iPhoneを放射線量計にしてしまうおもしろアプリがガイガーカメラである。放射線量の検出にはiPhoneに搭載の半導体撮像素子すなわちカメラを利用する。放射線の波長は可視光よりも遥かに短い電磁波なので、半導体撮像素子で放射線だけとらえるために、カメラには可視光が入らないようにして使うのである。小生はiPhone4で試してみた。バンパーを外して平らな所に普通に置けば、背面カメラにはほぼ可視光は入らない。テレビ電話用の正面のカメラは使っていないのかもしれない。
iPhoneの撮像素子に放射線が飛び込んで来ると、可視光のときよりも少ないわけであるが、撮像素子には電気的な変化が生じる。iPhoneのハードウェアとiOSのデバイスインタフェースに、ピクセル毎の電位をある程度読み出せる仕組みがあるのかそれとも別の何か仕組みがあるのか、小生は把握していないが、とにかく、放射線量と撮像素子の電気的変化との間に相関関係があって、本物の線量計とレファレンスの放射性物質とでキャリブレーションすれば、ある程度線量計としての計測結果再現性が得られるのだろうと思われる。
iPhone4を機内モードにしてから、ガイガーカメラ (Geiger Camera)の測定モードを起動して遮光袋に入れた。袋に入れる前にiPhone4のてっぺんのボタンを押して画面を消しておく。枕元に置いて就寝し、起床後の画面を見たらしたの通りであった。5時間20分41秒の計測で0.01マイクロシーベルト毎時となっている。
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充電しながらGeiger Cameraを稼働させると熱の影響が出るようなので、測定の際は充電しないこと。
じつは、これと同じガイガーミュラー管を用いてガイガーカウンターをこしらえたのがあるので、歩数計へ入れているパルスをiPhone4のマイク入力端子へ接続してやり、iPhoneアプリのGeiger Botで処理してやろうかと考えていた。もちろんその方が測定時間が短縮できるのであるが、多くても一日一回測定すればよいのであれば、就寝前にかけておけばよいのだから、ガイガーミュラー管の為に千ボルト発生する外付け電子回路をiPhone4に直接接続するよりも、Geiger Cameraの方が安全安心でしかも手軽である。
もしもっと短時間で放射線量の状況を把握する必要がある場合には、Geiger Cameraにはもう一つ警告(Alert)モードというのがある。こちらならば測定に要する時間は30秒である。試しにバンパーを外したiPhone4を平らな机の上に置いてAlertモードを起動したところ、「No radioactive source detected around! Estimated radiation < 6.6uSv/h Exposure limit = 1 mSv/an (0.11 uSv/h on average)」というメッセージと共に緑色ランプの表示が現れた。可視光がカメラへバンバン入る状態でGeiger Cameraを起動すると光がカメラに入らないように遮光する要領が画面に現れる。iOS4.1だとその画面のときにGeiger Cameraが終了してしまったがiOS5の場合にはそんなことはなかった。
エアカウンタという国産のローコスト線量計が 9800円で売られている。こちらは、半導体センサを二つ搭載することで測定時間を5分に短縮したとされる家庭用専用機である。カメラを使っているわけではないので当然遮光不要である。ちなみに、Geiger Cameraの値段は85円なので100分の1以下の値段だ。
参考URL
http://itunes.apple.com/jp/app/id447319975?mt=8
http://blog.kim-koubou.com/?eid=898930
http://www.st-c.co.jp/air-counter/
http://blog.hitachi-net.jp/archives/51300772.html
iPhoneの撮像素子に放射線が飛び込んで来ると、可視光のときよりも少ないわけであるが、撮像素子には電気的な変化が生じる。iPhoneのハードウェアとiOSのデバイスインタフェースに、ピクセル毎の電位をある程度読み出せる仕組みがあるのかそれとも別の何か仕組みがあるのか、小生は把握していないが、とにかく、放射線量と撮像素子の電気的変化との間に相関関係があって、本物の線量計とレファレンスの放射性物質とでキャリブレーションすれば、ある程度線量計としての計測結果再現性が得られるのだろうと思われる。
iPhone4を機内モードにしてから、ガイガーカメラ (Geiger Camera)の測定モードを起動して遮光袋に入れた。袋に入れる前にiPhone4のてっぺんのボタンを押して画面を消しておく。枕元に置いて就寝し、起床後の画面を見たらしたの通りであった。5時間20分41秒の計測で0.01マイクロシーベルト毎時となっている。
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充電しながらGeiger Cameraを稼働させると熱の影響が出るようなので、測定の際は充電しないこと。
じつは、これと同じガイガーミュラー管を用いてガイガーカウンターをこしらえたのがあるので、歩数計へ入れているパルスをiPhone4のマイク入力端子へ接続してやり、iPhoneアプリのGeiger Botで処理してやろうかと考えていた。もちろんその方が測定時間が短縮できるのであるが、多くても一日一回測定すればよいのであれば、就寝前にかけておけばよいのだから、ガイガーミュラー管の為に千ボルト発生する外付け電子回路をiPhone4に直接接続するよりも、Geiger Cameraの方が安全安心でしかも手軽である。
もしもっと短時間で放射線量の状況を把握する必要がある場合には、Geiger Cameraにはもう一つ警告(Alert)モードというのがある。こちらならば測定に要する時間は30秒である。試しにバンパーを外したiPhone4を平らな机の上に置いてAlertモードを起動したところ、「No radioactive source detected around! Estimated radiation < 6.6uSv/h Exposure limit = 1 mSv/an (0.11 uSv/h on average)」というメッセージと共に緑色ランプの表示が現れた。可視光がカメラへバンバン入る状態でGeiger Cameraを起動すると光がカメラに入らないように遮光する要領が画面に現れる。iOS4.1だとその画面のときにGeiger Cameraが終了してしまったがiOS5の場合にはそんなことはなかった。
エアカウンタという国産のローコスト線量計が 9800円で売られている。こちらは、半導体センサを二つ搭載することで測定時間を5分に短縮したとされる家庭用専用機である。カメラを使っているわけではないので当然遮光不要である。ちなみに、Geiger Cameraの値段は85円なので100分の1以下の値段だ。
参考URL
http://itunes.apple.com/jp/app/id447319975?mt=8
http://blog.kim-koubou.com/?eid=898930
http://www.st-c.co.jp/air-counter/
http://blog.hitachi-net.jp/archives/51300772.html