文珠川慧久の道楽帳2

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FUSION SmarTalk の現時点での実用度(→頑張ってるのDE賞を授与)

2014-03-23 | VoIP
050plusの動作の安定性は、とてもよくわかったので、普段は050plusを使えばいいという結論が自分の中では出たと思っている。しかし、FUSION SmarTalkの待機時消費電力が050plusに比べて圧倒的に少ない点をあきらめきれないのです。もしもFUSION SmarTalkを実用にできる機材の構成というものが見つかれば、その構成でSmarTalkのおいしいところを享受できるわけです。このブログの一つ前のブログで、カスタムROM (Android 4.4.2)によるSC-03Dという構成は、その最適解ではないことを既にお伝えしています。

そこで、その最適解となるかもしれない機材構成を求めて、この連休中にとりあえずひとつ、別の機材構成でFUSION SmarTalkを実験して遊んでみました。試した機材構成は以下のとおりです。

1. NTT docomo SC-03D (Samsung Galaxy S2 LTE) +純正電池 (デカ電池ではありません)
2. NTT docomo 純正 Factory Image ROM (Android 4.0.4, ベースバンドバージョンSC03DOMLPH)
3. CWM recovery を上書き済み
4. SuperSUのflashでroot済み
5. SMSオプション付きBIC-SIM (IIJmio)データ通信専用
6. 使わない(使えない)ドコモアプリ及びグーグルアプリ群は無効化済みとし未だ消去していない。
7. 050plusアプリは自動起動をOFFにして尚且つ終了させておく。その他VoIPは入っていない。
8. SkypeはインストールしてあるがID登録してないまま、またそれに類する常駐アプリは入ってない。
9. K9でimapするアカウントが4稼働。
10.SC-03D Android 4.04の設定として、スリープ中でもWiFiをONとしている。
11.FUSION SmarTalkバージョン1.1 ビルド270784
12.FUSION SmarTalkのREGISTERの有効期限設定値を500にした。(デフォルトは600)

この機材構成での成績は、もしかすると実用レベルに達していると言える可能性があるかもしれない、という感触でした。要するに、全然ダメではないことが判明したので、もう少し実地試験を継続して確認するべしということです。数日間の実地試験で、気になっていることを記しておきます。

○FUSION SmarTalkは、3G/LTE接続で着信待機中にWi2で公衆無線LAN接続に切り替わる、又は無線LANから3G/LTE接続に切り替わると、着信しなくなってしまいます。ちなみに050plusは、この状況になると自動的に050plus自信が接続を復帰してくれます。SmarTalkにも050plusを見習ってほしいと思います。

○誰かが小生のFUSION SmarTalkの050番号へ電話するとき、呼び出し音が3回目から小生のSC-03Dの着信音が鳴り出すこともありますし、10回目から鳴り出すこともあります。バラつきがありすぎて実用上の問題点ですが、現状のVoIP技術ではこれが限界かもしれません。050plusの場合は、少し待たせてから、050プラスでおつなぎします、という一言をアナウンスすることで、電話をかけている人に、それならもう少し呼び鈴を鳴らしてみようという気にさせていると思います。この点についてもFUSION SmarTalkは050plusを見習って、更に良い方法を考えだして提供してほしいと思います。

○3G/LTE接続の場合でも無線LAN接続(自宅|公衆無線LANホットスポット)の場合でも、30分ほど時間が経過しても依然として着信します。
○3G/LTE接続の場合でも無線LAN接続(自宅)の場合でも、6時間経過しても依然として着信します。

○00時07分に72%あった電池が06時24分に68%になっていましたので、待ち受け可能な推定時間は、純正電池で156時間ということになります。

○SmarTalkへ着信したときにバイブがいつもどおりのちゃんとしたバイブにならず、弱くて不安定で変なジージーという振動になってしまうことがあります。カスタムROMの機材で実験したときに比べると今回の純正ROMのときは、はるかに少ないですが、依然として発生することがあります。どんな状況のときに再現されるか、調査中です。

