文珠川慧久の道楽帳2

turezure naru mama ni

サイクリング: Garmin BaseCamp で国土地理院地図を使う方法

2019-06-24 | GPS
昨年だったかもっと前だったか忘れましたが、GPSストアさんが Garmin eTrex30J に国土地理院の地図をインストールした特別仕様のを数量限定で格安販売してくれたときに、小生も一台入手してサイクリング用に便利に使わせていただいておりました。ところが、工事中の小さな川に沿った舗装道路を走行中に路面の小さな凹みにガタンとやった拍子に eTrex30J がマウントから外れしまいまして、落下した弾みでトントントンぽちゃんてな具合に川の泥の中へとはまってしまいました。慌てて自転車を降りてどの辺りにはまったのか軌跡を思い出しながら目を凝らしました。しばらく目を皿のようにしてはまったところを見つけようとしましたが行方不明でした。

国土地理院の地図は、microSD カードに格納された状態で eTrex30J に取り付けられていましたので、とりあえずその microSD カードのまるごとバックアップをとってありました。しかし、この microSD カードを別の eTrex30 に入れても can not authenticate ということで利用できません。なんとか有効活用できないだろうかと残念に思っていたところです。

なんとなくの思い付きで、MapSetToolKit で microSD カードにあるバックアップの国土地理院地図を BaseCamp に組み込んでみたら、ちょっとコツが必要だったのですが使えるようですので、忘れないようにコツをブログにメモしておくことにしました。

STEP 1:

まず、この microSD をパソコン(今回は Jumper EZBook X4)の microSD カードスロットに設置します。
この microSD カードの Garmin フォルダ内にある 3.5 GB のサイズの国土地理院地図データファイル(gmapprom.img)を
C:\Windows\Program Files (x86)\Garmin\BaseCamp\Maps\Japan_DKG_Map_2017.10\
というフォルダを作成してその中に格納します。

STEP 2:

C:\Windows\Program Files (x86)\Garmin\BaseCamp\Maps\Japan_DKG_Map_2017.10\gmapprom.img

C:\Windows\Program Files (x86)\Garmin\BaseCamp\Maps\Japan_DKG_Map_2017.10\11223344.img
という名前に変更します。

STEP 3:

C:\Windows\Program Files (x86)\Garmin\BaseCamp\Maps\Japan_DKG_Map_2017.10\11223344.img
を MapSetToolKit で処理して、
C:\Windows\Program Files (x86)\Garmin\BaseCamp\Maps\Japan_DKG_Map_2017.10
フォルダ内に展開します。
MapsetToolKit の使い方は「ガーミン端末への格納用img形式OSM日本地図FileをBaseCampに組み込む」
 https://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/ff0580fc0276fe45d353a099c4e80c02
を参照のこと。

STEP 4:

正常(convert complete)に展開できたら BaseCamp で地図が表示されるかどうか確認します。
国土地理院地図が表示できればOKです。

STEP 5:

ストレージ容量の節約のため 11223344.img は削除します。

確証はありませんが、BaseCamp のこの状態は、あたかも eTrex30J を USB 接続された状態なのかもしれません。国土地理院地図を MapSetToolKit で BaseCamp に組み込んだ直後は、microSD カードが無くてもBaseCamp の地図メニューに出てきますが、一度 BaseCamp を終了してから再び起動したときには、microSD が無いといけません。


サイクリング:サイクルコンピューター: LEZYNE MEGA XL

2019-06-16 | GPS
     

良い点

(1) スマホアプリ(GPS Ally v2)の中でGoogleマップを表示させて、行きたい場所を指定すると、現在位置から指定場所までのルートが表示されます。ルートが複数あればそれらが表示されるので、ルートを選んだ後 GO ボタンを押すと、スマホアプリから LEZYNE 本体へ Bluetooth 経由で情報が送られて、 LEZYNE 側でルートナビゲーション機能が利用可能になります。LEZYNE 側で表示される地図にはOpen Street Mapが使われますが、道だけが表示されて地名などは表示されませんから、ひたすら指定場所へと道を行くことに集中することになります。これは手軽で便利で良いです。

(2) 普段は Garmin eTrex30x を利用しているのですが、LEZYNE はそれより本体重量が軽いので良いです。何が良いかというと、ロードバイクは1gでも軽くしたいという方向性に合っていること及び少しでも軽い方がガタガタ道の振動で嵌合部分が緩む方向の加速度も少ないことが期待出来るからです。eTrex30xはガタガタ道で結構外れやすいので丈夫で長めのストラップを付けておいてストラップの紐をハンドルやステムに巻いて落下を防止しています。

(3) 現在走行中の道の勾配がパーセント表示されるのでおもしろい(Garmin eTrex30xには無い機能)です。ただし勾配情報は LEZYNE の GPS ログには残りません。さらに、困ったこと(10)も参照のこと。

(4) ケイデンスセンサーモードにしたXOSSとスピードセンサーモードにしたXOSSと心拍センサー状態のガーミン vivoactive HR J を LEZYNE MEGA XL に接続して使用可能でした。


困ったこと

(1) ナビゲーション機能及びGPSログ機能に期待してLEZYNE MEGA XLを買いましたが期待を裏切られました。ナビゲーション機能をONにしてサイクリングすると、ほぼ必ずと言いたいくらい途中でハングアップしてしまいます。ナビ画面に従って走行していると、それが原因で道を間違えます。サイクリングの開始時にGPSログをONにするわけですが、ハングアップしたらそのGPSログがオシャカになります。ハングアップすると速度の値がハングアップした時点で固まり変化しなくなるので、注意を払っていると LEZYNE MEGA XL のハングアップしたことがわかります。短い距離ということなのかそれとも短い時間ということになるのかわかりませんが、短いときには LEZYNE MEGA XL のナビゲーション機能を稼働させておいても全てが正常です。どのくらいが短い範疇に入るのかについては未検証です、というかそんな検証を利用者が行うなんてナンセンスなのでやっておりませんが、15 km くらいだとハングアップしてませんが、25 km くらいだとハングアップしてます。ファームウェは 2019-05-20時点で最新版にしてあります。これはとても困ります。小生はGarmin eTrex30xを併用していますが、Garmin eTrex30xもハングアップすることがあります。しかしGarmin eTrex30xのハングアップする頻度は、小生の感覚でいうと、年に1度くらいですし、ハングアップする前までのGPSログはちゃんと残っておりしかもいったん電池を抜いて再起動すれば、その続きがGPSログに加わってくれます。Garmin eTrex30xに比べると LEZYNE MEGA XL のGPS記録機能およびナビ機能は実用的な品質にないなと感じます。

(2)地図がなくて使えないことがある。LEZYNE MEGA XL は地図データを持ってません。これから行く先の地図データをOpenStreetMapから部分的にダウンロードしてLEZYNE MEGA XL 本体へ格納するという操作が必要なのです。日本全土の地図データを格納するメモリー容量は提供されていないため、行く先だけに制約されることになります。また、現在メモリーに格納してある地域がどこだったのかを確認する方法が提供されていないため、どこの地域を格納したか覚えていない時には、最初からやり直しです。小生がやってしまうのは、行き先の地図はすでに格納済みだと思って、行き先でナビ機能をONすると地図が表示されない、すなわち地図をダウンロードしてないという失敗です。どうせ輪行などで遠征してサイクリングなんてしないから、そんな失敗関係ないと思って、LEZYNE MEGA XLを買いましたが、遠征の楽しさを知ってしまい、失敗ばかりしている感じがしている今日この頃です。日本全土の地図が入っていないというのは、遠征してサイクリングする人にとっては、致命的な機能不備になりえます。

(3) Garmin eTrex30x に比べてGPSの感度が悪いのだと思います。その根拠は、eTrex30xをポケットに入れて通勤電車に乗りますとGPSログは最初から最後まで線路の上をなぞるのですが、LEZYNE MEGA XL を同様にポケットに入れて通勤電車に乗りますとGPS情報を受信できていない区間が6 kmくらい続くところがあります。吊革につかまっている状態や窓側席や通路側席など様々な乗車位置で eTrex30x と LEZYNE のGPSログをそれぞれ10回程とって比べてみた結果です。上空の開けた道路をロードバイクで走行しているときには、アスファルトの路面からのGPS信号の乱反射の影響を受けないためには、GPSの感度が良すぎるのはかえってよろしくないということもあるようですが、自転車での実運用においても、GPS感度がeTrex30xより悪いんじゃないかと気になることが多かったです。

