そして昨日は渋谷で怒りのドラムデモ。
参加者はジャンベやスネアといった「ドラム」の他に、タンバリン、カスタネットからペットボトル、スプーン(本当にいた)等それぞれ鳴り物を用意して集まっていた。プラカード、手ぶらでも参加OKということなのでオレはいつものプラカードを持って参加。楽器だらけのパレードで予想通りプラカードが少なかったので(しかもスタート時間が遅かったので、街の灯りがあるとは言え)、これではやはり何に対しての「怒り」なのか正直わからないんじゃないかと感じた。先頭のパフォーマンスがアピールしていたとはいえ、通り過ぎていく「風景」でしかないデモを歩行者が最初から最後まで注意深く見るなんてことは期待できないわけだし、「言葉」がないだけにプラカードのアピールはもっと必要かもしれない。
勿論パフォーマンスとしては新鮮で良かったと思うし、所謂イベントならともかくデモでのDJによるサウンドカーの出動にオレはイマイチ懐疑的なんだけれども、このドラムデモは本来の意味で正しい「サウンドデモ」になったと思う。普段のデモで声を出しにくい人でも「ビート」や「リズム」ならば主張できるという手法は正しいと思うし、リズムを刻むだけで参加できるという敷居の低さを提示できたのは素晴らしいことだと思う(手を叩くだけでも)。
ただし、ちょうど出発時に公園に到着したので最後方からついていって渋谷駅前あたりまでに先頭付近まで追いついて雰囲気を感じてみたのだけれども、やはりトラメガのリードにあたるような、サンバ隊で言えばスルドのようなベースになるリズムをキープする役割がもっといればよかったと思う。
まあ、リズムのカオスはカオスで味はあるんだけれどもね。
とはいえ、おそらく、1000人の「リズム隊」が基本的に刻んでいたのは「原発いらない」のリズムだったと思う。だからこそ、プラカード組のオレはもっと声を出すべきだったとは反省してもいる。
リズムに「言葉」があったとはいえ、それは参加者の共通認識の話で、やはり外に向かって何が足りなかったかといえば、やはり人間の言葉なんだと思う。
それが加われば最高のデモになる。
調子に乗って歩行者を指差して挑発していた酔っ払いホイッスルオヤジは除く。
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