つづく

FUSION SmarTalk の現時点での実用度(→残念DE賞を授与)

2014-03-16 | VoIP
昨年2013年中は、着信成功率が壊滅的に悪かったので、待ち受けには使えませんでした。ところが2014年1月1日になると、今までとは違って、かなり着信成功するようになったので驚きました。2014年3月16日現在、FUSION SmarTalkの着信成功率は、元旦の際に驚いたときよりも更に改善された印象があります。そこで、FUSION SmarTalkの050番号を知人に知らせて待ち受けに実用可能かどうか、検討の余地がでてきたと感じまして、下記の実験を試みました。
{ 050plusは、以前からちゃんと着信してくれます。}

機材:
 NTT docomo SC-03D (Android 4.4.2 カスタムROM)
 FUSION SmarTalkバージョン1.1、ビルド270784
 BIC CAMERA SIM (SMSオプション付き)
設定:
 無線LANはオフ。
 SC-03DはWCDMA onlyに設定しLTEを使わない。
 FUSION SmarTalkはインストールしたデフォルト。
 SIMはクーポン(500MB)使用済で最大200kbps制限中。
実験場所:
 屋外でアンテナピクト全部立った状態の場所。

(1)着信成功率

他の電話機からFUSION SmarTalkをインストールしてあるSC-03Dへ電話をかけて、他の電話機側で5回呼び出し音を聞いたら電話を切ってすぐリダイヤルという行為を5回繰り返してみた。毎回きちんと着信しました。SC-03D側を、いわゆるマナーモード状態での待ち受けに設定して同様に試してみましたが、いずれの場合も問題なく着信していました。ちなみに、いずれの着信実験でも、SC-03D側では電話をとらず放置です。

この実験でFUSION SmarTalkに少々不都合を発見しましたので下に記しておきます。

バグ1:
フォアグランドでFUSION SmartTalkが動いているときに、設定時間(1分にしてあります)になり、画面が黒くなった状態のときに着信すると画面が黒いまんまというバグを発見しました。本来なら、バックライトが点灯してフォアグランドにあるFUSION SmarTalkのダイヤル画面になってくれないと困るわけですな。

バグ2:
いわゆるマナーモード(着信音は無音でバイブレーションがON)状態で、フォアグランドでFUSION SmartTalkが動いているときに、設定時間(1分にしてあります)になり、画面が黒くなった状態又は暗くなっていない状態で着信したとき、バイブレーションが正常に振動してくれません。通常のバイブの振動にならず、弱々しくしかも不安定で不規則にジージジジージジという感じの弱い振動になってしまいます。

バグ1及びバグ2の状況を回避するには、FUSION SmarTalkをフォアグラウンドにしたままSC-03Dを着信待ち受け状態で放置しないこと、面倒ですが、ホーム画面に戻してからスリープさせること。