(4) LEZYNEは心拍情報がGPSログに残らないので面白くありません。ちなみに Garmin eTrex30x や vivoactive HR は心拍情報がGPSログに残ります。

(5) LEZYNEは現在走行中の道の勾配情報がGPSログに残らないので面白くありません。ちなみに Garmin eTrex30x や vivoactive HR は勾配情報を提供してくれません。

(6) スマホが圏外の場所では、新たに行先を指定して、現在位置からのナビゲーションをやらせることができません。これはまさに LEZYNE の基本設計ですから、こういうものです。

(7) Garminマウントと互換性のない LEZYNE 独自仕様のマウントです。GarminマウントをISO規格化して業界で共通にしてもらいたいものです。

(8) LEZYNE は乾電池でなく充電式なので、充電がきれたら電池交換では対応できず充電しないといけないから困ることがあります。Garmin eTrax30x は単三乾電池(エネループでもOK)式で20時間使えますから LEZYNE よりも便利です。

(9) LEZYNE は GPS 信号を受信した状態でないと地図が表示されません。地図を調べるのにはスマホを使い、ナビゲーションのときにだけ LEZYNE の画面で地図を見るという基本設計なので、これはこういうもんなのでしょう。Garmin eTrex30x は GPS 信号を受信できない室内でも地図で任意の場所を表示することが可能です。

(10)大観山への途中椿ラインを走っているときに景色を撮影するべく自転車を降りて歩道へ自転車を持ち上げたときに、ひっかかってしまいチェーンが外れてしまいましたので、自転車を転地逆にしましてハンドルとサドルを地面につけてチェーンをもとにもどしました。それ以降 LEZYNE MEGA XL の勾配表示の値が例えば "-15387" など異常値を示すようになってしまいました。ハンドルマウントから LEZYNE MEGA XL 本体を取り外して八の字(時々 iPhone から指示されるやつ)を描いてみたり、電源を入れなおしてみたり、何度もやりましたが異常が続きました。電源を入れなおすと勾配の値がゼロを示すこともあるのですが少しすると再び異常値を示すようになるのでした。ちなみに記録中のGPSデータは蒸発してしまう場合もありましたし、新しく作られる場合もありましたから、サイクリングから帰ってきてPCに接続して中身をみると複数のGPSファイルができている状況でした。ウェブサイトの LEZYNE ROOT でこれを一本にまとめることはできませんでした。その後サイクリングが終わるまでの間に、一時間に一度程度合計で3回くらい、電源を入れなおしてみました。すると、もうサイクリングも後半になったころにやっと正常値を示し始めました。ファームウェアは 12.01.09.64 (version 9.64)です。2019-06-16にLEZYNEのホームページでファームウェアアップデートを点検したところ最新ファームウェアは version 10.25 になっていることがわかりましたのでアップデートしておきました。LEZYNEという企業は、未完成の製品を売っておいて顧客を利用した製品テストを実施して、ファームウェアアップデートで製品を完成させていく会社のように見えるのは小生だけでしょうか。まぁ、未完成製品を売っておいてファームウェアアップデートで製品を完成させることなく倒産してしまうよりもましかもしれませんが。



応用

iPhone で GPS Ally v2 を起動しておき、これから行く地点を iPhone 側で指定して「ここへ行く(Go)」とやる。LEZYNE MEGA XL は地図を表示してナビをしたり様々な計測値を表示させるいわゆる iPhone というか GPS Ally v2 のフロントエンドです。LEZYNE には道しか表示されません、川も鉄道も観光スポットも一切表示されません。それに比べて eTrex30x は iPhone の地図アプリには及びませんが川も鉄道も観光スポットなどが表示されます。eTrex30xでもeTrex30xに地図を表示して、これから行く地点をスクロールして画面に表示させて、ここへ行く、という使い方ができますが、eTrex30xの地図のスクロールはとてもゆっくりなので、 iPhone で地図を出してここへ行くと指定する方が実用的です。要するに eTrex30xとLEZYNE MEGA XL はどちらか一つあればいいという道具ではなく補間し合うものです。



通常時は eTrex30x をナビゲーション用途に使い、LEZYNE MEGA XL をサイクルコンピューターとして小生は使っています。サイクルコンピューターとして使う際の画面表示を下の写真で示します。左上から下に、GPS/電池残量、現在の時速(km/h)、高度(m)、勾配(%)、気温(℃);右上から下に、現在時刻、心拍(毎分拍)、カロリー(Cal)、今回ログ開始以降の走行距離(km)、総走行距離=オドメータ(km)です。


ガーミン端末への格納用img形式OSM日本地図FileをBaseCampに組み込む

2019-06-02 | GPS
eTrex30x などのガーミン端末には、日本の地図データファイルを格納した状態で販売されているモデルもあるようですが、小生は海外店で購入しましたので、日本地図データFileは格納されていませんでした。また、ガーミン端末にはパソコンで自作したルートを入れておいてそれをなぞって移動する(ブルベ)といった使い方をするとか、ガーミン端末で記録した移動軌跡のGPSデータをパソコンへと吸い出してパソコンの大きな画面でおさらい(編集も可能)するとか、ルートラボで公開するといった使い方ができます。パソコン側で使うアプリはガーミンが無料で提供している BaseCamp です。BaseCamp には日本地図のデータは付属していません。ガーミン端末 eTrex30x とパソコンの BaseCamp へそれぞれ日本語地図データを入れると便利になります。

まず、ガーミン端末側の話をいたします。地図データファイルの名前はいろいろありますが例えば gmapsupp.img というのもあります。拡張子は img です。Open Street Map (OSM)という団体が世界の地図データをボランティアの皆さんから集めて無料で配布してます。OSMの地図データをもとにして拡張子 img のガーミンフォーマットの地図データファイルを提供している OpenStreetMap for GARMIN というサイトがあります。ここから、等高線有のUTF8をダウンロードします。小生の eTrex30x は海外出張したときに現地で購入した英語版なので、日本語フォントを自分で入れて、地図データにパッチをあてて、ちょっとしたトリックを使って、かな漢字交じりの日本地図の利用が可能になりました。その方法につきましては、ググれば結構たくさんヒットしますので、誤りのなさそうなサイトの情報を参考にすることで日本語地図の利用が可能になるでしょう。

次は、パソコン側の話をいたします。ガーミン端末に格納して使う地図データFileの拡張子 img 地図データファイルを BaseCamp で使えるように変換して BaseCamp に組み込むことができます。変換及び組み込みに用いるアプリの名前は MapSetToolKit といいます。MapSetToolKit の使い方は下記のサイトが詳しく説明してくださっておりますのでご覧いただくことをお勧めします。

MapSetToolKitの使い方
http://kyrgyz2009.sakura.ne.jp/ngps_09_software/ngs_9050_mapsettk/ngps_9050_mapsettk_.html
がとても参考になります。
下図の黒い背景の説明は、MapSetToolKit の使い方サイトのスクリーンショットです。


このサイトのMapSetToolKitへのリンク先からでMapSetToolKitアプリをダウンロードすることができます。ちなみに2019-06-02現在のVersionは依然として1.77です。

このサイトでも言及されているとおり、MapSetToolKit アプリだけでは機能しません。cGPSmapper というソフトウェアと GMapTool というソフトウエアも必要です。cGPSmapper というソフトウェアを見つけるのに少々てこずりましたが、このブログと同様のことを目的とした下記スペイン語サイトに有効なリンクを見つけることができました。
そのサイトは:
Garmin Basecamp, importar mapas en formato IMG
https://www.carvalza.es/importar-img-a-basecamp

です。

このスペイン語サイトはGoogle翻訳などを利用すれば、概ね日本語で把握することができると思います。このスペイン語サイト内に cGPSmapper のダウンロードリンクがあります。ダウンロードした cGPSmapper (.exe形式のインストーラーです)を起動すると次のとおりWizardメッセージが表示されましたので、Free Version 0100d であることがわかります。
  -----Wizardメッセージここから-----
  Welcome to the cGPSmapper Free Setup Wizard
  This will install cGPSmapper Free 0100d on your computer.
  -----Wizardメッセージここまで-----
Free Version の cGPSmapper は、OSM 地図の img を MapSetToolKit アプリで BaseCamp に組み込むのに必要十分な機能があるようですので Free Version で OK です。

