三菱電機は、鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)に人工衛星の組み立てから試験までを行う「新衛星生産棟」を建設する。
人工衛星の並行生産能力を10 機から18 機に増強することで、今後伸びが見込まれる国内官需衛星と、国内外の通信事業者を顧客とする
商用通信衛星の堅調な需要に対応し、2021 年度に宇宙システム事業の売上高1,500 億円を目指す。
同社はこれまでに、静止気象衛星「ひまわり7・8・9 号」、日本初の国産商用通信衛星である「スーパーバードC2」、高精度の位置情報提供サービスを目指す準天頂衛星システム「みちびき」、トルコの国営衛星通信会社から受注した通信衛星「Turksat-4A/4B(トルコサット4A/4B)」など、実利用衛星の開発・製造を担ってきた。
今回、鎌倉製作所に「新衛星生産棟」を建設して生産能力を増強するとともに、生産効率を向上させ、品質・工期・コストの競争力を強化することで、2021 年度に人工衛星を含む宇宙システム事業の売上高1,500 億円を目指す。
<新衛星生産棟の概要>
所在地:神奈川県鎌倉市上町屋325 番地
建築面積・構造:建築面積 約6,600m2、延べ床面積 約13,000m2・鉄骨造 4 階建
主な生産品目:1.人工衛星システム:観測衛星、通信衛星、測位衛星 他 2.人工衛星搭載機器
並行生産能力:人工衛星18 機(既存設備との合計)
主な導入設備:大型スペースチェンバー、大型振動試験設備、電波試験設備 他
竣工・稼働開始予定:2019年7 月竣工、2019 年10 月稼働開始予定
投資額:約110 億円
環境・省エネ対策:太陽光発電システム、ヒートポンプ式空調システム、LED 照明、電力設備監視システム