイッグスはガラガラだったとか。確かにこれはとても寂しい事です。クリス・デイヴにデリック・ホッジ、さらにモス・デフまで従えたロバート・グラスパーはまさに最強メンバーで、前日のビーチが無念の中止だっただけに大注目のステージだったんですけどね、出たステージが悪かった。マリン・スタジアム。何故、ロバート・グラスパーのようなジャズ・アーティストが、ロックフェスのメインステージに出たんでしょう。しかも前後を洋邦のラウド勢に囲まれた形で。まあ、大人の事情があるんでしょうけどね。そしてレモン・ツイッグスです。この日はインディー系のロックが充実していまして、レモン・ツイッグスはビーチのトリでした。そして同じ頃メッセには、フォールズ、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン、サーカ・ウェイヴスが入ってる。これだと、やっぱりレモン・ツイッグスは苦戦しますよね。しかもレッチリやベビーメタルの裏ですから。それに時間帯や被りが原因で、何処かのステージがガラガラになってしまうっていうのは、例えばフジロックでもあることなので、このことから洋楽は客が入らない、とは言えないんじゃないかなと私は思います。確かに、フジロックにしてもサマソニにしても、グリーンルームにしても、邦楽勢が集客の大きな部分を担っているだろうことは間違いないと思います。ですが、今年の売り切れは、集客力のある邦楽勢によるところも大きいでしょうけど、やっぱりレッチリですよね。なにせレッチリの時のマリンはパンパンだったそうですから。
土曜日が売り切れたことで、3日券も売り切れとなり、それに引っ張られる形で、金曜、日曜も売り上げを伸ばした。やっぱり、他の日が売り切れると、迷っていた人も、行くなら早めに買った方が良いんじゃないかと決断しますからね。だって私も焦って、すぐに金曜と日曜のそれぞれ1日券を買いましたから。あとやっぱり20周年という話題性もありましたよね。今年サマソニ20周年らしいよ?行ったことないけど行ってみる?みたいな。
それと、今年はフジロックも売り切れが出ました。今年のメンツが特別良いとも思えないんですが、サマソニ、フジロック共に動員を伸ばしたことは、洋楽主体のフェスに対する注目度が上がっているのではないかとも思うんです。両フェスの近年の尖ったブッキングが実ってきているのかな?って思いたいんですが、どうでしょうかね?まあ、その一方でフジもサマソニもポップな方向に傾いてきている面もありますし、色々な意味で参加しやすくなったというか、身近になってきた、っていう印象もありますよね。いよいよ、日本の夏フェス、チケ争奪戦の時代到来か? いや、まだそれはないか。
どちらにしろ、今後は早めに買わないと売り切れちゃうかもよ?っていう心配はした方が良さそうですね。
売り切れると混雑していやだな~っていう思いもありますが、やっぱり会場が埋まっている方が盛り上がりますよね。3日目マリンのトリのチェインスモーカーズもパンパンでしたが、そんな満員のスタジアムが一体になって盛り上がる様は、これぞフェスの醍醐味!って感じで、感動的でした。それに、言うほど会場も混雑していなかったですしね。食事も自分が観ないライヴの時間帯を上手く狙えば、ほとんど並ばずに買えましたし、トイレも、男性トイレに限った話ですが、一度も並ばずに入れました。シャトルバスもそれほど並びませんでしたし。
まあ、文句があるとすれば、やっぱりタイムテーブルですかね。大人の事情はあるでしょうけど、もう少し考えてほしいなっていう思いはあります。とは言え、誰もが納得できるタイムテーブルなんて不可能でしょうけどね~。あとせっかく魅力的な新人や若手が沢山出てるんですから、もっともっとメディアが紹介して欲しいです。もちろん若手に限った話ではありませんが、フジやサマソニが旬のアーティストを呼んでも、みんな知らないんじゃ勿体ないですよね。
それと、台風など荒天への対応。ま、これは仕方ないか。ビーチステージは今後も続けて欲しい!