ご参考:このスペイン語サイトのリンク先からダウンロードした cGPSmapper (Free Version)を MapSetToolKit から呼び出して使っている限り問題ありませんが、cGPSmapper をダウンロードできるサイトは他にも多数あります。中には Free Version でなくシェアウェア等の扱いになっている Version の cGPSmapper を提供しているサイトもあります。シェアウェア版をインストールした場合には、cGPSmapper が MapSetToolKit から呼び出された時点でダイアログウィンドウがポップアップします。

”Buy Now!”をクリックすると別のサイトへ飛ばされるのですが該当サイトが無い状態ですから購入不可能に陥ります。”Enter Key”をクリックすると入力ウィンドウがポップアップしますが、入力するべき情報は持ち合わせていないと思います。”OK”をクリックすると変換作業を完了できませんでしたというメッセージが現れて、img 形式の File が BaseCamp 用に変換されずに MapSetToolKit アプリの処理が中断してしまいます。

このスペイン語サイトには、当然ですが GMapTool ソフトウェアのダウンロードサイトへのリンクも見つかります。GMapToolの2019-06-02現在のVersionは0.9.73 となってました。GMapToolソフトウェアダウンロードサイトで提示されていた能書きを下記に抜粋しておきました。
  -----効能書きここから-----
  Version 0.9.73 supporting Windows GUI.
  Setup includes command line version gmt.exe.
  To install GmapTool as a portable program,
  setup executable can be unpacked with Inno Setup Unpacker.
  -----効能書きここまで-----
MapSetToolKit の紹介サイトの(1)で img ファイルを指定。img ファイルを分解してBaseCamp で扱えるように組み込む先のフォルダを(3)で指定。BaseCamp の「地図メニュー」で選択肢として示される名前を(4)で指定します。

小生は、下記のフォルダを作成しました。そして(1)と(3)は下記のフォルダを指定。
C:Program Files(x86)GarminBaseCampOSM_JP_UTF8_CONT_20190601
このフォルダの中へ img ファイルを格納。
MapSetToolKit は BaseCamp 用の地図をこのフォルダ内に生成。
生成が完了したら BaseCamp で地図を指定できることを確認したのち img ファイルは削除(ストレージ容量節約のためです)。

以上の手順は Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10 で機能することを確認済です。
注意点:imgファイルを格納する場所が管理者権限の必要なのでMapSetToolKitは管理者として実行する必要があります。
小生は Windows パソコンだけでなく MacBook (MacOSX 10: el capitan) 上の BaseCamp にも OSM 日本地図を上記の手順でインストール済です。

-----

ちなみに「英語版 eTrex30x に日本語フォントをインストールする方法」及び「英語版 eTrex30x に無料の日本地図を導入する方法」について、以前ブログにしていたことを思い出しましたので下記にリンクを貼っておきます。
Garmin eTrex 30x --- 英語版を日本語化 OSM日本語地図
https://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/c88503cd23f2e5049e56be500d765132


さらに「英語版 epix に日本語フォントをインストールする方法」及び「英語版 epix に無料の日本語地図を導入する方法」についても、以前ブログにしていたことを思い出しましたので下記にリンクを貼っておきます。
Garmin epix --- 英語版を日本語化 OSM日本語地図
https://blog.goo.ne.jp/monjugawa-kq/e/b53821a0bf9c3b33aea1e2b5d02ed3a0


-----

ご参考:
日本語フォントのインストールを行うことなしに、英語版のガーミン端末で無料のOSM日本地図を利用する方法があります。どうしてそんなことができるのかというと、地名等の情報を、漢字かな交じりの文字コードではなくてラテンアルファベット文字コードで入れてあるOSM日本地図があるからです。いわゆるローマ字ですから英語版ガーミンデバイスで何の問題もないというわけです。ローマ字のOSM日本地図を提供してくださっているサイトがありますので下記にリンクを貼っておきます。日本地図の地名表記がローマ字だと長くなりますし、ローマ字綴りを一目で認識できるようになるには数年の修行が必要です(試してみました;修行すればできるようになります)し、漢字かな交じりの地名テキストを機械的にローマ字綴りに変換しているようなので、必ずしも読みが合っていないことが結構あるのが玉に瑕です。
Garmin GPS英語版用 日本地図データ
http://tmz.skr.jp/data/gmap.html

たとえば、小生のお気に入りで、ラーメン・チャーハン・焼きそば・餃子などをいただきにいく「古久屋」という店があり、「こくや」と読むのですが、ローマ字版OSM日本地図では Furukuga となりますので、このローマ字日本地図上で”こくや”を探しているときに”Furukuga”という綴りでヒットするように頭脳の修行が必要だということです。これは実に興味深い修行になる予感がします、なぜならば、”こくや”の漢字表記”古久屋”のそれぞれの漢字のよみがなの組み合わせとOSM日本地図提供者が利用しているローマ字変換アルゴリズムの癖を加えて「”こくや”を探す」という単純ではないことを脳みそにやらせることになり、普段の生活ではあまり機会のなさそうな脳の使い方になると思われるからです。

こういう修行は大好物なので、日本語の漢字版OSM日本地図とローマ字版OSM日本地図を BaseCamp にインストールして修行を始めました。ローマ字OSM日本地図の漢字の地名とローマ字表記との対応を以下に例示します。こうしていくつも見ていくうちにローマ字変換の癖を把握できると思います。ある程度把握できた気になったたら、単純ではない「探す」行為を、ローマ字版OSM日本地図上で行うという修行に入ろうと思います。Garmin端末(eTrex30x)に入れてサイクリングの出先で「探す」修行をすれば醍醐味を感じることができると思います。なにしろ、見つからない場合には、たどりつけないかもしれないですから。当然スマホも持参するので、ギブアップのときには(林道など圏外でなければ)スマホを取り出して使えばいいわけです。

厳島湿生公園(いつくしましっせいこうえん)→ Itsukushimashitsunamakouen
林屋呉服店(はやしやごふくてん)→ Hayashiyakurehamise
マツダターンパイク箱根 → Matsuda Ta-Npaiku Hakone
道和幼稚園(どうわようちえん)→ Doukazuyouchien
石川肉店(いしかわにくてん)→ Ishikawanikumise
西高等学校(にしこうとうがっこう) → Nishitakanadogakkou
震生湖(しんせいこ)→ Shinnamamizuumi
半原越(はんばらごえ)→ Habarakoshi
法論堂(おろんど)→ Hourondou
モスバーガー → Mosuba-Ga-
ローソン → Ro-Son

Garmin epix --- 英語版を日本語化 OSM日本語地図

2017-08-22 | GPS
★ Garmin epix の魅力

地図データファイルを腕時計の中に格納して、GPS機能で自分の位置を地図に表示するという用途に役立つスマートウォッチを探してます。今回は調査検討の2回目です。1回目はブログにしてませんが、腕時計型のAndroid Phone(Android Ware OSでなくAndroid OSで動作していてGoogle Playでアプリのインストールが可能な機種)でGoogleマップを使うことを想定して探してました。それなりのモノを入手してGoogleマップの利用は可能でしたが全く実用的ではありませんでした。そこで、今回は、Android OSでGoogleマップというのとは異なる観点(携帯電話網のデータ通信サービスが必要ないという観点)から探しています。だからアップルウォッチは検討から外しました。また、前提とする用途は活動量計ではないので、心拍計や歩数計等は特に必要としません。

このような観点から、さしあたり、候補を三つ見つけることができました。もっとあるのかもしれませんが、Garmin epix, Garmin fenix 5x, CASIO Pro Trek smart WSD-F20 を検討しました。

