アイスペースは、スミソニアン航空宇宙博物館に、史上初の民間月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」のために開発した月面探査ローバー「SORATO」のフライトモデルを寄贈した。
同寄贈に伴い、2019年10月23日、アメリカ・ワシントンで開催されている「IAC(International Astronautical Conference )2019」会場内で、スミソニアン航空宇宙博物館と共同で寄贈式典を実施した。
月面探査ローバー「SORATO」は、重量わずか4㎏と当時で最も小型軽量な惑星探査ローバー。重量とコストを削減するために民生品を活用し、月面の不整地を走破できる4輪駆動、360度の視野を持つカメラで静止画と動画の撮影など月面探査ミッションを達成できる能力を持っている。
アイスペースは、「Google Lunar XPRIZE」に参加する日本チームHAKUTOとして、およそ8年の歳月をかけ月面探査ローバー「SORATO」を完成させた。残念ながら「Google Lunar XPRIZE」のレース期間中に打ち上げを行うことはできなかったが、ローバーの開発を完遂した結果、2015年の中間賞受賞、2017年のファイナリスト5チーム選出、100億円を超える資金調達とその後の月輸送サービスの事業化により、現在のHAKUTO-Rプログラムへと道をつなぐことができた。