宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、この度、日本自動車工業会(JAMA)と「AI時代のソフト品質保証の考え方」に関する連携を開始した。
JAXAはこれまでの宇宙機開発において、IV&V(システムのリスク低減を目的として、開発者と異なる視点からリスクを抽出し対処する活動)などのソフトウェアの品質保証にかかる知見や安全性評価解析技術などの知見を蓄積してきた。
これらの知見を活かし、JAMAと連携して、平成31年3月までの間、AIによる自律化システムの安全のためのソフトウェア品質確保の考え方(手法・守るべき要件)をまとめる活動に協力する。
自動運転車にAI(人工知能)を搭載して完全自動化を行う場合、AI自らが様々な環境下で判断を行うため動作予測が難しく、安全のためのソフトウェア品質保証が課題となっている。
同連携では、自動運転車のようなAI技術を用いたソフトウェア(またはシステム)に対する品質保証のフレームワークについて、JAXAが保持しているコンピュータと人の調和に着目した安全評価解析技術を活かして協力する。