日本製のCASIOのPro Trekの質感に魅力があり他のよりも最新技術で構成されているようなので、最有力候補にしたかったのですが、今回の用途に対して地図機能がダメでした。どうダメか言うと、日本全国道路詳細地図を腕時計の中に格納することができないらしいからです。あらかじめ行き先の地図を Mapbox というサイトから自分でダウンロードできるのですが、日本全国道路詳細地図を丸ごと入れておくことができず部分的な地図しか格納できず、しかも部分的な地図を複数格納することができずたったの一つしか格納しておけないらしいのです。そうすると出張とか旅行で、例えば京都と東京に行くといった場合には、どうしても地図を入れ替えなければならずパソコン持参が必須になってしまいます。出張や旅行なら軽いタブレットPCを持参という選択肢もありましょうがハイキングを含む場合にはいくら軽くてもPC持参などやりたくありません。ちなみにPro Trek smart WSD-F20に心拍計は有りません。ヨドバシアキバのスマートウォッチコーナーではGPS信号は来てませんが電源オンの実物の機能を実際に触れました。

米国製のGarmin epixは日本全国道路詳細地図を丸ごと格納できますのでCASIO Pro Trek smart WSD-F20のような地図の入れ替えなどの面倒がなくて便利そうです。epixよりもfenix 5xの方が比較的新しい技術で構成されているようなので魅力を感じるの(ヨドバシアキバのスマートウォッチコーナーにガラスのショーケースに隔離されたfenix5xが飾ってあります。お願いすれば操作して試せるのか知らん?)ですが、旧型であるepixの方が実売価格が安いという魅力を感じます。fenix 5xは最新機種なので価格は英語版でも5万円以上しています。これに対してepixは、英語版なら新品でも3万円程度で買えますし、メーカ再整備品ならば2万円程度で買えます。epix英語版は自分で日本語表示機能を活性化できるという情報(小生のこのブログでも紹介しています)があります。ちなみにepixは心拍計を持ってませんがepixの後継機種であるfenix 5xは心拍計を備えています。




★ Garmin epix 英語版を29,180円で買いました(1台目)

以前Garmin eTrex 30x(英語版)を購入したtrekkinnという通販が19,041円と一番安かったので、今回もと考えましたが、Garminの取扱が無くなってしまいました。trekkinn以外で探しましたところ、米国のeBAY及びAmazonに日本向けにも出荷してくれる店を見つけました。米国Amazonに出店しているGPS Cityという店に新品を発注しました。定価549.99ドルのところ本体価格が219.99ドル(26,118円)。米国内での税金0円、送料900円、輸入税等前払金(Import Fees Deposit)が2,162円で合計29,180円でした。2017-07-11にネットで注文を出したところ、2017-07-14にカリフォルニアから出荷され、2017-07-22に自宅まで届きました。届いたepixのファームウェアのバージョンは2.2でした。Garminのホームページでepixのソフトウェア最新バージョンを確認したところ2016-03-14現在バージョン3.20でした。


★ Garmin epix 英語版に日本語フォントを導入する方法

英語版のGarmin epixを日本語化する(但しUTF8エンコードのOSM地図で仮名漢字交じりの地名を表示可能にするだけでありBluetooth接続したスマートフォンからの仮名漢字交じり文通知は表示可能にはならない)手順は以下の通りです。

英語版Garmin epixで仮名漢字交じりのOSM地図を表示するためには、日本語フォントが必須です。Garmin epixで使えるフォントはユニコード対応のTrueTypeフォントに特殊な改造を加えたもの(これをGarmin形式と呼ぶ)だけです。特殊な改造の内訳は、ユニコード対応TrueTypeフォントの各ビットと0x76との排他論理和(xor)をとることです。参考サイトに従って、小生は、日本語フォントとして「VLゴシック」を使う方法を選びました。FontForgeというパソコンアプリを使い、日本語フォントとラテンアルファベットとの大きさのバランスを調整しました。この方法は、eTrex 30x にも適用可能です。

手順は次の通りです。
1. VL-PGothic-Regular.ttf を用意( http://vlgothic.dicey.org )
2. FontForgeでVL-PGothic-Regular.ttf を開く( http://fontforge.github.io/en-US/ )
3. control+a で文字を全選択
4. メニューを Element → Transformations → Transform とたぐり
5. OriginにGlygh Originを、Scale Uniformlyを選択して 130% を指定
6. Transforming... がしばらく時間かかるので待つ
7. メニューを File → Generete Fonts とたぐり TrueType フォントを出力
8. このTrueTypeフォントファイルの名前を006-D0952-06.binにする
9. Garmin epixの¥Garmin¥ExtDataに格納
  ¥Garmin¥ExtData¥006-D0952-06.bin

参考サイト1: Garmin用フォントファイルを作るxorをMacで|Kuniyoshi's Memo
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&ved=0ahUKEwjkhaDkh97VAhXHvrwKHR5LCDgQFggtMAE&url=http%3A%2F%2Fkuniyoshi.jp%2Fpost-52&usg=AFQjCNE2XMTWfIChTLI5NDzZl8YQ-Owo3w
参考サイト2: https://osm-for-garmin.org/japanese-fonts/


★ 日本語フォント導入済Garmin epix英語版で仮名漢字交じり表記のOSM日本地図を利用する方法

Garmin製品は長らく公式な日本語(仮名漢字交じり)対応がなされなかったため、Garmin正式コードはUTF8であるにもかかわらずアングラでShift JISコードを使う形でなされてしまい、その後も長らく黙殺放置されてきたため、UTF8とShift JISコードの混乱があります。Garmin用にも配布されているOpen Street Map (OSM)地図データファイルをGarmin epixで利用させていただく際に、ひとひねりの面倒な対応が必要になります。

ひとひねりの面倒な対応の概要は次の通りです。英語版Garmin epixでは、地図の文字コードはUFT8であることが前提になっていますが、日本語だけはShift JISコードで長い期間アングラ対応されてきたという歴史的な影響からか、地図ファイル .img がShift JISでないとGarmin epixには認識されません。Shift JISのOSM地図データファイルも配布されているからそちらをepixに入れても使えないという症状が出ます。どこにどんなパッチをすればいいか精密な情報があれば、見通しのよい対処方法があると思いますが、それがありません。一方、かなりアバウトなパッチなので見通しがよくないのですが、とにかくこれで使えるようになるという手順が諸先輩のブログで紹介されています。それらを参考にさせていただいて下記の通りやって小生のGarmin epixでもUTF8のOpen Street Map (OSM)地図を入れて仮名漢字交じりの日本語地名が表示されるようになりました。

(step1) Garmin用OSMデータファイルを配布してくださっているサイトから等高線ありUTF8の地図データファイルをダウンロードしてファイルを解凍して gmapsupp.img を取り出します。およそ700MBあります。
https://osm-for-garmin.org/downloads/
(step2) gmapsupp.img をコピーして gmapsupp.img.UTF8 を作成します。
(step3) gmapsupp.img をバイナリエディタ等を使用して加工します。加工内容はバイト列: E9FD13000480 を A40313000480 に全て置換します。UTF8をShift JISに変えています。本当に変えるべき箇所が厳密には分かっていない為それらしいところ全部にパッチしてしまえということです。gmapsupp.img と gmapsupp.img.UFT8 とは、同一サイズのファイルでないといけません。
(step4) Garmin epixをパソコンにUSB接続しますと¥GARMINフォルダがストレージとしてマウントされます。
(step5) gmapsupp.img 及び gmapsupp.img.UTF8 を Garmin epix の¥GARMIN フォルダにコピーします。
(step6) コピーが完了したらGarmin epixとパソコンとのUSB接続を切断(¥GARMINストレージをアンマウント)します。するとepixの画面にupdateとかなんとか表示されて少し経つと時計画面になります。
(step7) epixを地図画面に切り替える。地図が表示されて地名が文字化けしていることを確認する。
(step8) epixを再びパソコンとUSB接続する。
(step9) ¥GARMINフォルダに入れた gmapsupp.img を削除して gmapsupp.img.UTF8 を gmapsupp.img にリネームする。
(step10) Garmin epixとパソコンとのUSB接続を切断(¥GARMINストレージをアンマウント)します。するとepixの画面にupdateとかなんとか表示されて少し経つと時計画面になります。
(step11) epixを地図画面に切り替える。地図が表示されて地名が文字化けせずきちんと表示されていることを確認する。