それからもうひとつ。バグと言うよりもむしろ根本的な問題がFUSION SmarTalkには、あると思います。以下のことが必ず発生します。SD-03Dで起動してあるFUSION SmarTalkへ電話をかけますと、かけた方の電話機では呼び出し音が鳴ります。呼び出し音を5回鳴るのを聞いても、相手が出てくれないので、諦めて呼び出すのをやめるために電話を切りますが、それからSC-03Dの着信音が鳴り出してしまうのです。こういう状況ですと、SC-03D側で電話をとっても相手が既に電話を切ってしまってますから通話回線は接続されません。とても変な状況です。このとき、SC-03Dへ電話している側の人が、我慢してあと何回か鳴らし続けていたら、相手が出てくれたかもしれないわけです。しかしもうひとつここで問題があります。「私の050-58XX-XXXXに電話するときは15回以上鳴らしてください」と言うのかという問題です。そんなの変でしょ。
{ 050plusを起動してあるSC-03Dへ電話をかけますと、呼び出し音がすぐに鳴ることはありません。少し無音が続いた後、”050plusへおつなぎします”というアナウンスが流れてから相手を呼び出す音が鳴り始めます。”050plusへおつなぎします”というアナウンスが流れ始める頃に、実際には相手SC-03Dで着信音が鳴り始めます。 }
{ 050plusとFUSION SmarTalkとは、こんなにも違いがあります。ネットの書き込みで、050plusとSmarTalkとどちらを選べばいいかという問いに対して、”050へおつなぎします”というアナウンスがあるかないかで決めればいい。という回答が返されている場面を目にしたことがあります。それ以上余計な質問を誘導しない極めて分かりやすい回答で、とても、言い得て妙な回答だと感じました。どこが妙かと言えば、そのまま文字通り受け止めれば事実を正しく言っているに過ぎないから否定できないけれども、複雑な背景がそこに存在しているというところです。モバイル網接続しているデバイスにVoIPの050電話を着信させるには、デバイス内部の仕組み、モバイル基地局とデバイス無線機能との関係、モバイル基地局と050電話交換機能との関係が整合しないと着信機能が実用にならないんだと思われます。 }

(2)発信成功率

以前から実用において、ほぼ問題ありません。

(3)受話音質

先方に依存することでもあり、今までも今回も、特に問題を感じませんでした。

(4)発話音質

SC-03DでもSC-04DでもFUSION SmarTalkからauのケータイへ電話をかけてネットワーク側の留守番電話サービスへメッセージを残し、その音質を聞いてみて確認するという実験方法を採用しました。今回の機材構成は、OSがAndroid 4.4.2で、CPUが1.5GHzのデュアルコアですので、端末側の資源としての問題は全く無いはずですが、SIMはクーポンを使い果たしているので最大データ電送速度が200kb/sに制限されています。FUSION SmarTalkを3G/LTEで接続しているときには、コーデックがiLBC(パケット送信間隔30ms)に設定されていますので、帯域としては、13.33kb/sということになりますので、最大200kb/sという事は、最大15倍の余裕があるということになります。

  050plus公式サイトにあるFAQによれば、050plusで必要な通信帯域(速度)は以下の値が目安の値となります。
  ※通信帯域(速度)が確保可能な場合でも、十分な通話品質の確保や接続ができない場合がございます。
  ■iOS端末/Android端末/WindowsPC端末(アプリバージョン 4.0.0より)
   上り:約20kbps/下り:約20kbps
  ■WindowsPC端末(アプリバージョン 3.0.1まで)
   上り:約200kbps(推奨1Mbps)/下り:約200kbps(推奨1Mbps)
 }
何度か時間と曜日を変えて実験したところ、毎回、モゴモゴと言っていて音声品質は悪かったです。ときどき何を言っているのか、想像で補うとわかる程度でした。要するに、通話が成り立つとはいいがたい品質です。このとき、通話中に保留ボタンを押してみますと、携帯電波のピクトではなくFUSION SmarTalkの画面のアンテナピクトの方が1本になり赤色の!マークが表示され、データ電送が円滑でないことが示されていました。(今回の実験目的は、3G接続でのFUSION SmarTalkの実用度を確認することですが、ちなみにということで、無線LAN接続だったらどうかについてもやってみました。3G接続だとモゴモゴ言ってるだけで通話が成り立ちませんでしたが、無線LAN接続の場合には、問題無く実用的でした。)

  SmarTalkは13kbps、050plusは20kbpsだから、050plusの方が7kbpsだけデータレートが高いからであろうか。SmarTalkよりも050plusの方が音声を明瞭に聞き取れる。
  これだけでは、理由を断言できない。
  余談だが、NTTの技術は、一般に世界的レベルで比べてかなり高いと言われている。
  NTT及び関連する日本企業を含めて日本チームは、国際標準規格の必須仕様の中心にそれを据えることが下手だから、国際社会で技術をうまく活かせないという評価もある。
  PCDのときだってそうだしFOMAだってそうですが、音声コーデックは、かなりいいと感じます。
  その延長で理解してよいなら、やはり050plusのコーデックも、かなりいいものなのではなかろうかと思ってしまう。
 }

