[1] HP ENVY TouchSmart Sleekbookを死蔵した苦節6年
2013年11月頃でした、今まで使ってきたマウスコンピュータ LB-W450B をヒューレットパッカード社製(HP)ENVY TouchSmart Sleekbook 14-k023TX に新調したのに、スリープからの復帰後に高い確率でブルーバックになってしまうためとても困っておりました。使い物にならないパソコンでした。UBUNTUを導入しても状況は変わりませんでしたから、それ以来時々思い出したように持ち出してきては最新UBUNTUをインストールしてみるも毎度ブルーバックに見舞われるので再び死蔵を繰り返してまいりました。製造販売元のHP社からの原因判明及び対策の提供は無いまんまでした。ところが、とあるブログで先達が、原因と対策を公開してくださったのでついに6年越しで ENVY TS Sleekbook 14-k023TX が使えるようになりました。ブルーバックスクリーン問題で使えないため HP ENVY TS Sleekbook 14-k023TX を死蔵していた期間に小生が記したブログは下記の3件です。
2015-08-01
マウスコンピュータ LB-W450B を ヒューレットパッカード(HP) ENVY 14-k023TX へと新調
2018-05-28
Hewlett-Packard ENVY TS 14 Sleekbook はWindows 8でしか使えません
2018-05-29
HP ENVY SleekbookのWindows 8をWindows 8.1に更新させない方法
[2] スリープから復帰しない問題の解決方法が9年越にやっと解決できた!
「Win10 + HP ENVY TouchSmart Sleekbook 14」という題名のブログでわかりやすく解説されています。この方法でスリープから復帰するようになりました。
この解決方法がネットに公開されたのは2018年3月頃なので、小生が気付くまでに、9カ月遅れをとった勘定になるわけですが、このNOTE PCを購入した時点(Windows 8.0)で既に問題は潜在的に存在しており、2013年10月18日に提供が開始されたWindows 8.1ヘの更新で表面化してしまって以来なので、小生にとって、6年越しにやっと原因と解決方法が明確になったということになります。残念ながらこのPCの製造販売元であるHP社からは、原因及び解決方法の提供はなかったわけです。このPCは発売からたったの数カ月で店頭から姿を消したことをよく覚えています。
様々な先進的な工夫の搭載されたPCには、どうしても、独自のデバイスドライバ等が必要になりますし使いこなすのも難しい場合が多いと言ってよいと思います。そのうえデバイスドライバ等はOSが更新されたときに置いてけ堀になる危険が大いにあるという教訓になりました。
参考:
インプレス社「PC Watch」の2013年11月07日付のニュース記事:
日本HP「ENVY 14 TouchSmart 14-k023TX Sleekbook」~超高解像度QHD+液晶搭載のスリムノート
[3] HP ENVY TouchSmart Sleekbook 14 の Windows 10 への更新ができるか?