  ↑
これGIF動画(いわゆるパラパラ漫画)です。epixを電源オンして時計表示になるまで。

  GARMINロゴ
     ↓
  epix
  Copyright 2017
  Garmin Ltd. or its subsidiaries
     ↓
  Converting GPX files...
     ↓
  Worldwide Autoroute DEM Basemap.NR
  (c)Courtesy of National Oceanic and A
     ↓
  (c)OpenStreetMap.org contributors. See
  http://wiki.openstreetmap.org/index.p



NOTE: 日本語フォントの入れ方及びUTF8の仮名漢字交じりで地名情報を持っているOSM(Open Street Map)日本地図を使えるようにするために必要な上記の(step)は、Garmin eTrex 30x の日本語化と全く同じ方法でOKでした。但し、eTrex 30x の日本語化の時と同じく、仮名漢字変換入力機能は有りません。


★ Open Street Map (OSM)版のアジア地図をepixにインストールする方法

韓国へ出張する予定なので現地でepixを使ってみようと思いOSMを探したところ、アジア地域全体のOSM地図データ(日本全国を含んでます)を下記のサイトに見つけました。
Asia OSM Base | GMapTool
http://www.gmaptool.eu/en/content/asia-osm-base/

2017年01月に作成されたバージョン23でファイルサイズは1.26GBファイル名は Asia_OSM_Base_v23.7z です。データ圧縮形式は7zです。解凍すると以下の通りです。

Asia_OSM_map
  Asia_OSM_Base_v23
    Asia_OSM_Base.gmap
    install_Asia_OSM_Base.bat
    License
    maps_windows.bat
    Readme.txt
    uninstall_Asia_OSM_Base.bat

MacOSXでBaseCampを使っている人は解凍して取り出した Asia_OSM_Base.gmap を下記の通り設置した後、BaseCampを一旦終了します。
~/Library/Application Support/Garmin/Maps/Asia_OSM_Base.gmap
次回以降 Asia_OSM_Base.gmap が利用可能になりますので、BaseCampの「地図」メニューで確認してください。ここまでがMacOSX上で稼働しているBaseCampにAsia_OSM_mapをインストールする手順です。

次は、MacOSXのBaseCampで選択した地図をepixにインストールする手順の紹介です。まず、MacOSX上で稼働する「Garmin MapInstall」という名前のアプリケーションソフトウェアをMacOSXにインストールします。MacにepixをUSB接続します。MacOSX上でGarminに関係するアプリを全部終了させてからGarmin MapInstall アプリを起動します。Garmin MapInstall アプリの画面にデバイス選択肢が現れますのでepixにします。それでデバイスにインストールする地図を選択します。OKボタンでインストール開始です。1.26GBありますから15分以上かかりますが気長に待っていると Asia_OSM_Base.img という名前のファイルがepixの¥GARMINフォルダの中に出来上がりますので、Asia_OSM_Base.img をパソコンにバックアップしておきます。バックアップが終わったらepixをパソコンからアンマウントするとepixに再起動がかかっていつもの時計画面になる途中、Can’t Authenticate Maps というエラーメッセーじがepixの画面に出ます。

epixの設定で、使用する地図をAsia_OSM_Baseだけにします。そして再びUSBケーブルでパソコンにepixを接続します。パソコン側でバイナリーエディタを使ってAsia_OSM_Base.imgにShift JISパッチをします。Shift JISパッチを施した Asia_OSM_Base.img を epic の¥GARMINフォルダに上書きし、epixをアンマウントしますと、epixは自動的に再起動しますが、今度は Can’t Authenticate Maps は出ません。epixを地図表示ウィジェット画面に切り替えます。地図は表示されるけれども文字化けしていることを確認してください。これで Asia_OSM_Base.img という地図が epix に認識されました。

epixを再びパソコンにUSB接続します。そしてShift JISパッチした¥GARMIN¥Asia_OSM_Base.img 削除し、 Shift JISパッチする前の元の Asia_OSM_Base.img をepixの¥GARMINフォルダ中へコピーして入れます。epixをパソコンからアンマウントします。epixは自動的に再起動しますが、今回も今後もCan’t Authenticate Maps は出ません。epixを地図表示ウィジェット画面に切り替えます。地図は表示され文字化けもしてないことを確認できるはずです。これでUTF8の Asia_OSM_Base.img という地図が epix で利用可能になりました。


★ いま私の epix に入っている地図の内訳

[1] Asia OSM Base (1.98 GB)
[2] OSM NIPPON (714 MB)
[3] BirdsEys Select K (Brienzer Rothorn.JNX)
[4] BirdsEye Select F (Mount Blanc.JNX)
[5] BirdsEye Select K (Zell Am See.JNX)
[6] Digital Globe (Demo.JNX)
[7] Garmin TopoActi (3.51 GB)
[8] USGS Quads (Grand Canyon National Pa)
[9] Worldwide DEM B

上記の通り9個入ってます。自分でインストールしたのは[1]と[2]です。[7]はeTrek30xをBaseCampに接続した時に入ったものがMapInstallで[1]もろともepixに入ってしまったのです。勉強不足で[3][4][5][6][8][9]はなんだかまだわかりません。epixのメモリ容量のカタログ値は8GBですが、上記の地図がインストールされた状態で残り容量は500MB程度となっています。


★ Garmin epix 英語版でPOIをいじると文鎮になるので気をつけよう

Garmin製品のファームウェアバージョンアップは、Garmin Express というパソコンアプリケーションで自動的に行われます。購入した個体のファームウェアのバージョンは 2.2 であり最新版は 3.2 ですからメーカーのおすすめはバージョンアップすべきということだと思いますが、よほど具体的な不都合が無ければ、現状で動いているファームウェアをバージョンアップするべきではないという教訓を、小生は持つに至る苦い経験があるため、放置しました。

そして、epix を付属の USB ケーブル接続してコンピュータ上で稼働している BaseCamp に接続し、BaseCamp 側の地図に追加した POI (仮名漢字交じりの日本語地名)を epix にコピーしたところ異変が発生しました。なんと、POIの名前が全角で言うと先頭数文字で切られてしまい、epix には同じ名前になってしまった POI が複数存在する状態になってしまいました。これでは区別ができないので、数文字で区別がつくように epix にコピーして入れた POI の名前を修正してから epix を BaseCamp から切り離しました。通常ならば epix の画面上では、USB接続画面だったのが update 進捗画面に変わって、少しすると「GARMIN△」ロゴが現れてからすぐにいつもの時計画面になるはずなのに、1時間経っても「GARMIN△」ロゴのままという状態に陥りました。この状態に陥ってから、ソフトリセット手順及びハードリセット手順をGoogleで調べて実施してみましたが復旧には至りませんでした。

ちなみに、GPS衛星からの信号を受信しないとき、工場出荷状態の設定に戻したいとき、正しく機能しないときには、epixをリセットすることによりユーザーデータの消去を行います。リセットに進む前に設定状態及びユーザーデータのバックアップ方法を確認してください。

◯ epixのソフトリセット手順を以下に示します。
(step1) POWERボタンを長押して電源を落とす。
(step2) BACK・LAPボタンを押したままにしてPOWERボタンを押し、epixの画面にGARMINロゴが表示されたらPOWERボタンだけ離す。
(step3) Clear user data?と表示されたらYesを選択。
(step4)『はい』に触れるとユニットが再起動されて工場出荷時の初期状態に戻る。

◯ epix のハードリセット手順を以下に示します。
(step1) POWERボタンを長押して電源を落とす。
(step2) LIGHTボタン、START・STOPボタン、BACK・LAPボタンを同時に押したままにする。
epixが起動した時LIGHTボタンから指を離す。
(step3)1度目のビープ音がしたらSTART・STOPボタンから指を離す。
(step4)2度目のビープ音がしたらBACk・LAPボタンから指を離す。

◯ さらにepixについての最新情報を得るには下記のフォーラムが有効です。
https://forums.garmin.com/forumdisplay.php?493-epix


★ Garmin epix メーカ再整備品を19,754円で入手→epixをもう一台ゲットしたということです(2台目)

epixのメーカ再整備品(Manufacturer refurbished)ならば新品よりも安く入手できます。再整備品の価格は変動するようなのでできれば底値で注文できるとよいと思います。GPS Cityという店がeBAYで販売していました。GPS CityはeBAYのGlobal Shipping Serviceに対応なので日本への出荷にも対応しています。
2017年07月現在179.95ドル(19,997円)
2017年08月02日現在149.99ドル(16,552円)
2017年08月17日現在152.99ドル(16,829円)