(5)待ち受け中の消費電力

夜0:30に電池残量表示が89%となっていたところ、朝7:00には83%と表示されていましたので、単純比例に仮定して換算すると最大待受時間は100時間という勘定になります。ちなみに、FUSION SmarTalkを終了させて代わりに050plusを起動して同じ時間計って同様に換算したところ最大待受時間は63時間という勘定になりました。

FUSION SmarTalkは、着信情報をポーリングではなくてプッシュで受け取るので、着信の待受中に必要とするエネルギーが少ないのだと宣伝されています。上記の測定結果を分析すると、FUSION SmarTalkは050plusよりも37%着信待受の為に必要なエネルギーが少ないという結果です。

(6)通話録音

通話を録音してくれる機能があります。

(7)留守番電話

留守番電話機能があります。

(8)転送

転送電話機能は、ありません。

(9)契約時に自分の電話番号を選べるか

ありません。

(10)月額基本料金

0円です。

(11)通話料

国内の携帯電話/PHS宛
国内の固定電話宛
有料の050番号宛
 以上の場合、8.4円/30秒

国内電話宛
 以上の場合、8円/30秒

FUSION SmarTalk宛
無料の050番号宛
 以上の場合、0円

Garalxy S2 LTE (SC-03D)もAndroid 4.4.2にしてみました

2014-03-15 | Android
ひな祭りの次の日、風は強いが天気が良いので、中古のLTE対応のドコモブランド携帯電話端末を探しに、秋葉原へとくりだしました。データ通信専用のビックカメラSIM(中身はIIJmio)をLTEの電波で利用したら、どんな感じなのかを是非とも味見してみようと思ったのです。味見用の機材を探そうというわけです。

データ通信専用にと、ビックカメラSIM(中身はIIJmio)をドコモのモバイルルーター(L-09C)やネットインデックスのモバイルルーター(NI-760S)で利用し、無線LAN接続にて050plus、LINE、Skypeなどで着信待ちするという使い方しています。数時間程度は電池がもつので、全然ダメというほどでもないかなぁという微妙な感じです。しかし、ルーター本体がけっこう熱くなってしまうのが気にいりません。それから、丸一日電源入れっぱなしにできるほどには電池がもちません。もちろん、外付けで10Ah程度の巨大リチウム電池をつなげてカバンに入れておくというスタイルでもいいのですが、カバンが重たくなりますし、ルーターが熱くなるのは変わりありません。というわけで、ドコモのAndroidスマホ又はSIMフリーのiPhone5Sを入手して、ビックカメラSIMを入れて、味見してみようという計画です。

ソフマップや、じゃんぱら、あたりのショーケースに並んだ中古品をチェックしましたが、中古選びは簡単ではない。いろいろ見せてもらっても、なかなか踏み切れません。迷いながら、秋葉原の他の店をぶらぶらとみてあるいていたところ、ピーシーネット秋葉本店の店頭で、Samsung GALAXY S2 LTE (ドコモNEXTシリーズSC-03D)の新品と称するモノが19,800円(5%税込み)で10台ほど並んでいるのを見つけました。中古は品定めに迷うが、新品なら、初期不良かどうかというくらいなので迷わないなぁというわけで、気に入り、購入しました。

SC-03Dは、LTEのつかみが悪いだとか、電池消耗が2倍激しいとか、ネットに主観的な文章でのカキコがありました。
電池の持ちについては、実地試験サンプルを数値で採ってきた人がネットで成績を公開しています。小生が一週間程持ち歩いた使用感と一致していると言ってよい感じです。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1201/13/news134.html
LTEのつかみについての定量的成績情報は、残念ながら小生は、未だ見つけられておりません。