小生の HP ENVY TouchSmart Sleekbook 14 には Windows 8.1 の状態の1TBのHDDが内蔵されています。回復USB及びリカバリ用CD-ROM(当然Windows8.0です)は作成してありますが、Windows8.0に復旧したのちWindows8.1にグレードアップして、必要な修正パッチをダウンロードすることになるので手間暇がかかるため、Windows8.1の状態がありがたいわけです。だから内蔵HDDはしばらく神様として温存する前提で実験に取り掛かることにします。
実験1:1TBのHDDを500GBのSSDへクローン。
"EaseUS Todo Backup Home 12.0"というアプリの試用版を利用させていただき、クローン作業を完了することができました。元が1TBで先が500GBでは正常にクローン化することができませんでした。Windowsのコントロールパネルにある「管理ツール」に納められている「コンピュータの管理」機能を起動させて「ディスクの管理」機能を利用して、1 TB のHDD の Windows OS の入ったプライマリーパーティションを 500 GB 以下に縮小しましてから、EaseUS Todo Backup Home 12.0 を使いクローン化しました。クローン化作業には何時間もかかりました。また、Windows が動作していると複製できない情報があるんだろうと思われますが、クローン化作業の最後の段階で再起動がかかり(終了した場合はHDDもSSDも接続したままの状態で起動する必要あり)最後の仕上げをさせてあげるのが味噌です。それをしないと完了しません。1TBのHDDを500GBのSSDに交換してPCが正常に起動してWindows8.1の環境が動作することを確認して実験1の完了です。
実験2:Windows8.1の入っている1TBの内蔵HDDに対してWindows10アップグレード。
実験1でHDDとSSDを交換しましたが、再びもとどおりにして、1TBのHDDからPCを起動します。Microsoft社のWindows10無料アップグレードのサイトへ行って「MediaCreationTool」をダウンロードします。MediaCreationToolを起動して、このPCを今すぐアップグレードという選択肢を指定して先へ進めたところ、NVIDIAがサポートされていないのでWindows10にアップグレードできませんというメッセージが出てそれ以上先へ進めなくなりました。初めてWindows10無料(かつ自動の)アップグレードサービスが始まったときに実施した際には、NVIDIAがサポートされていないというメッセージは出なかったと思います。
実験3:Windows10のクリーンインストール。
まず、MediaCreationToolを使ってWindows10のISOイメージ(4GBぴったりかほんの少し4GBを超える容量です)をダウンロードします。次に「rufus-3.8.exe」というアプリでISOイメージファイルを8GBのUSBメモリへ書き込んでWindows10インストール用Bootable USBメモリを作成します。そして、上記の実験1及び実験2に登場するHDDでもなくSSDでもない別のまっさらなHDDを用意してPCの内蔵HDDとして取り付けたら、Bootable USBメモリをPCに挿した状態で電源を投入します。もちろんBIOS設定でUSBから起動するようにしておく必要があります。まっさらなHDDへWindows10をインストールする最初の段階で、パーティションにインストールできない事態にはまったら、Google検索すると対処手順を知ることができます。要するにパーティションを削除したら「次へ」ボタンをクリックすればいいというのが味噌です。このようにしてWindows10のインストールに成功し起動するようになるんですが、Windows謹製ディスプレイドライバだけだと画面の輝度調整機能が活性化されず利きません。どうやらNVIDIAの3Dグラフィックスドライバをインストールする必要がありそうなのですが300MB程度と巨大です。また、カーソルパッド用のSynaptics ClickPadドライバも別途ダウンロードしてくる必要がありそうですし、その他にも、必要なドライバが多数ありそうです。なので、今回は時間がとれず実験3を満足がいくまで追求することを断念しました。
実験4:Windows10ライセンスキー
Windows10インストール用Bootable USBメモリから起動して、Windows10のクリーンインストールを行う際、最初に、ライセンスキーの入力という手順になりますが、HP ENVY TS 14 Sleekbook のような Windows プリインストール済みのパソコンでは、Windowsライセンスキーが印刷されたシールが本体に貼ってあり、しかも本体のROMに製造時に書き込まれているそうなので「ライセンスなし」という設定で先へ進めれば最後までインストールが進んでネットワーク接続による自動認証が通りました。ちなみに、たとえば「LicenseCrawler」といったライセンスキーを調べるアプリもあります。
[4] Windows 環境の ThunderBird (version ) で Google Calendar を利用する方法
「CalDAVを利用したGoogleカレンダーとThunderbirdのカレンダーを同期するメモ」という題名のブログでわかりやすく紹介されている方法で利用できるようになりました。
CalDAVを利用したGoogleカレンダーとThunderbirdのカレンダーを同期するメモ
https://mindtech.jp/?p=465