あと、今年は配信がありました。これは凄く良いこと! 私も、せっかくなので2日目は家で配信を見ました。フジロックにしろ、サマソニにしろ、参加しちゃうと配信見れませんからね。そういう意味ではいい機会だったり。タッシュ・サルタナ、サーカ・ウェイヴス、ベビー・メタル、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンなどをタブレットで堪能いたしました。家でエアコン効かせてダラダラ見るのも良いもんですね。画質も凄く良かった。でも、ステージ沢山あるんですから、3チャンネルぐらいにして、垂れ流せば良いのに、って思ったり。まあ、これも大人の事情があるんでしょうけどね。あとロバート・グラスパーの配信が無かったのは残念無念。
ちなみに、ロバート・グラスパーも、レモン・ツイッグスも、お客さんの入りは悪くても、ライヴは最高だったそうなので、良かったです。
という訳で、サマソニ雑感という名のサマソニ2日目を振り返る、好き放題に書かせていただきましたが、単なる私個人の感想ですのであしからず。
次回は「サマソニ3日目を振り返る」、お楽しみに!!
早いもので、サマソニから2週間が経ってしまいました。そろそろ当ブログでも、簡単に振り返っておきますか。
という訳で、サマソニ1日目。
まず台風の影響で、ビーチステージが強風のため終日中止という波乱。これは本当に参りました。この日の個人的メインはビーチのトリを務めるロバート・グラスパーだったのですから。まったくもって残念無念。とは言えね、他にも見たいアーティストが沢山あるのがサマソニの良いところ。この日私が観たのはこんな感じ。
THE STRUTS(MARINE)
GRACE CARTER(MOUNTAIN)
SAM FENDER(SONIC)
PALE WAVES(SONIC)(序盤数曲)
PSYCHEDELIC PORN CRUMPETS(RAINBOW)
SABRINA CARPENTER(MOUNTAIN)(序盤数曲)
BJÖRN AGAIN(Billboard)(前半)
THE 1975(MARINE)
CHERYL LYNN(Billboard)(後半)
TWO DOOR CINEMA CLUB(SONIC)(終盤数曲)
朝一はマリン・スタジアムで、しかもサマソニの常連になりつつあるストラッツからスタートという、いかにもサマソニに来たー!って感じでテンション上がりました!フレディ・マーキュリーを彷彿とさせるシンガーさんが、相変わらず熱くて最高でした。
メッセに移動し、グレース・カーター、サム・フェンダー、ペール・ウェイヴスと、UKの新人、若手を堪能。中でも、新鋭女性R&Bシンガーのグレース・カーターは良かったですねー。まったりとした存在感のある中音域と、気持ち良く伸びる高音が魅力的で、一言一言確かめるようにメロディーを歌うその歌唱は、とてもピュアで、ゴスペル的な神々しさすら感じさせられたり。流石は英BBC「Sound Of 2019」の3位に選ばれるだけのことはありますね。とは言え、まだ21歳という彼女のパフォーマンスはまだまだ初々しく、歌い終わった後の照れくさそうな笑顔も可愛らしかったです。
この日、楽しみにしていたのが、オーストラリアのサイケ・バンド、サイケデリック・ポーン・クランペッツ。やっぱり今、サイケデリック・ロックはオージーが熱いですよね。魔力的なギターリフと目まぐるしい曲展開が絡み合い、ヘヴィ・メタルやプログレを飲み込むオージー流サイケの混沌。格好良かった!
ビルボードでアバのトリビュート・バンド、ビヨルン・アゲインも観ました。実は私、子供の頃に最初にハマった洋楽がアバだったので、懐かしかったですね。やっぱりアバの曲は良いな〜。でも何故か突然ボン・ジョビをやり始めて、それがえらい盛り上がるっていう、なんかよく分からないけど楽しかった!
そしてマリンでTHE 1975 ですよ。UK のダンサブルなロックバンドですが、単なるダンサブルなロックでは無い域へ完全に達していました。今回はヘッドライナーではありませんでしたが、間違いなくヘッドライナー級のステージでした。ダンサブルな享楽感が濃厚ながらも、一瞬一瞬の緊張感に溢れている。楽曲とリンクする映像による多彩なイメージはまるでポップアートのようであり、エンターテイメントとしての祝祭感と、ロックンロールの持つ刹那的な危うさが表裏一体となって五感を刺激する、物凄いライブでした。女性ファンからの黄色い声援を浴びながら、歌い、ギターを弾き、ダンサーと踊り、スタジアムを扇動し手中に収めていくフロントマン、マシュー・ヒーリーのカリスマ性も半端なかった。代表曲「SEX」がアリーナを激しく揺らし、そのエンディングにスクリーンが"ROCK'N ROLL"、''IS"、"DEAD"、"GOD BRESS"、"THE 1975"、と映し出す。今夏は、フジロックやサマソニを通じて沢山のロックバンドを見てきましたが、あの瞬間が一番、ロックだった!!