 

グローバル市場で販売されている Galaxy S2 LTE の受話スピーカーの下には、SAMSUNGのロゴが印刷されていますが、SC-03Dの場合には、NTTdocomoと印刷されています。小生は、こっちのほうが素敵だと思います。下の写真をご覧あれ。しっかりLTEアイコンが表示されています。この写真は、購入したばかりの状態、即ちドコモ純正ROMのAndroid 2.3.6の状態です。

 

カスタムROMを焼くには、まずカスタムリカバリを本体へ焼き込む必要があります。カスタムリカバリで起動すると、様々なZIPファイル形式のソフトウェアをインストールできるようになります。下の写真をご覧あれ。下の写真で、カスタムリカバリメニューの1行目をご覧あれ、SDカードへコピーしておいたカスタムROMを納めたZIPファイルを指定し、インストールが完了したところです。



カスタムROMのインストールが完了したら、カスタムリカバリメニューからrebootを選びますと、下の写真のように再起動がかかります。CyanogenModのブートアニメーションが登場します。小生は、Google純正Android 4.4.2のbootanimation.zipと入れ替えました。



下の写真をご覧あれ、起動が完了したところです。OSを入れただけだと未だ「Playストア」アプリがありませんので、Google Applicationをインストールする必要があります。



下の写真をご覧あれ、Google Application (GApp)のインストール中です。



下の写真をご覧あれ、Google Application (GApp)のインストールが完了しました。



SC-03D向けとしてネット上で配布していたAndroid 4.4.2をありがたくダウンロードさせていただきインストールしました。
ここからダウンロードさせていただきました
   ↓
kernel & Custom ROM フォーラム

今回は、Android 2.3.6 の状態の SC-03D に、カスタムリカバリ「SC03D-CWM-V6.0.4.7-recovery-odin.tar」を焼いて、カスタムリカバリを起動させて Android 4.4.2 をインストールしました。この方法ですと、ベースバンドには手が加わりませんから、ベースバンドはバージョンアップされません。ただし、設定のところで、ベースバンドバージョンを確認すると「不明」と表示されています。それでも、普通に利用できておりますし、LTEで高速データ通信できていることも確認できております。

ベースバンドバージョンが「不明」となっている理由を知らなかったので、試しに、もう一度Android 4.4.2 をインストールしてみました。インストールの進捗状況を画面上で見ていたところ、ベースバンドのバージョンが合わないので、ベースバンドを 03DOMLPH にしましょうねとかなんとかいうエラーメッセージが出ていました。

もしも、ベースバンドバージョンに表示される「不明」という文字列が気に入らない場合には、SC-03D をドコモ(Samsung)純正のAndroid 4.0にバージョンアップすればOKです。上記のエラーメッセージには、誤植があるのではないかと思われます。 03DOMLPH だと言っているわけですが、本当は、たぶん SC03DOMLPH なのではないかと思います。実は、SC03DOMLPH は、Android 4.0の中で最初にリリースされたもので、もっと新しいリリースもあるが、エラーメッセージが03DOMLPHだと言っているんだからSC03DOMLPHにしておこうと思ったのであった。

Samsungが提供しているKiesというWindowsアプリでSC-03DのAndroidをバージョンアップできる。Kiesでバージョンアップするとベースバンドもバージョンアップされます。ただし、カスタムROMを焼いてしまった後は、Kiesを利用することができないので、代わりに、SC03DOMLPH_SC03DDCMLPH_SC03DOMLPH_HOME.tar.md5 というファイルを入手して、Odin を使用してインストールすればよい。

ちなみに「FOMAプラスエリア」も含めてドコモに割り当てられている周波数バンドを利用するモードを指定する手順が以下のとおりネットで紹介されていました。

(1)
Androidネイティブのダイヤルパッドを開いて、次の順番でパッドをたたきます。
*#*#4636#*#*
そうしますと下に示す「テスト中」というメニュー画面が登場します。上のキーシーケンスを自動的にやってくれるアンドロイドアプリがあります。PlayストアでLTEで検索するといくつか出てきます。小生は”LTE Setting”というアプリを使うことしました。


