<そして、次の年の冬、こんな噂話を聞いた。「大阪でフリースタイルができないことを苦にして自殺したラッパー志望の若者がいるらしい」信憑性は問題じゃないと思う。少なくとも、大阪から東京まで、この噂を伝わらせた力。それが何なのか? コマーシャルになっていくことをうながしながら反面で、「気軽にマイク持ってもらっちゃ困るんだよ」と言っている奴がいるのだ。そいつらに対する拒絶反応だ。抑圧される者達のための音楽が聞き手を選別する。(中略)
向こうじゃ誰でもやってるから、という理由でやるビッチ・ネタ。ヒップ・ホップはバトルが基本だから、とディス・ネタをリリースするハード・コア・ラッパー。向こうじゃそうだから、ヒップ・ホップはそういうものだから。何故、自分のやることに、自分がやりたいから、という以外の動機付けが必要なのか? 前例がないことをやるのはヒップホップのルールから外れることになるのだ。この国では。向こうにあってこっちにないものを売るのが仕事なのだったら、日本未発売と目玉商品にPOPを貼り付けるスニーカー屋と何が違うのか。
向こうになくてこっちにあるものは何なのか?
探している人はもう見つけているはずだ。>(ECD,2002)
(studio voice 2002.06 Hip hop science/A Witness of hip hop)
向こうじゃ誰でもやってるから、という理由でやるビッチ・ネタ。ヒップ・ホップはバトルが基本だから、とディス・ネタをリリースするハード・コア・ラッパー。向こうじゃそうだから、ヒップ・ホップはそういうものだから。何故、自分のやることに、自分がやりたいから、という以外の動機付けが必要なのか? 前例がないことをやるのはヒップホップのルールから外れることになるのだ。この国では。向こうにあってこっちにないものを売るのが仕事なのだったら、日本未発売と目玉商品にPOPを貼り付けるスニーカー屋と何が違うのか。
向こうになくてこっちにあるものは何なのか?
探している人はもう見つけているはずだ。>(ECD,2002)
(studio voice 2002.06 Hip hop science/A Witness of hip hop)
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