さて、THE 1975 の興奮冷めやらぬ中、マリンスタジアムから出ると、隣のビルボード・ステージでは、ディスコ・ソウルの女王、シェリル・リンが始まっている。この振り幅もフェスの良いところ。とにかく、シェリル・リンの現役感に驚きました。艶やかな声音とたっぷりな声量、ソウルフルな筋回し、そしてコール&レスポンスを交えて観客達を煽りまくるその姿はまさに女王の貫禄。そして彼女の率いるバンドも良かった!タイトなドラムスとブリブリなベースに、ディスコな彩りを加えるキーボードと女性コーラス隊、これぞプロフェッショナル!というバンド・グルーヴ。「In The Night」「Shake It Up Tonight」などでグイグイと踊らされ、アンコールの名曲「Got To Be Real」でトドメを刺されました。
いやはや、シェリル・リンは稀に見る極上のソウル・ショーでした。もし、ロバート・グラスパーが予定通り行われてたら、シェリル・リンはチラ見しか出来なかった訳で、フェスって面白いなと。ま、ロバート・グラスパーも見たかったですけどね。
最後はメッセに戻ってトゥー・ドア・シネマ・クラブに、終わる間近の数曲ですが、滑り込みました。
台風の影響で、当初はどうなることかと思ったサマソニ初日。終わってみればなんだかんだで楽しかった!大阪の方はもっと大変で、色々と禍根を残したようですが、次回以降に活かして頂きたいものです。
ベストアクトはTHE 1975 !
美味しかったご飯は、北海道中標津しいたけ「想いの茸」の大判しいたけチーズ焼き。
次回は、サマソニ2日目を振り返りたいところですが、行ってないんですよね〜。
という訳で、サマソニ1日目。
まず台風の影響で、ビーチステージが強風のため終日中止という波乱。これは本当に参りました。この日の個人的メインはビーチのトリを務めるロバート・グラスパーだったのですから。まったくもって残念無念。とは言えね、他にも見たいアーティストが沢山あるのがサマソニの良いところ。この日私が観たのはこんな感じ。
THE STRUTS(MARINE)
GRACE CARTER(MOUNTAIN)
SAM FENDER(SONIC)
PALE WAVES(SONIC)(序盤数曲)
PSYCHEDELIC PORN CRUMPETS(RAINBOW)
SABRINA CARPENTER(MOUNTAIN)(序盤数曲)
BJÖRN AGAIN(Billboard)(前半)
THE 1975(MARINE)
CHERYL LYNN(Billboard)(後半)
TWO DOOR CINEMA CLUB(SONIC)(終盤数曲)
朝一はマリン・スタジアムで、しかもサマソニの常連になりつつあるストラッツからスタートという、いかにもサマソニに来たー!って感じでテンション上がりました!フレディ・マーキュリーを彷彿とさせるシンガーさんが、相変わらず熱くて最高でした。
メッセに移動し、グレース・カーター、サム・フェンダー、ペール・ウェイヴスと、UKの新人、若手を堪能。中でも、新鋭女性R&Bシンガーのグレース・カーターは良かったですねー。まったりとした存在感のある中音域と、気持ち良く伸びる高音が魅力的で、一言一言確かめるようにメロディーを歌うその歌唱は、とてもピュアで、ゴスペル的な神々しさすら感じさせられたり。流石は英BBC「Sound Of 2019」の3位に選ばれるだけのことはありますね。とは言え、まだ21歳という彼女のパフォーマンスはまだまだ初々しく、歌い終わった後の照れくさそうな笑顔も可愛らしかったです。
この日、楽しみにしていたのが、オーストラリアのサイケ・バンド、サイケデリック・ポーン・クランペッツ。やっぱり今、サイケデリック・ロックはオージーが熱いですよね。魔力的なギターリフと目まぐるしい曲展開が絡み合い、ヘヴィ・メタルやプログレを飲み込むオージー流サイケの混沌。格好良かった!