(2)
「携帯電話情報」メニューをタップしますと新しい画面が登場しますので、「優先ネットワーク設定」という項目まで、スクロールさせます。そこが「LTE/GSM auto (PRL)」となっていればOK、そうでないときは、そこをタップしますとポップアップメニューが登場しますので、「LTE/GSM auto (PRL)」を選択します。


(3)
上の(2)の画面で右上を御覧ください。9:36と時刻表示があります。その下に3つの小さい四角が縦に並んでいる部分をタップしますと、下に示すようにポップアップメニューが登場しますので、「無線バンドを選択」をタップします。


(4)
下に示す「GSM/UMTSバンドの設定」選択肢がポップアップしますので、「JAPAN Band (WCDMA-800/WCDMA-IMT-2000)」をタップします。


(5)
「設定[JAPAN Band (WCDMA-800/WCDMA-IMT-2000)]」成功、というポップアップが登場しますのでOKをタップします。


(6)
再起動します。

以上がFOMAプラスエリアの有効化手順らしいですよ。

さて、ここで、下のスクリーンダンプをご覧あれ、SC-03DへAndroid 4.4.2をインストールして、普段使っているアプリを全部入れて環境を整備したところです。



【テザリング】
CyanogenMod11 (Android 4.4.2)がネイティブサポートしているので、特別なテザリングアプリ不要で、USBテザリングできます。但し、Windows PCやMacBookを使うときには、パソコン側でRNDISドライバのインストールが必要ですのでご注意下さい。同様にWiFiテザリングもできます。

【プッシュ・メール】
GAppをインストールするとデフォルトで入ってしまうのですが、システムアプリのGMail.apkは削除しました。代わりに小生はメールクライアントアプリとしてK9を利用しています。imapアイドルを利用してアップルのiCouldメール及びGoogleのGmailアドレスを一つづつプッシュで利用しています。また、別にEmobileも持っているので、こちらでも受信できるようにemobile.ne.jpのメールもimapでプッシュ受信しています。

【スケジュール管理】
昔は、Googleカレンダーを利用して、outlookと同期して使っていましたが、勤務先で業務用には使用禁止となったため使うのをやめました。代わりに個人のスケジュール管理に使っていたAppleのiCouldだけにしました。スケジュールアプリとして、aCalendar (購入)を使っています。そして、aCalendarとiCloudカレンダとの同期をとるためにSmoothSync for iCould Calendar (購入)というユーティリティを使用しています。

【ツイッター】
Carbonを使っています。レスポンス及びスクロールが早いので快適です。

【カメラ】
A Better Camera (購入)を使っています。HDR機能などそこそこ多機能で便利です。

【ファイル管理】
Root Browser (購入)を使っています。

【オーディオプレーヤ】
Poweramp (購入)を使っています。

【マナーモード】
Quick Profiles (購入)を使っています。マナーモード、静かな室内モード、喧騒な屋外モード、就寝モードなどを作ってワンタッチで切り替えることができます。

【仮名漢字変換】
Google日本語入力です。

【電卓】
RealCalcを使っています。

【QRコード読取り】
ソフトバンクのQRおとおさん、使ってます。





ここで少し話を脱線します。

ドコモショップで契約する通話回線付きのドコモのSIMを利用し、SPモードメールも使いたい場合には、ドコモブランドの端末でないとだめです。なにしろIMEIで拒絶されてしまいますからね。更に、ドコモ端末の便利なところは、SIMロック解除する必要なしに、ドコモのMVNO達が提供する下記のデータ通信専用SIMを利用できることです。但しドコモ端末では、MVNOのSIMでテザリング機能を利用することはできません。