ちなみに Thunderbird は 32ビット版バージョン 60.6.1 です。
[5] キャップスロック(Caps Lock)キーと左側コントロール(Ctrl)キーとの入れ替え
レジストリを変更して、CapsLock キーの機能と Ctrl キーの機能とを入れ替えます。やり方は簡単ですが間違えるとWindows OSに何が起こるかわかりません致命的です。テキストエディタで下記の文字列を含むテキストファイルをこしらえて、出来上がったファイルの拡張子を .txt から .reg に変更した後、その .reg ファイルをダブルクリックしてシステムへの適用を受け入れてから Windows を再起動すれば完了です。ちなみに、テキストの2行めは改行だけの空行が必要です。Windows を再起動しないと有効になりません。
-----ここから-----
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,03,00,00,00,1d,00,3a,00,3a,00,1d,00,00,00,00,00
-----ここまで-----
[6] MacBookの「英数」キーを左ALTキーで「かな」キーを右ALTキーで対応する
かな漢字変換機能をON/OFFするために、Windows用日本語キーボードには「半角/全角」キーがあります。Windows用英語キーボードの場合はALT+’でかな漢字変換機能をON/OFFすることができます。しかし小生はMacBookのキーボードにある「英数」キーと「かな」キーがWindows用キーボードにも欲しいと思うのです。それを実現してくれるユーティリティーがあります。その名前は「alt-ime-ahk」です。これを使うと、Windows用日本語キーボードにある「半角/全角」キーの機能は維持したまま、左ALTキーが「英数」キーに右ALTキーが「かな」キーになります。「alt-ime-ahk」はEXEファイルですので、実行して以降この機能が有効になります。なのでWindowsにログオンする際に自動的に実行されると便利なので以下のフォルダに「alt-ime-ahk.exe」を入れておくとよいでしょう。ちなみにAppDataフォルダは隠しファイルです。
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタートメニュー\プログラム\スタートアップ
又は、
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
です。
[7] マウスのクリックを「無変換」「変換」キーに割り当てる
HP ENVY TouchSmart Sleekbook 14 というノートパソコンのタッチパッドは、指でタップすると上下方向にずれることがあるので、タッチパッドから指を離さないでタップと同じ効果を得る方法があったらいいなと感じてました。それがありました。「vi-keys」というユーティリティーソフトウェア(EXEファイル)です。「vi-keys」を実行するとそれ以降マウスの左クリックを「無変換」キーでマウスの右クリックを「変換」キーで代用することも可能になります。キーバインドは以下の通りです。
無変換 => 左クリック
変換 => 右クリック
Shift + 無変換 => VK_LWIN (左Windowsキー)
Shift + 変換 => VK_LWIN + VK_TAB (タスクビューの表示)
Windowsにログオンする際に自動的に実行されると便利なので以下のフォルダに「vi-keys.exe」を入れておくとよいでしょう。ちなみにAppDataフォルダは隠しファイルです。
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタートメニュー\プログラム\スタートアップ
又は、
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
です。
[8] テキスト編集状態のときキーボードでカーソルを移動させる
「vi-keys.exe」はもうひとつ便利な機能を提供してくれます。それはテキスト編集状態のときにキーボード操作でカーソルを移動させる機能です。キーバインドは次の通りです。
Ctrl + H => VK_LEFT (左カーソル) ←
Ctrl + J => VK_DOWN (下カーソル) ↓
Ctrl + K => VK_UP (上カーソル) ↑
Ctrl + L => VK_RIGHT (右カーソル) →
Ctrl + D => VK_DELETE (削除)
Ctrl + Q => VK_ESCAPE (Esc)
Ctrl + Shift + SPACE => VK_BACK (バックスペース)
どちらかと言えば、小生は MacBook(Mac OSX)みたいに emacs ライクなキーバインドの方が癖がついているので、「vi-keys」よりも、どちらかといえば「keyhac」の方が使いたいのですが、メモ帳や秀丸エディタを使う場合にはemacsキーバインドがメニュー機能のショートカットとあたってしまうんですね。
[9] キーボードでマウスカーソルを移動させる
「vi-keys.exe」は更にもうひとつ便利な機能を提供してくれます。それはキーボード操作によってマウスカーソルを移動させる機能です。キーバインドは次の通りです。
Ctrl + Shift + H => マウスカーソル左移動 ←
Ctrl + Shift + J => マウスカーソル下移動 ↓
Ctrl + Shift + K => マウスカーソル上移動 ↑
Ctrl + Shift + L => マウスカーソル右移動 →