先日の日曜日「ガイアシンフォニー」を見に別府に行きました。
地球のいろんな姿を映像で見るのだろうと想像していましたが少し違いました。
チラシを注意深く見ればそれはわかることだったのですが、
6人の卓越した人たちによってなるインタビュー形式のオムニバス映画でした。
25年前に作られたそうです。
ナレーションがとても新鮮でした。
明瞭で内容が的確に伝わってきます。
聞き覚えのある声は若い頃の榎木孝明さんでした。
パンフレットが揃っていたので全部買ってきました。
選ばれた人たちのことを知りたいと思ったからです。
とても心に残ることが多い映画でした。
表紙は象「エレナ」と「ダフニー・シェルドリック」です。
シェルドリックが「エレナ」「エレナ」と呼ぶと
大きな象がまるで知人に会いに来るように彼女のところに現れる場面はびっくりしました。
親を殺された象の赤ちゃんにミルクを与え、育て、そして野生に還す仕事もしています。
子象がミルクを飲む時は鼻を人のどこかに触れていないと飲めないのだそうで、
ある子は飼育員の顔に、別の子は肩に鼻をまわしていました。
安心している愛らしい姿でした。
象はとても頭のいい動物で、特にメスの年取った象はすべてを知って、それを後世に伝えていくそうです。
自分たちが密猟者によって殺されるのはどうしてだかも知っています。
だから殺された象の頭蓋骨から象牙だけを抜いて、それを壊し持って行きます。
そしてその場所を忘れず、何度も訪れるのだそうです。
象は体が大きいのでたくさんの食べ物が必要です。
ただその消化器官は60パーセントを土に返します。
広く移動する象は新たな土地に種を落とし草を再生します。
地球は人間だけのものではありません。
どの種が絶えてもいけないのです。
このように書いていくと終わりませんね。
人物紹介だけにします。
8000メートル級の山に酸素ボンベも無線機も持たず登った登山家の「ラインホルト・メスナー」
バイオテクノロジーも特殊肥料も使わず、トマトの巨木に1万3000個の実を実らせた「野澤重雄」
アイルランドの歌手「エンヤ」とケルト美術研究科の「鶴岡真弓」
アポロ9号の乗組員だった「ラッセル・シュワイカート」
それぞれの方の言葉から地球の姿が見えてきます。
8月に、今度はホルトホールで7部が上映されるそうなので、また行きたいと思います。