ビルボードでアバのトリビュート・バンド、ビヨルン・アゲインも観ました。実は私、子供の頃に最初にハマった洋楽がアバだったので、懐かしかったですね。やっぱりアバの曲は良いな〜。でも何故か突然ボン・ジョビをやり始めて、それがえらい盛り上がるっていう、なんかよく分からないけど楽しかった!
そしてマリンでTHE 1975 ですよ。UK のダンサブルなロックバンドですが、単なるダンサブルなロックでは無い域へ完全に達していました。今回はヘッドライナーではありませんでしたが、間違いなくヘッドライナー級のステージでした。ダンサブルな享楽感が濃厚ながらも、一瞬一瞬の緊張感に溢れている。楽曲とリンクする映像による多彩なイメージはまるでポップアートのようであり、エンターテイメントとしての祝祭感と、ロックンロールの持つ刹那的な危うさが表裏一体となって五感を刺激する、物凄いライブでした。女性ファンからの黄色い声援を浴びながら、歌い、ギターを弾き、ダンサーと踊り、スタジアムを扇動し手中に収めていくフロントマン、マシュー・ヒーリーのカリスマ性も半端なかった。代表曲「SEX」がアリーナを激しく揺らし、そのエンディングにスクリーンが"ROCK'N ROLL"、''IS"、"DEAD"、"GOD BRESS"、"THE 1975"、と映し出す。今夏は、フジロックやサマソニを通じて沢山のロックバンドを見てきましたが、あの瞬間が一番、ロックだった!!
さて、THE 1975 の興奮冷めやらぬ中、マリンスタジアムから出ると、隣のビルボード・ステージでは、ディスコ・ソウルの女王、シェリル・リンが始まっている。この振り幅もフェスの良いところ。とにかく、シェリル・リンの現役感に驚きました。艶やかな声音とたっぷりな声量、ソウルフルな筋回し、そしてコール&レスポンスを交えて観客達を煽りまくるその姿はまさに女王の貫禄。そして彼女の率いるバンドも良かった!タイトなドラムスとブリブリなベースに、ディスコな彩りを加えるキーボードと女性コーラス隊、これぞプロフェッショナル!というバンド・グルーヴ。「In The Night」「Shake It Up Tonight」などでグイグイと踊らされ、アンコールの名曲「Got To Be Real」でトドメを刺されました。
いやはや、シェリル・リンは稀に見る極上のソウル・ショーでした。もし、ロバート・グラスパーが予定通り行われてたら、シェリル・リンはチラ見しか出来なかった訳で、フェスって面白いなと。ま、ロバート・グラスパーも見たかったですけどね。
最後はメッセに戻ってトゥー・ドア・シネマ・クラブに、終わる間近の数曲ですが、滑り込みました。
台風の影響で、当初はどうなることかと思ったサマソニ初日。終わってみればなんだかんだで楽しかった!大阪の方はもっと大変で、色々と禍根を残したようですが、次回以降に活かして頂きたいものです。
ベストアクトはTHE 1975 !
美味しかったご飯は、北海道中標津しいたけ「想いの茸」の大判しいたけチーズ焼き。
次回は、サマソニ2日目を振り返りたいところですが、行ってないんですよね〜。
8月19日、ビルボードライヴ東京にてネナ・チェリーのライヴを観てまいりました。私が見たのはこの日の2ndショー。まさに待望の来日公演、ミーハー魂を炸裂させて最前列で堪能いたしました!