メーカ再整備品購入者からeBAYのGPS Cityへのフィードバックを読んでみますと、綺麗だし機能的問題は無さそうです。また、メーカ再整備(Manufacturer refurbished)に回される個体が仮に初期不良品であるならば、電池は未だ未だフレッシュに違いありません。但しそう断言できる根拠もありませんのでそこはリスクです。
http://www.ebay.com/itm/Garmin-Epix-Color-LCD-Touchscreen-GPS-Mapping-Watch-w-Worldwide-Basemap-/172602370145?epid=691325407&hash=item282fe72861:g:HpYAAOSwXYtY3U6m
英語版(epix)でなく日本語版(epix J)の方を購入しようかと調べたところ、税込みで96,120円だとわかりました。日本地図が3種類、1/20万全国日本地図、昭文社MAPPLEデジタルデータ、日本登山地形図TOPO10MPlusがプリインストールされているので、日本地図の値段が7万円だという計算になります。7万円もする日本地図ですから本格的なものであって市街地から山岳地まで充実しているんだろうと想像いたします。しかし、小生がGarmin epixの使い道として想定しているのは、市街地や田舎道を徒歩あるいは自転車走行している時に、今いる場所を確認したいのであり、道に迷って遭難することを避けるとか致命的な用途に使う予定は無いので、本格的な地図でも一向に差し支えありませんが、無料で利用可能なOpen Street Map(OSM)でよいと想定していました。

2017年08月02日にeBAYに出店しているGPS Cityに注文したときには、149.99ドル(16,552円)でしたので1ドル110円換算ですね。これに送料が1,552円と輸入手数料1,650円が加わり合計で19,754円です。2017-08-02の夜(JST)注文して2017-08-14の午前中に自宅へ届きました。eBAYのGlobal Shipping Serviceというやつです。2017年08月03日に注文が処理されて出発地点はNVラスベガスです、4日にUSPSでOHシンシナチ経由で5日にKYアーランガー(eBAYのGlobal Shipping Center)へ届けられ、3〜4日間の遅延があり、9日に税関書類及びラベル作成がなされて国際荷物としてKYヘブロンのFedExに託されました。10日にFedExの手でTNメンフィスとAKアンカレッジを経由して2017-08-12 (JST)に成田に着き、日本郵便に託されて2017-08-13 (JST)に江東区を経由して我が家に到着しました。




前回Amazon USに出店しているGPS Cityから購入した新品での失敗を繰り返さぬよう、今度は、まず epix を75%までUSB充電してからパソコンにUSB接続してGarmin Expressアプリに認識させて、ファームウェアを最新版(バージョン 3.2)にバージョンアップしました。Garmin Expressがepixのファームウェアバージョンアップを自動的にやらせるんだと思い込んでましたが違っていて、Garmin Express君は最新ファームウェアファイルをネット経由でダウンロードしてきて epix の¥GARMINフォルダに GUPDATE.GCD という名前にしてファイルを設置するだけでした。そうとも知らず最新版ファームになったと勘違いして作業を進めました(今回もそういう失敗をしてしまったわけです)。まぁ仕方がありません。

日本語フォント(Amazon USで購入した1台目のepixのとき作成した日本語フォントの¥Garmin¥ExtData¥006-D0952-06.bin)をインストール、.imgファイルにShift JISパッチしたgmapsupp.imgをepixの¥GARMINフォルダにインストール。そしてUSBケーブルを抜きましたところ、ファームウェアのアップデートをするかと聞かれましたので、少々危機を感じながらOKしたところアップデートが始まりました。ハラハラしながら待つこと数十秒、どうやら完了した模様で、epix が時計画面になりましたので、とりあえず一安心して地図を表示させてみたところ、ちゃんと仮名漢字が文字化けしていることが確認できました。そこで、再びコンピュータにepixをUSB接続して、gmapsupp.img.utf8 を gmapsupp.img にしてから USBケーブルを抜きました。 epix が時計画面になったらもう一度地図表示させたところ今度は仮名漢字が文字化けせずきちんと表示されました。怖いので POI は使わないことにします。


★ ファームウエア

http://gawisp.com/perry/fenix_D2_tactix/
ここ↑から、EpixSystem_WebUpdater__320.gcd をダウンロードできます。
GUPDATE.GCDにリネイムして以下のディレクトリーにコピーして再起動させればOK。
¥Garmin¥GUPDATE.GCD


★ ファームウエアバグ

少々古い(ファームウエアバージョン2.8のバグ)情報なので、3.20 にも残っているバグかどうかは未確認ですが一応Googleで見つけたので備忘録として記しておきます。
→少々古過ぎるかもしれないバグ情報 ( http://travelx.org/gps/gps.html ):
(1)画面キャプチャーが動作しない。(初めから考えていないそうです。)
(2)ユーザー地図を入れた後、USBをGraminモードにすると、100%ハングアップ(ブートを繰り返し、ブートできない。)対策は、USBマスモードにしてユーザー地図を削除。ブート出来るようになるので、その後システムをディフォルト(リセット)すれば元に戻る。その後、ユーザー地図を再インストールすればOK。
(3)MapSourceから、Waypointをエックスポートできない。←これを行うためには、Gaminモードにしなければならないので、ブートを繰り返しブートできなくなる。
(4)充電完了からUSBケーブルを切り離したら、ブート繰り返し現象が生じたので、ハードリセットして正常にブートさせてからファームウェアをダウングレードしました。


★ epix用のアンチグレアタイプ(非光沢)液晶保護フィルム

PDA工房(http://www.pdakobo.com)が販売するGARMIN epix J用Perfect Shieldという648円の液晶保護シート(1枚入り)をアマゾンジャパンで購入。宣伝文句は以下のとおり:
 指の滑りが良くて指紋及び皮脂汚れが着きにくい。
 防気泡加工で誰でも簡単に貼れる。
 反射を抑えてホコリとキズから画面を保護。


★ epix用の予備のUSBケーブル(予備として安い互換品を入手)

epix にはGarmin純正epix専用USBケーブルが付属しています。純正品とは形状が異なりますが、BlueBeach社製のGarmin epix J用のUSB充電ケーブル互換品をアマゾンジャパンにて1,399円で購入。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0173AV3NC/ref=oh_aui_detailpage_o02_s00?ie=UTF8&psc=1


★ カタログにはかかれない epix の時計の精度(結構ショック! orz)

GPSの時計が極めて正確であることは周知の事実です。GPS端末が表示する時刻はGPSの信号を受信できる状況においていつでも1秒まで正確であることは、GPS端末を使ったことのある人なら経験していることです。ところが、GPS端末がGPS信号を受信していない時に表示する時刻の精度は、GPS信号を受信している時と全く関係が無いということに、小生は気づいてませんでした。実際に epix を使ってみて初めて気づかされました。epix は、eTrexなどのGPS端末とは異なり、地図モードとかアクティビティモードの時にだけGPS機能がオンになり、普段はGPSの信号を受信してません。

2017-08-22に調べてみたところ、小生の個体は半日(約12時間)で2秒程度時刻が遅れます。epixを時計モードで使用すると約16週間(ここでは話を単純化するためにざっくり4ヶ月としてみます)の電池寿命だとカタログに書いてあります。電池がきれる頃には、448秒(およそ8分)遅れることになります。1ヶ月で2分くらい遅れる腕時計という精度感になります。

しかし、半日に1回以上GPS機能をオンにして地図で今いる位置を確認するという使い方をしている限り、時計が数秒ずれることには気づかないで済むでしょう。GPS機能を搭載したスマートウォッチを検討する際、GPS機能オフでの時計の精度を事前に調べることをお勧めします。でもその精度については、カタログに出てないんですよね。ちなみに、vivoactive も vivoactive HR も epix と同様に、GPS機能をオンにせず時計として使っていると半日で数秒ずれることを確認しました。電波時計機能を搭載していただいて、GPSオフの時には、電波時計として腕時計を機能させてくれるといいなと思います。


