徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

2時間

2004-08-08 21:19:23 | Sports/Football
アジアカップ優勝。
やはりあれくらいアウエイな方が気分がいい。中国の単調な攻撃はさほどテレビで見る限りさほど恐怖心も感じさせなかったし、中田浩二の“疑惑のゴール”以降、目に見えて焦れ始めてからは勝利を確信した。ということで順当勝ち。この連覇で名実ともにアジアサッカー界での地位を確立したんじゃないだろうか。12年かかったけど。
さて今回の北京でも、“反日”サポーターに囲まれ2時間ほどスタジアムから出られなかったそうだが、それもまた勝利を味わう2時間というものだ。取って食われるわけでなし。

麗蘭『SOSが鳴ってる』

2004-08-08 21:07:28 | Music
バッパーズの牧さんの電話で飛び起きる。記事に間違いでもあったかと内心冷や冷やだったのだが、9月号に掲載されたスマイリーさんのインタビューについての質問だった。「スマイリーというのは、松本ですか?」。スマイリーさん、初期バッパーズにも参加してたんですねえ。知らなかったす。

遅れ馳せながら3日にリリースされた麗蘭、13年振りのフルアルバム『SOSが鳴ってる』を聴いた。「Get Back」「R&R Tonight」といったライブではお馴染みの楽曲も多い。「Words」ではCHABOさんのポエム・リーディングも健在。うーライブが甦ってくるぜ。

しかし「憧れのSouthern Man」も収録されたのには驚いた。この曲、ライブでは“蓮池さんへ贈る”というMCの後に演奏されていた。勿論あの、蓮池さんである。事前に郵送していただいたファンクラブ会報誌に掲載されていたCHABOさんと土屋公平の対談でも、当初CHABOさんがこの曲につけようとしていたサブタイトル(「蓮池さんへ贈る」)について、公平と事務所の社長が反対したというエピソードも掲載されていた。それは、まあ、仕方ないだろうなあ。勘違いしちゃう人もいるだろうし。曲はウエットな要素無しの、スライド炸裂のドライなロックンロールなのだけど。

80年代以前の「世界なんかシラネ」を超えて、2000年以降、以前にも増して「世界」とその中の「私」をストレートに歌うCHABOさん。しかしこの辺のギター少年でナイーブな部分は変わっていないのかもと思う。「拉致事件」で演歌を歌う人はいるだろうけれども、「サザンロックが好きな蓮池さん」で歌作る人はCHABOさんくらいなもんだろう。

とにかく、どこかの誰かさんのように50歳を過ぎてもベスト盤ではなく、オリジナルで作品をリリースし続け、しかも(ライブで練り上げられた楽曲で)高いクオリティを保ち続けるCHABOさんは素晴らしい。

ということで近所の新星堂へこのCDを買いに行ったのだけれど、そこにはスコセッシの「the blues movie project」絡みで、ブルースコーナーが作られていた。ほとんど「ブエナ☆ビスタ」ノリ。ブルースの名盤が入手しやすくなることは結構なことなのだけれど、何だかフクザツですな。ま、どうせわけのわからないベスト盤が出るだけか……。