徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

今度こそトーナメント/第31節 新潟戦

2012-11-11 03:03:44 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
ミッドウィークに行われた新潟戦
ゲーム終了後、twitterでは「個人的にはナビスコ決勝での敗退以上のショック」とツイートしたものの、これ、実は結構な数の清水サポの感想だったと思う。勿論決勝の勝ち負けがどうでもいいわけではないけれども、トーナメントではまずファイナリストになる事が最大の目標でもある(勿論優勝が最終的な目標)。
数字上とはいえまだ優勝の可能性があり、結果によってはACL出場圏内の3位に浮上できたかもしれないゲームだった(事実、3位の浦和は負けた)。ナビスコ決勝から中3日、降格圏内という難しい相手を差し引いても、アウスターー日本平でゲームをする以上負けてはいけなかったゲームだった。

それは勿論アフシンだって、プレーヤーだってそう思っていた事だろう。
ホームで負けてはいけない、その言葉通り前半は素晴らしい「内容」で攻め続けた。そもそも後半勝負という新潟の戦略的なゲームプランがあったとはいえ、「不運な事故」以外には負けようがない内容だったと思う。
しかし失点したCKのあの瞬間、セカンドボールへの反応が全員遅れていた。まるでエアポケットにでも入ったように。圧倒的に攻めながらも、いくら「内容」が良くても「結果」を出せずにいると、こういう「不幸な事故」が起こり得る。

こういう時こそ、現場に行けなかったことが悔やまれる。
テレビでは伝わらない、映さないものがスタジアムには確実にある。結局テレビが映しているのは内容ではなくて結果なのだから、結果が出ない時、視聴者にはストレスだけが残る。
サポーターならば現場の空気感に触れたり、それに関与するってのが大事だと思うんである。ブーイングするにしても、拍手するにしても、である。

このショックはトーナメントの準決勝か、準々決勝で敗退したような気分だろうか。
しかしこの敗戦でも順位は5位、まだまだ3位は射程圏にある。まあ、さすが優勝はとんでもない奇蹟が起こらない限りは夢レベルの話だったけれども、残り3節の戦いは本当のトーナメントになる。
最終節の大宮戦(対戦までに残留を決めていて欲しいものだが)はともかく、降格圏とはいえガンバはガンバ、中位でも風間スタイル貫く川崎は、戦略的にも組みやすしと見ているんだが…。

権利よりも正当な「苦情」とは…/11.11反原発1000000人大占拠地図

2012-11-09 11:13:23 | News Map

<反原連が十月二十六日、参加予定人数を一万人として、都東部公園緑地事務所に霞門に続く通路の使用を申請したところ、事務所は三十一日、「公園管理上の支障」を理由に許可しなかった。これを不服として反原連は東京地裁に、都が使用許可を出すよう申し立てたが、地裁は今月二日、都側の主張を認めた上で「公園内の施設は使用の予約がされていて、公園の収容能力を超えている」などと却下した。即時抗告したが、五日、東京地裁は却下した。(中略)反原連は三月と七月ににもデモを行い、使用が認められていた。なぜ、都の対応は変わったのか。都の鹿田哲也公園課長は「もともと、日比谷公園は来園者やイベントが多いことから、公会堂や音楽堂以外の場所でのデモや集会は許可していなかった」と説明する。これまでは、公園の管理を委託する都公園協会が、デモ主催者に「一時使用届出書」を提出させていたことから、使用許可と誤解されたという。この仕組みは二〇一〇年から、出始めていた。鹿田課長は「七月のデモで図書館から入館できないとの苦情があり、八月から協会に使用方法を徹底するよう指導した」。つまり四時間で最大二十六万円の公会堂や音楽堂の使用料を支払わないと公園でデモはできないことを確認したわけだ。>
(東京新聞11月6日 日比谷公園の反原発デモ「制限」/民主主義原点危うく/他のイベントとほぼ重ならず「公園管理に支障ない」)


<自治体が管理・運営する公園や公共施設は。市民のために開かれた場所だ。地方自治法二四四条は「地方公共団体は、正当な理由がない限り、住民が公の施設を利用することを拒んではならない」と規定。集会や言論などの自由を定めた憲法二一条と合わせ、市民がデモや集会を開く権利は広く保障されている。今回のケースで、都の言い分が「正当な理由」に当たるかどうかだ。都は不許可の理由を「公園管理上、支障がある」「公会堂や音楽堂以外でのデモや集会は許可していない」と説明する。>(東京新聞11月6日 集会の自由有料なのか/施設利用 都は要求「貧乏なら声上げられない)