ServersMan SIM LTE 100 (確認済)
IIJmio (確認済)
BIC SIM (確認済)
イオン
U-mobile
hi-ho LTE
ぷららモバイルLTE
OCNモバイルONE
BIGLOBE LTE 3G
TikiモバイルLTE
BB.exciteモバイルLTE
楽天ブロードバンドLTE

これらのSIMは、国際ローミングサービスを提供しません。海外渡航して、現地のSIMをドコモ端末へ入れて使いたい場合には、SIMロック解除をしておく必要があります。最近のドコモ端末の中には、ドコモショップにて、有料でSIMロック解除可能な機種もあります。それから、たとえばXPERIAやGALAXYなどグローバル市場で売られている機種ならば、ネット上にSIMロック解除専門業者が何社かありますので、そちらを利用すれば、ドコモショップへ行って長時間待つ必要はありません。但しドコモショップより割高です。GALAXYの場合は2割程度、XPERIAの場合は6割程度。

ちなみに、SPモードメールなんて必要ないよという人は、むしろ海外渡航先の携帯電話端末販売店又はexpansysのようなネットショップで、もともとSIMフリーの国際対応端末を入手することをお勧めします。なぜならば、ドコモ端末のハードウェアは、国際仕様と同じだとしても、そこに入れてあるファームウェアが特殊だからです。しっかりと日本語化されているという特殊性もありますが、問題点は、テザリング用APNが特別な名前に固定されていて見えないうえに変更もできないからです。

ドコモ端末であろうとSIMフリーの国際対応端末だろうと、いわゆるAndroid端末ならば、ファームウェア(Android OS)をネットから別途入手可能です。ハードウェアとファームウェア(ROMと呼ばれることがある)を別々に入手して自己責任で組み合わせることができます。相性がありますのでハードウェアを選ぶのがコツで、グローバル市場で国際対応端末として販売されているモデルのある機種を選べばよいのです。無難なブランドはHTC又はGalaxyで、モデル名としてはNexusが最も無難です。Google Androidのホームページで最新Android OSの提供がある端末を選ぶとよいでしょう。あるいは、CyanogenModのホームページで最新Android OSの提供がある端末を選ぶとよいでしょう。Android OSは、ソースコード及び開発環境が公開されていますので、Google及び端末メーカー以外がファームウェア(カスタムROMとか野良ROMと呼ばれる)を提供することが不可能ではありません。

GALAXYは、グローバル市場を対象にして販売している製品なので、日本国内市場だけ対象にしている製品よりも利用者数が圧倒的に多くなるので、それだけ不具合の発覚が早いし修正可能の場合は対応も早いことが期待できます。更に、本体価格がこなれるし、周辺機器の提供社も世界中にできて、利用者としては、いいことづくめとなります。たとえば、ケース、クレードル、予備電池、大容量電池&裏蓋セットなどが充実します。GALAXY向けに、改造パッチやカスタムROMを提供してくれる奇特な人が現われるという効果もあります。まさに、製品自体の一次産品(コモディティ)化と仕様の国際標準化のたまものです。

The Serval Mesh

2014-03-03 | Android
携帯電話は、災害時及び被災地では特つながりにくくなります。
世界には、何百万人もの困窮した弱者が通信手段を必要としています。
我々は、この問題に、過去三年間ニュージーランド赤十字と協力して取り組んでいます。
我々は、それをServal Meshと呼んでおり、携帯電話網が壊滅状態になったときにスマートフォンを利用して通信するためのフリーソフトウェアです。
あなたのスマートフォンの無線LAN通信機能を利用して、同じネットワークに接続している他のスマートフォンとの通信を可能にします。又は、(無線LANアクセスポイントなしでも)スマートフォンのみで構成したその場限りのネットワークを構築して通信を可能にします。
メッシュ通信は、携帯電話網を補完するのにふさわしい技術です。
あたかもアマチュア無線機や特定小電力無線機みたいな感じですが21世紀の進歩です。
長距離を通信で結ぶには依然として携帯電話網、固定回線の電話網又はインターネットが必要です。
このソフトウェアを利用しますと、壁や天井などが崩れ落ちて陥没した場所、地下鉄路線の途中、豪の奥、オーストラリア若しくはアフリカ、又は欧州若しくは米国にて、ほぼ普段どおりに、知人へ電話をかけること、セキュアにテキストメッセージを送ること及びファイル共有できるようになります――たとえ携帯電話網が故障若しくは圏外のときでさえも。
このソフトウェアの利用者は、メッシュ上で、普段いつも使用している既存の電話番号を使い続けることができますが、災害時に普段どおりにお互い連絡をとりあえるということは重要なことなのです。