ステージには、ドラムセットが無い代わりにPCなど機材が並び、パーカッション、ベース、ギター、キーボード、鉄琴? さらにハープまで、ステージ狭しと並べられた楽器群を見ただけで、期待で胸が一杯になりました。
さて、場内が暗転し、いよいよメンバー達が登場。ハープの爪弾きから始まったのは、昨年リリースされたばかりの最新作「BROKEN POLITICS」から、そのオープニング・ナンバー「Fallen Leaves」。幻想的で万華鏡のようなサウンドを聴かせるバンドをバックに、ネナ・チェリー唯一無比の歌声が響く。やっぱりネナ・チェリーの魅力は、まずはその個性的な声です。若い頃からセクシャルでどことなく子供っぽく自由奔放な歌声の持ち主でしたが、50代半ばになった今でもそれは全く変わらず、さらに包容力のような深みを感じさせる。それは明らかに"歌"でありながら、エモーショナルなポエトリーリーディングのように聞こえたりもする。
序盤は「Shot Gun Shack」、「Deep Vein Thrombosis」、「Kong」、といった新作からの曲が中心。バンドメンバー達は、曲ごとに楽器を持ち替え、陰影の濃い色彩豊かなサウンドを聴かせてくれる。エレクトロニクスと生演奏が有機的に絡むそのリズムは、現代的でありながら、どこか遺伝子レベルの懐かしさをも感じさせてくれるような根源的なグルーヴで、明らかにライブという場で新たな命を吹き込まれている。立体的で、ダビーで、フリーキーなそれは、アルバムで聴くより遥かに肉感的。最新作はフォーテットとして知られるキーラン・ヘブデンがプロデュースを務めていますが、彼のフォークトロニカ的な意匠を、さらにライヴ・モードにギア・チェンジした印象で、一曲ごとにワクワクさせられる。
そんななかで90年代の名曲「Woman」が歌われる。私も当時からさんざん聴いていた曲なので、懐かしいと思う一方で、現行モードにアップデートされたサウンドに痺れましたね。およそ20年前の曲が、新曲達と並べられても違和感無いんですから!驚きます。
そして中盤で印象的だったのは、2014年にリリースされた前作のタイトル曲「Blank Project」です。鋭角的に躍動するトライバルなリズムが強烈でしたね。ネナ・チェリーは私の目の前で踊りまくる。まさかネナ・チェリーがこれほどまでに熱いパフォーマンスをするとは思っていなかったので、観ているこちらも大興奮。終盤にかけてリズムはどんどん増幅されていくようで、その祝祭感は半端ありませんでした。
さらに、ユッスー・ンドゥールとの共演曲「7 seconds」。94年ですか?これも懐かしかった。クールな質感から終盤にアフリカンなリズムが強調され、そのグルーヴ感がこれまでの流れをしっかりと感じさせてくれる。続いてネナの89年のソロ・デビュー作「Raw Like Sushi」から「Manchild」。この曲でネナは強力なラップを披露。
ちなみに、この曲は当時まだマッシヴアタックがブレイク前の3Dとネナが共作した曲。最新作収録の「Kong」も3Dとの共作曲。そもそもネナ・チェリーは80年代初頭にポスト・パンク辺りの界隈から頭角を現し、UKの最も先鋭的なシーンを泳いで来た才女。彼女の音楽には、パンク、ヒップホップ、トリップホップ、レゲエ、ダブから、近年のエレクトロニカやベース・ミュージックまで、様々な要素が内包されている。そしてその根底には、フリー・ジャズの巨匠である継父ドン・チェリーからの影響もあるはず。
最新作からの「Faster Than The Truth」では、終盤、低音とノイズを重ねていき爆音化していくというアヴァンギャルドな展開を見せてくれたり、「Natural Skin Deep」では反復するリズムとフレーズに、内なる野生を喚起させられるような、呪術的な陶酔感が濃厚だったりと、ステージ終盤はディープな様相を見せ始める。
そしてそんな空気を一気に爆発させたのが、「Buffalo Stance」ですよ!!ネナのソロデビュー曲。鋭角的なリズムに野趣溢れるネナのヴォーカル。最も古い曲が最も先鋭的に聴こえるというマジック。客席の後方や横側のお客さんはみんな立ち上がって踊って盛り上がっていましたね〜。
そして最後はスタンデョングオベーション。ここ数年、間違いなく第2の全盛期を迎えているネナ・チェリーの最新モードにして、現段階での彼女の集大成的な意味合いも感じられたステージ。本当に素晴らしいライヴでした!!
この日のセットリストはこんな感じだっかな?
01. Fallen Leaves
02. Shot Gun Shack
03. Deep Vein Thrombosis
04. Woman
05. Kong
06. Blank Project
07. 7 seconds
08. Manchild
09. Faster Than The Truth
10. Natural Skin Deep
11. Buffalo Stance
ちなみに、この写真は、ネナの足下にあったメモ。6曲目は最新作収録の「Synchronised Devotion」のことだと思われますが、多分やってない。代わりに「Blank Project」をやってる。もし、「Synchronised Devotion」をやっていたら、それは最も静かでアンヴィエントな曲になったはずで、それを最もビートの利いたダンサブルな「Blank Project」にスイッチしているっていうのは、なかなか興味深い。どっちをやるかで随分と印象変わるはず。私は、「Blank Project」ウェルカムですけどね!