11.11反原発1000000人大占拠
【日時】2012年11月11日(日)15:00~19:00(※悪天候の場合は中止)
首都圏反原発連合 Metropolitan Coalition Against Nukes 11.11地図
15:00~19:00 国会周辺並びに周辺省庁での抗議・占拠
17:00~19:00 国会正門前大集会
【主催】首都圏反原発連合-Metropolitan coalition against nukes-
【協力】さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/脱原発世界会議/経産省前テントひろば

何かを残すということ/2012 ヤマザキナビスコカップ決勝 鹿島戦

2012-11-05 10:40:01 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


土曜日はナビスコカップ決勝戦



またしても1-2である。
鹿島は先週のゲームとは打って変わって「アウエイ」のようなゲームマネジメントで決勝を戦った。一発勝負の戦い方というのはそういうものだろうし、鹿島の勝負強さというのは伝統的にそういう戦い方を選択できることなのだろう。戦前はヤングエスパルスと老練なアントラーズという構図で報道されていたけれども、結果的には皮肉なことに柴崎というヤングアントラーズに決められてしまった。これもまた絶えず流動的に若手への切り替えを進めた清水とバランス重視で「伝統」の継承を進める鹿島とのチームコンセプトの違いを鮮明に見せた(リーグでの不振が続く鹿島はそれでいいのかとは思わないことはないけれども)。



浩太が出ていたらとも思うし、2つのPKがなかったらとも思うし、若い連中が気負いも感じさせず素晴らしいファイトを見せた前半のうちにゴールを決めることができていればとも思う。それでもカップファイナルに進出できるのは2チームしかないのだから、その1チームになれたことは誇ってもいいことじゃないかと思う。

アフシン「我々のチームには限界はありません。このチームのビジョンの始まりであり、この先多くの試合で優勝できるクラブになると思います。ですから、天皇杯の決勝に進めればいいと思っています」(J's GOAL 11月3日付



トシ「まだ何も取れていないので、何かひとつでもタイトルを獲りたい、何か残したいという気持ちが強くなりましたね」(J's GOAL 11月3日付

サカダイ(11月13日号)ではナビスコウィークだってのに<2013年移籍マーケット大予測>などという不埒な特集を組み、今季末で契約切れとなる(0円移籍可能な)元紀とトシの移籍についても言及している。
2年前、他クラブに先駆けるような大移籍劇を経て、清水はアフシンの言う新たな「ヴィジョン」の中にある。そしてJリーグの全てのクラブも移籍ルールと新たに導入されるクラブライセンス制度の変化の真っ只中にある。フロント(強化部)とマネージャー(監督)がどのような「ヴィジョン」をサポーター(やスポンサー)に提示し、メッセージするのか。それは20年を迎えたJがこの先50年、100年続くためには最も重要なことだと思われる。
オレはメッセンジャーとしてのアフシンを高く評価しているので、何の不安もない。

しかしサポーターを残して、時は流れ、人はまた去る。思えばあれほど愛した(第一期)健太エスパルスがなぜ無残な最期を迎えたのか。あれほど素晴らしく、感動的に成長したチームやプレーヤーがなぜ愛憎を持って語られるのか。それは、移籍金という意味ではなく、結果的に「何も残せなかった」からだ。
トシや元紀はカッコ付で「今季中に」という前提で、「何か残したい」という。それが何を意味するのかは“今は”わからないが、彼らにはきっと、何かを、“ここ”に残して欲しいと心から思う。
2013年の元日に再びこの場所に来れることを願う。

いや、その前にミッドウィークの水曜日にリーグでの新潟戦がある。
決勝直後の優勝報告会に行くよりも7日のアウスタに行く方が余程大事だろうと思っていたけれども、もはやファイナルで負けたからこそアウスタに行くべきだと思う。といいつつ、オレは現状だと行ける見込みはないんだけれども、静岡の衆や当日行ける人たち、数多くの人たちにサポートして欲しい。
ACL出場権のために、そして元日まで勝ち続けるためにも、ここが正念場だからね。