【The Serval Meshソフトウェア概要】

*完全にオープンソースであり開示されています;自由競争です
*使いたいときに即利用できます
*携帯電話会社に依存しません
*緊急事態にたった1台のスマホからインストール可能です
*スマホが散らばって存在している状況がそのネットワーク障害回復力を備えます
*既存の電話番号を使用できます
*メッシュ通話及びメッシュテキストメッセージは暗号化されます
*絵、ビデオ及びどんなファイルでも分配できます

【新機能"0.91 Glossy"】

*rootの必要な機能を減らした
*リンク状態エンジンを一新した
*オーディオコーデックを改良した
*ヘルプを改善した
*ソフトウェアの共有及び更新機能を改善した
詳しくは次のURLを参照のこと。
http://www.servalproject.org/archives/1104

【キャンペーン】

災害の際に、スマホによって少しでも通信可能エリアが広がるように、indiegogoキャンペーンに加わってThe Serval Meshソフトウェアの開発を助けてください。(注意:キャンペーンは、既に終了していますので、キャンペーン情報は、ご参考です。)
http://www.indiegogo.com/projects/speak-freely

【報道情報】

YouTube「ABC news」
http://youtu.be/K819ggBvkU0
TecTheFuture「Serval Mesh: Operating Mobile Phones Without a Cellular Network」
http://www.techthefuture.com/technology/serval-mesh-operating-mobile-phones-without-a-cellular-network/

【プロモーション】

ICHIROYAのブログ
http://kyouki.hatenablog.com/entry/2013/08/26/074510
SOS Network
http://www.abc.net.au/catalyst/stories/3191813.htm
Serval Mesh 0.90 Demo
https://www.youtube.com/watch?v=u30KA7fk3v0
Android Ad-hoc Wi-Fi Mesh network to prepare for the End of the World
https://www.youtube.com/watch?v=XZTMLmRfb0s
Range Testing Mesh Extenders in Boston & at the MIT Media Lab
http://servalpaul.blogspot.jp/2013/05/range-testing-mesh-extenders-in-boston.html
Urban testing of Mesh Extender - Part 1
http://servalpaul.blogspot.jp/2013/05/urban-testing-of-mesh-extender-part-1.html
Urban testing of Mesh Extender - Part 2
http://servalpaul.blogspot.jp/2013/05/urban-testing-of-mesh-extender-part-2.html

【さしあたりServal Meshアプリで何ができるのか】

昔のPHSには備わっていた子機間通話機能をAndroid端末で実現できます。但しPHSの親機の代わりに無線LANルーターを用います。だからPHSよりも可用性が高いと言えます。

PHSは、親機に登録した子機間で通話可能になりますが、一旦親機に登録すれば、その親機が無いところでもPHS子機間通話が可能です。それと同様の機能ができるかどうか試してみました。要するに、無線LANルーター無し、即ちServal Meshアプリを稼働させたAndroid端末だけで直接通話できるはずなのですが、うまくいきませんでした。実験に使用したAndroid端末は、HT-03A (Cyanogenmod 6)、Xperia X10i (Android 2.3)、Emobile GL07S (Android 4.1.2)、Galaxy Nexus (Android 4.4.2)。