ステージには、ドラムセットが無い代わりにPCなど機材が並び、パーカッション、ベース、ギター、キーボード、鉄琴? さらにハープまで、ステージ狭しと並べられた楽器群を見ただけで、期待で胸が一杯になりました。
さて、場内が暗転し、いよいよメンバー達が登場。ハープの爪弾きから始まったのは、昨年リリースされたばかりの最新作「BROKEN POLITICS」から、そのオープニング・ナンバー「Fallen Leaves」。幻想的で万華鏡のようなサウンドを聴かせるバンドをバックに、ネナ・チェリー唯一無比の歌声が響く。やっぱりネナ・チェリーの魅力は、まずはその個性的な声です。若い頃からセクシャルでどことなく子供っぽく自由奔放な歌声の持ち主でしたが、50代半ばになった今でもそれは全く変わらず、さらに包容力のような深みを感じさせる。それは明らかに"歌"でありながら、エモーショナルなポエトリーリーディングのように聞こえたりもする。
序盤は「Shot Gun Shack」、「Deep Vein Thrombosis」、「Kong」、といった新作からの曲が中心。バンドメンバー達は、曲ごとに楽器を持ち替え、陰影の濃い色彩豊かなサウンドを聴かせてくれる。エレクトロニクスと生演奏が有機的に絡むそのリズムは、現代的でありながら、どこか遺伝子レベルの懐かしさをも感じさせてくれるような根源的なグルーヴで、明らかにライブという場で新たな命を吹き込まれている。立体的で、ダビーで、フリーキーなそれは、アルバムで聴くより遥かに肉感的。最新作はフォーテットとして知られるキーラン・ヘブデンがプロデュースを務めていますが、彼のフォークトロニカ的な意匠を、さらにライヴ・モードにギア・チェンジした印象で、一曲ごとにワクワクさせられる。
そんななかで90年代の名曲「Woman」が歌われる。私も当時からさんざん聴いていた曲なので、懐かしいと思う一方で、現行モードにアップデートされたサウンドに痺れましたね。およそ20年前の曲が、新曲達と並べられても違和感無いんですから!驚きます。
そして中盤で印象的だったのは、2014年にリリースされた前作のタイトル曲「Blank Project」です。鋭角的に躍動するトライバルなリズムが強烈でしたね。ネナ・チェリーは私の目の前で踊りまくる。まさかネナ・チェリーがこれほどまでに熱いパフォーマンスをするとは思っていなかったので、観ているこちらも大興奮。終盤にかけてリズムはどんどん増幅されていくようで、その祝祭感は半端ありませんでした。
さらに、ユッスー・ンドゥールとの共演曲「7 seconds」。94年ですか?これも懐かしかった。クールな質感から終盤にアフリカンなリズムが強調され、そのグルーヴ感がこれまでの流れをしっかりと感じさせてくれる。続いてネナの89年のソロ・デビュー作「Raw Like Sushi」から「Manchild」。この曲でネナは強力なラップを披露。
ちなみに、この曲は当時まだマッシヴアタックがブレイク前の3Dとネナが共作した曲。最新作収録の「Kong」も3Dとの共作曲。そもそもネナ・チェリーは80年代初頭にポスト・パンク辺りの界隈から頭角を現し、UKの最も先鋭的なシーンを泳いで来た才女。彼女の音楽には、パンク、ヒップホップ、トリップホップ、レゲエ、ダブから、近年のエレクトロニカやベース・ミュージックまで、様々な要素が内包されている。そしてその根底には、フリー・ジャズの巨匠である継父ドン・チェリーからの影響もあるはず。
最新作からの「Faster Than The Truth」では、終盤、低音とノイズを重ねていき爆音化していくというアヴァンギャルドな展開を見せてくれたり、「Natural Skin Deep」では反復するリズムとフレーズに、内なる野生を喚起させられるような、呪術的な陶酔感が濃厚だったりと、ステージ終盤はディープな様相を見せ始める。
そしてそんな空気を一気に爆発させたのが、「Buffalo Stance」ですよ!!ネナのソロデビュー曲。鋭角的なリズムに野趣溢れるネナのヴォーカル。最も古い曲が最も先鋭的に聴こえるというマジック。客席の後方や横側のお客さんはみんな立ち上がって踊って盛り上がっていましたね〜。
そして最後はスタンデョングオベーション。ここ数年、間違いなく第2の全盛期を迎えているネナ・チェリーの最新モードにして、現段階での彼女の集大成的な意味合いも感じられたステージ。本当に素晴らしいライヴでした!!