★ epix 機能概要

■ GPS/GLONASS/みちびき三測位対応
GPS及びGLONASSに対応しており、「みちびき」にも多分対応していると思われます。内蔵のアンテナにはEXOアンテナという工夫されたものが使われているとのこと。「みちびき」は、日本が打ち上げた衛星で、今のところ1機で運用されているため、1日のうち8時間の「補完信号」として利用する程度の価値しか無いようですが、最近2機目が打ち上げられたのでその運用が始まると状況に変化があることでしょう。

■ Gセンサー内蔵
今までほぼ一定の速度で移動している状況において、一時的に屋内やトンネル内などの通過が発生した際に、GPS/GLONASSの信号が受信できなくても表示だけは直線で補完してくれます。

■ 電子コンパスと気圧高度計
電子コンパス機能で即座に方角がわかります。3軸コンパスなのでepixを水平にせずとも正しい方角を示してくれます。

■ 精度の高い高度情報
気圧から高度を表示します。ただしGPS/GLONASS測位情報を高度計算に入れて精度を上げているようです。

■ マルチスポーツ対応のトレーニング
登山、ナビゲーション、ハイキング、スポーツアクティビティなどがあり、トレーニングに利用できるそうです。また、トライアスロンにも使えるらしい。

■ ランニングダイナミクス
ピッチ、接地時間、上下動、を測定します。
上下動:走るときに身体がどれぐらいの幅(cm)で上下運動しているか。
ピッチ:1分間あたりの歩数。
接地時間:足が地面に接地している時間。

■ 最大酸素摂取量(VO2max)
1分間に身体に取り込める酸素の最大量を計測できるそうです。体重1キログラムあたりの値で単位は「ml/kg/分」です。身体は酸素を取り込んでエネルギーを生成しますので、最大酸素摂取量が運動能力の指標になります。全身持久力とも言われるようです。最大酸素摂取量を計測することでジョギングやマラソンの予想タイムを推定する「予想タイム」機能があるようです。走力レベルの把握やトレーニング負荷管理に使うと良いらしい。

■ リカバリーアドバイザー
走行時の心拍数やペースの変動から、トレーニングが終わってクールダウン(回復)に必要な時間を助言してくれるんだそうです。トレーニングを連続して繰り返すとき、次回の走行を開始するとしばらくして、回復の度合いを「グッド(良い)」「バッド(悪い)」「ノーマル(普通)」で示してくれるそうです。

■ バーチャルパートナー
設定したペースや速度の仮想パートナーがアイコンになって伴走してくれるらしい。

■ クライミング認識機能
登っている 事を検出すると設定したページを自動的に表示してくれる機能らしい。登山する時に現在の高度を確認したい場合などに便利な機能なんだそうです。

■ スキー/ボードに対応
滑走時間、距離、最高速度、平均速度、標高差、滑走本数などを表示します。滑降中と判断した際に自動でタイマーを開始し、リフト搭乗中はタイマーを停止する機能があるようです。

■ 自動ラップ
トレーニング中に設定した距離に到達するごとに自動でにラップを取得するんだそうです。

■ アラート
設定した数値に達した場合や設定範囲外の数値になると音及びバイブでお知らせします。

■ スイム機能
全く腕を使わない練習の際にはドリル記録を使用することで、タイムと距離を記録できるようです。休息中は休息時間、休息とインターバルの合計時間を表示するんだそうです。ストローク数からいかに効率の良い泳ぎをしているかを示してくれるそうです、平均SWOLFスコア(25ヤードまたは50メートルを泳いだ時のタイムとストローク数の和)を表示するんだそうです。GPS/GLONASSで測位した位置情報を基にして距離及びペースを測定しているので、屋外でないと使えなさそうです。

■ メトロノーム機能
ビープ音やバイブで一定のリズムを知らせてくれる機能だそうです。ペース管理したりピッチを速くするトレーニングに使うんだそうです。

■ 多様なオプションセンサーに対応
オプションのセンサを使用する事によってトレーニングの幅が広がります。オプションでハートレートセンサ、心拍計、温度計があるようです。ちなみに、水中ではGPS/GLONASS電波が透過しないため誤差を生じるとあります。

■ ライフログ機能
一日の歩数や距離、消費カロリなど毎日の基本的な動きを計測してくれます。アクティビティを行っていない時間でも毎日身に着けておくことで簡単に健康管理が行えます。

■ LiveTrack
Garmin Connect Mobile (android/iOS)をインストールしてスマートフォンと接続することで、現在歩行または走行している場所をリアルタイムにウェブ上で公開出来る機能です。家族や友人などと、自分が今どこにいるのかを共有する事ができます。

■ スマートフォン連携
スマートフォンとペアリングすると、スマートフォンの着信などの通知をepixの画面で確認することができます。スマートフォンのカレンダーデータ情報と同期、epixからスマートフォンの音楽の再生・停止などの操作、現在地周辺の予想天気、予想気温など天気情報の確認ができます。
アクティビティ実行中でも、このような操作を全てepixで行えるので、スマートフォンの出し入れをする煩わしさが減少するそうです。スマートフォンの機種によってはこの機能が正常に動作しない場合もあるようです。

■ ウォッチカスタマイズ
Connect IQストアからウォッチフェイス、アプリケーション、ウィジェット、データフィールド(データ項目)をダウンロードして、epixへ追加や並び替えなどカスタマイズすることができるようです。 Connect IQストアはガーミンエクスプレス、またはGarminConnect Mobile(android/iOS)からアクセスします。


★ epix本体仕様

本体サイズ: 50.8 × 53.3 × 17.8 mm
ディスプレイ: 1.4 インチ ( 直径 35.6 mm)
解像度: 205 × 148 ピクセル
ディスプレイタイプ: 半透過型 MIP カラー/タッチスクリーン
重さ: 約 85g
稼働時間: バックライトを頻繁に使用すると短くなります
・最大50時間(ウルトラトラックモード)/最大24時間(トレーニングモード)
・約16週間(時計モード)
電池: 充電式リチウムイオン
防水性能: 50m防水
操作インターフェース: 5ボタン/タッチパネル
衛星測位: 高感度チップ(GPS / GLONASS / +MSAS/WAAS対応)みちびきもたぶんOK
電子コンパス: あり
気圧高度計: あり
加速度計: あり
地図格納用メモリ:約8GB
ウェイポイント: 1000ポイント
ルート: 50ルート
軌跡ログ: 10,000ポイント / 100本保存可能
測地系:100種類以上の測地系とユーザ独自の測地系に対応(初期設定は世界測地系WGS84)
位置フォーマット:緯度経度は日本では一般的な、度分秒の他、UTM/UPS Maidenhead MGRS Loran TDs など各種設定に対応。
対応アクティビティ: XCスキー、スキー、登山、ハイキング、トレイルラン、ラン、ウォーク、バイク、スイム、屋外スイム、トライアスロンなど。
表示項目: ステップ、ゴール、距離、消費カロリー、達成率
ムーブバー: 1時間以上動き(移動)がない場合に表示可能
スリープモード: 毎日の睡眠サイクルデータをGarminConnectまたはGarminConnect Mobileでグラフ化して確認可能。
対応アクセサリー: 心拍計、フットポッド、ケイデンス、スピードセンサー、温度センサー、VectorJ、VIRB-J
PC接続: チャージングクレードル


★ 参考サイト:

[1] ROMファイルダウンロードサイト
Garmin Software Updates: Outdoor Handhelds & Wearables
https://www.navigation-professionell.de/en/garmin-software-updates/

[2] epixのROMは無いけどこちらもROMファイルダウンロードサイト
http://gawisp.com/perry/vivo/

[3] epix レビューサイト Garmin Epix Review
http://fellrnr.com/wiki/Garmin_Epix

[4] epix活用サイト
You're About to Unleash the Full Potential of Your Garmin epix!
https://www.expertgps.com/gps-receivers/Garmin-epix.asp

[5] OpenStreetMap for GARMIN 地図が認識されないとき
https://osm-for-garmin.org/cannot-authenticate-maps/

