18時を過ぎた頃に国会周辺に到着すると官邸前抗議の列はすでに財務省下の交差点まで延びていた。議事堂前を迂回して反対の歩道をから官邸前に向かう。通常ならば議事堂側の歩道の場合、プロテスターは排除されるのだけれども、すでにその場所でも多くの人々が滞留していた。まずはここで声を上げ始める。
「官邸前」であっても声を上げるポイントは所謂最前列だけではない。全国の自民党支部や公明党に対して抗議が起きているように、官邸前でも、国会周辺でもあらゆる場所で声を上げることが大事だろう。「トラメガの使えないポイント」でも生の声ならば、それだけで警備が制止することはできない。
状況はなし崩しで、時間を追うごとに官邸前のそこここで人の塊が膨らみ始める。一部ここぞとばかりに便乗する極左による扇動はあったものの(赤いハチマキを巻き、ニヤニヤしながら便乗する極左はオレたちに罵倒され、鎮圧された)、自然に「決壊」状態は起こっていた。
3万5000人とも4万人とも言われる、この日の参加者が多いのか、まだ少ないのかはわからない。
しかし昨年の「紫陽花革命」とも言われた反原発官邸前抗議が5月の大飯原発再稼動から、6月末から7月にかけてピークに達したように、安倍政権の暴走による解釈改憲反対行動は、この日から始まる。今日、閣議決定が強行され、そのアナウンスを現場で聞くことになるかもしれないけれども、安倍政権の「解釈改憲」にはこれからも多くのハードルが待ち構えているのだ。
オレたちはそのハードルに対して、レイシストのデモに対するカウンターのように、反対行動を続けるしかない。
去年一年間ネトウヨたちに罵倒をぶつけ、徹底的に凹ませてきたように、ネトウヨの親玉に罵倒を叩きつける。その声は呪詛のように響き続け、安倍のお腹がまた痛くなるまで続くのである。
まったく昨日の行動は在特会の連中にカウンターを仕掛けてきたのと同じような気分になった。絶え間ないコールの合間に、カウンターで出会った仲間に声を掛け、最前列の警官に話しかけ、たまたま現場近くにいた「どっちもどっち」な人と語る。
カウンター(抗議)の現場というのは、声を上げるだけの場所ではない。
今日も17時から官邸前で解釈改憲反対の抗議は続く。
「そこ」にいるだけでも一人ひとりの行動はプロテスターの力になるし、例えどっちもどっちの野次馬的な興味であっても現場から受け取るものは少なくないだろう。
また多くの人々に参加して欲しいと願う。
<7月1日(火)17時30分に、政府が臨時閣議を行うことが決まりました。
この臨時閣議で、集団的自衛権の行使容認について閣議決定を行うものとみられます。
1日にも、複数の団体によって17時から、首相官邸前での抗議行動が呼びかけられています。
TOKYO DEMOCRACY CREWも、急遽この行動に賛同し、30日と同様、無党派一般市民の大結集を呼びかけます!
臨時閣議を強行する安倍政権に、オンタイムでも大音量の抗議の声を叩きつけましょう!>
【呼びかけ】
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
戦争をさせない1000人委員会
【賛同】
東京デモクラシーネットワーク
怒りのドラムデモ
東京デモクラシークルー
C.R.A.C.(Counter-Racist Action Collective)
SASPL 特定秘密保護法に反対する学生有志
Civitas Musashino
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