この日のセットリストはこんな感じだっかな?
01. Fallen Leaves
02. Shot Gun Shack
03. Deep Vein Thrombosis
04. Woman
05. Kong
06. Blank Project
07. 7 seconds
08. Manchild
09. Faster Than The Truth
10. Natural Skin Deep
11. Buffalo Stance
ちなみに、この写真は、ネナの足下にあったメモ。6曲目は最新作収録の「Synchronised Devotion」のことだと思われますが、多分やってない。代わりに「Blank Project」をやってる。もし、「Synchronised Devotion」をやっていたら、それは最も静かでアンヴィエントな曲になったはずで、それを最もビートの利いたダンサブルな「Blank Project」にスイッチしているっていうのは、なかなか興味深い。どっちをやるかで随分と印象変わるはず。私は、「Blank Project」ウェルカムですけどね!
ビルボードライブ東京にてネナ・チェリー、素晴らしかったです!
多彩な楽器群が織りなすダビーでプリミティブなリズムとネナ・チェリーの個性的な歌声。
陰影の濃い空間美から祝祭的なトライバルへ。
現代的でありながら根源的。
美しくも野生的なライブでした!
写真はネナの足下にあったセットリスト。彼女は、足踏みしながら激しく踊るので、終わる頃にはそのセットリストもぐちゃぐちゃになってました…。
詳しいライブレポはまた後日。
あー、これで私のサマソニも本当に終わった。
多彩な楽器群が織りなすダビーでプリミティブなリズムとネナ・チェリーの個性的な歌声。
陰影の濃い空間美から祝祭的なトライバルへ。
現代的でありながら根源的。
美しくも野生的なライブでした!
写真はネナの足下にあったセットリスト。彼女は、足踏みしながら激しく踊るので、終わる頃にはそのセットリストもぐちゃぐちゃになってました…。
詳しいライブレポはまた後日。
あー、これで私のサマソニも本当に終わった。
ネナ・チェリー、ビルボードで久々の最前列です。
ドラムの代わりにPCなど機材が並び、キーボード、ギター、ベース、パーカッションに鉄琴?そしてハープまで。
この楽器編成だけでも、期待で胸が一杯!
さあ、もうすぐ始まります。
今夜はビルボードライブでネナ・チェリー!
本来、サマソニで観る予定でした。個人的にはベストアクトの最右翼でした。
ですがチャーチズと被ってた…。
ここが、今年のサマソニ、最大の悩みどころだったのですが、ネナ・チェリーは単独があるとのことなので、サマソニではチャーチズを選んだのです。
おかげでチャーチズ、思いっきり楽しみました。
そして、一夜明けた今日、いよいよネナ・チェリーです!
やっと観れます!
個人的には、サマソニ後夜祭的位置付けで。
これを観なければサマソニは終わらない!
本来、サマソニで観る予定でした。個人的にはベストアクトの最右翼でした。
ですがチャーチズと被ってた…。
ここが、今年のサマソニ、最大の悩みどころだったのですが、ネナ・チェリーは単独があるとのことなので、サマソニではチャーチズを選んだのです。
おかげでチャーチズ、思いっきり楽しみました。
そして、一夜明けた今日、いよいよネナ・チェリーです!
やっと観れます!
個人的には、サマソニ後夜祭的位置付けで。
これを観なければサマソニは終わらない!
それでは帰ります。
今年は土曜のチケを買えないという波乱がありましたが、それでもやっぱり楽しいサマソニでした!
ありがとうサマーソニック!
そしてそして、当ブログのいつものレポにお付き合い頂きました皆様、毎度のことながら、本当にありがとうございました!
これにて、私のサマソニ・レポも終わりです。
次のサマソニは、いつでしょうね?
今年は土曜のチケを買えないという波乱がありましたが、それでもやっぱり楽しいサマソニでした!
ありがとうサマーソニック!
そしてそして、当ブログのいつものレポにお付き合い頂きました皆様、毎度のことながら、本当にありがとうございました!
これにて、私のサマソニ・レポも終わりです。
次のサマソニは、いつでしょうね?