[6] Asia OSM Base | GMapTool
http://www.gmaptool.eu/en/content/asia-osm-base/

Garmin eTrex 30x --- 英語版を日本語化 OSM日本語地図

2017-08-19 | GPS
ガーミンの英語版GPS端末を買ってきて仮名漢字交じりの日本語を表示可能にすることができます。ただし仮名漢字をGPS端末に単独で入力する機能ではありません。このような日本語化を行う手順などを記してくださったブロガーの皆様のお陰で、小生にも簡単にできました。ブログはたくさんありますので、小生が参照させていただいたサイトを下にご紹介します。
  これです。
   ↓
英語版 Garmin eTrex 30x の日本語化と文字サイズ調整
このサイトの面白いところは、処理を全部 Macintosh でやることにこだわってくださったことです。このブログ、以前はアクセスできたのですが、最近(例えば2017-08-19現在)アクセスできなくなってしまったので、記憶を頼りに、また他に参考にさせていただいた多くの諸先輩のブログからの情報も交えて(出展を失念してしまったため覚えている範囲で申し訳ありませんが)以下に備忘録として記しておきます。

ーーーーーーーーー

★ Garmin eTrek 30x 英語版に日本語フォントを導入する方法

英語版のGarmin eTrex 30xを日本語化する(但しUTF8エンコードのOSM地図で仮名漢字交じりの地名を表示可能にするだけでありBluetooth接続したスマートフォンからの仮名漢字交じり文通知などは表示可能にならない)手順は以下の通りです。

英語版Garmin eTrek 30xで仮名漢字交じりのOSM地図を表示するためには、日本語フォントが必須です。Garmin eTrek 30xで使えるフォントはユニコード対応のTrueTypeフォントに特殊な改造を加えたもの(これをGarmin形式と呼ぶ)だけです。特殊な改造の内訳は、ユニコード対応TrueTypeフォントの各ビットと0x76との排他論理和(xor)をとることです。参考サイトに従って、小生は、日本語フォントとして「VLゴシック」を使う方法を選びました。FontForgeというパソコンアプリを使い、日本語フォントとラテンアルファベットとの大きさのバランスを調整しました。

手順は次の通りです。
1. VL-PGothic-Regular.ttf を用意( http://vlgothic.dicey.org )
2. FontForgeでVL-PGothic-Regular.ttf を開く( http://fontforge.github.io/en-US/ )
3. control+a で文字を全選択
4. メニューを Element → Transformations → Transform とたぐり
5. OriginにGlygh Originを、Scale Uniformlyを選択して 130% を指定
6. Transforming... がしばらく時間かかるので待つ
7. メニューを File → Generete Fonts とたぐり TrueType フォントを出力
8. このTrueTypeフォントファイルの名前を006-D0952-06.binにする
9. Garmin epixの¥Garmin¥ExtDataに格納
  ¥Garmin¥ExtData¥006-D0952-06.bin

参考サイト1: Garmin用フォントファイルを作るxorをMacで|Kuniyoshi's Memo
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&ved=0ahUKEwjkhaDkh97VAhXHvrwKHR5LCDgQFggtMAE&url=http%3A%2F%2Fkuniyoshi.jp%2Fpost-52&usg=AFQjCNE2XMTWfIChTLI5NDzZl8YQ-Owo3w
参考サイト2: https://osm-for-garmin.org/japanese-fonts/

★ 日本語フォント導入済Garmin eTrex 30x英語版で仮名漢字交じり表記のOSM日本地図を利用する方法

Garmin製品は長らく公式な日本語(仮名漢字交じり)対応がなされなかったため、Garmin正式コードはUTF8であるにもかかわらずアングラでShift JISコードを使う形でなされてしまい、その後も長らく黙殺放置されてきたため、UTF8とShift JISコードの混乱があります。Garmin用にも配布されているOpen Street Map (OSM)地図データファイルをGarmin epixで利用させていただく際に、ひとひねりの面倒な対応が必要になります。

ひとひねりの面倒な対応の概要は次の通りです。英語版Garmin eTrex 30xでは、地図の文字コードはUFT8であることが前提になっていますが、日本語だけはShift JISコードで長い期間アングラ対応されてきたという歴史的な影響からか、地図ファイル .img がShift JISでないとGarmin eTrek 30xには認識されません。Shift JISのOSM地図データファイルも配布されているからそちらをeTrek 30xに入れても使えないという症状が出ます。どこにどんなパッチをすればいいか精密な情報があれば、見通しのよい対処方法があると思いますが、それがありません。一方、かなりアバウトなパッチなので見通しがよくないのですが、とにかくこれで使えるようになるという手順が諸先輩のブログで紹介されています。それらを参考にさせていただいて下記の通りやって小生のGarmin eTrek 30xでもUTF8のOpen Street Map (OSM)地図を入れて仮名漢字交じりの日本語地名が表示されるようになりました。

(step1) Garmin用OSMデータファイルを配布してくださっているサイトから等高線ありUTF8の地図データファイルをダウンロードしてファイルを解凍して gmapsupp.img を取り出します。およそ700MBあります。
https://osm-for-garmin.org/downloads/
(step2) gmapsupp.img をコピーして gmapsupp.img.UTF8 を作成します。
(step3) gmapsupp.img をバイナリエディタ等を使用して加工します。加工内容はバイト列: E9FD13000480 を A40313000480 に全て置換します。UTF8をShift JISに変えています。本当に変えるべき箇所が厳密には分かっていない為それらしいところ全部にパッチしてしまえということです。パッチ作業にはバイナリーエディタというアプリケーションソフトを利用します。小生は、Windows 用の Stirling というバイナリーエディタをWindows 7 Professional 環境で利用させていただきました。Stirling は1999年頃に作られたソフトウェアでその頃の Windows NT, Windows 98, Windows 95 に対応だとありますが Windows 7 Professional 環境でも全く問題なく使えました。
(step4) Garmin epixをパソコンにUSB接続しますと¥GARMINフォルダがストレージとしてマウントされます。
(step5) gmapsupp.img 及び gmapsupp.img.UTF8 を Garmin eTrek 30x の¥GARMIN フォルダにコピーします。
(step6) コピーが完了したらGarmin eTrek 30xとパソコンとのUSB接続を切断(¥GARMINストレージをアンマウント)します。するとeTrek 30xの画面にupdateとかなんとか表示されて少し経つと時計画面になります。
(step7) eTrek 30xを地図画面に切り替える。地図が表示されて地名が文字化けしていることを確認する。
(step8) eTrek 30xを再びパソコンとUSB接続する。
(step9) ¥GARMINフォルダに入れた gmapsupp.img を削除して gmapsupp.img.UTF8 を gmapsupp.img にリネームする。
(step10) Garmin eTrek 30xとパソコンとのUSB接続を切断(¥GARMINストレージをアンマウント)します。するとeTrek 30xの画面にupdateとかなんとか表示されて少し経つと時計画面になります。
(step11) eTrek 30xを地図画面に切り替える。地図が表示されて地名が文字化けせずきちんと表示されていることを確認する。

注記1:日本語フォントの入れ方及びUTF8の仮名漢字交じりで地名情報を持っているOSM(Open Street Map)日本地図を使えるようにするために必要な上記の(step)は、Garmin epix の日本語化と全く同じ方法でOKです。
注記2:UTF8のCP(コードページ)が書き込まれている部分を認識できる他のコードページに書き換えた地図を作り、GPS本体に誤認識させる。その後に正しいコードページの地図にすり替えることにより制限を回避する方法です。発見者は eizo というひとらしいです。
注記3:日本語フォント及び地図の導入とかな漢字変換入力機能とは全く関係がありません。かな漢字変換機能は有りません。
注記4:gmapsupp.img と gmapsupp.img.UFT8 とは、同一サイズのファイルでないといけません。
注記5:上記の(step)として紹介する手順は、地図を更新する度にShift JISパッチを施したいわゆるダミーファイルの作成からの作業を行う必用があります。また、ダミーファイルと同一のファイル名で尚且つダミーファイルと同一サイズのファイルでないと認識しません。

ーーーーーーーーー
FontForgeで130%処理をしなかった場合(左側)とした場合(右側)の画面サンプルを以下に示します。

 → 

 → 

FontForgeで130%処理をしたフォントを使ってトリップコンピュータの画面を表示したところです。
  ↓


FontForgeで130%処理をしたフォントを使って地図の画面です。
  ↓