●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●三菱電機、「新衛星生産棟」を建設し宇宙システム事業1,500 億円に向けて生産能力を増強

2017-04-10 10:46:47 | 人工衛星

 三菱電機は、鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)に人工衛星の組み立てから試験までを行う「新衛星生産棟」を建設する。

 人工衛星の並行生産能力を10 機から18 機に増強することで、今後伸びが見込まれる国内官需衛星と、国内外の通信事業者を顧客とする
商用通信衛星の堅調な需要に対応し、2021 年度に宇宙システム事業の売上高1,500 億円を目指す。

 同社はこれまでに、静止気象衛星「ひまわり7・8・9 号」、日本初の国産商用通信衛星である「スーパーバードC2」、高精度の位置情報提供サービスを目指す準天頂衛星システム「みちびき」、トルコの国営衛星通信会社から受注した通信衛星「Turksat-4A/4B(トルコサット4A/4B)」など、実利用衛星の開発・製造を担ってきた。

 今回、鎌倉製作所に「新衛星生産棟」を建設して生産能力を増強するとともに、生産効率を向上させ、品質・工期・コストの競争力を強化することで、2021 年度に人工衛星を含む宇宙システム事業の売上高1,500 億円を目指す。

<新衛星生産棟の概要>

所在地:神奈川県鎌倉市上町屋325 番地
建築面積・構造:建築面積 約6,600m2、延べ床面積 約13,000m2・鉄骨造 4 階建
主な生産品目:1.人工衛星システム:観測衛星、通信衛星、測位衛星 他 2.人工衛星搭載機器
並行生産能力:人工衛星18 機(既存設備との合計)
主な導入設備:大型スペースチェンバー、大型振動試験設備、電波試験設備 他
竣工・稼働開始予定:2019年7 月竣工、2019 年10 月稼働開始予定
投資額:約110 億円
環境・省エネ対策:太陽光発電システム、ヒートポンプ式空調システム、LED 照明、電力設備監視システム

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●宇宙探査●JAXA、衛星データのウェブサイト「JAXA EARTH WATCH」を公開

2017-04-05 22:30:25 | 人工衛星

 JAXAは、ウェブサイト「JAXA EARTH WATCH」(http://www.eorc.jaxa.jp/jew/)を公開した。一般の人々にも広く衛星データに関心をもってもらいたいというのがこのウェブサイトの目的。これにより、今後、衛星データの利用拡大が促進されることが期待できる。

 「JAXA EARTH WATCH 」で扱っているデータは次の通り。

テーマ:陸域

 火山の噴火、森林火災、地震、洪水などの自然災害をとらえ、発生時に速やかに状況を知り、住民の安全確保および復興に必要な情報を得るために利用されている。また地球の環境変動を知り正しく対応するために、様々な長期観測を実施している。

テーマ: 海洋

 天候不順な冬の海においても海氷や流氷の分布を把握することができ、船舶の安全航行に役立てられている。海水温を把握することで、海流の変化によって移動する漁場や魚道の予測、持続可能で経済的な漁業活動に役立てられている。

テーマ:大気/環境

 気温、降水量、台風の発生数、梅雨明けの時期などの傾向をつかむことができる。強い雨の地域や雲の高さ・温度を把握することで、より精度の高い気象情報の提供に貢献している。また降雨の分布を把握することにより、異常気象の解明、災害防止のための洪水予報に必要な情報を提供することができる。

TOPICS

 特筆すべき情報 (例えば災害情報など)を掲載している。選択すると対象の衛星データを見ることができる。人工衛星によって人間の目では見ることができない変化も広い範囲で知ることができる。

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●宇宙探査●ジオスペース探査衛星「あらせ」、定常運用へ移行

2017-04-04 23:15:14 | 天体観測施設

 ヴァン・アレン帯(地球の磁場にとらえられた、陽子、電子からなる放射線帯)の観測を目的とするジオスペース探査衛星「あらせ」(ERG)は、打ち上げ後、軌道上での衛星システムの機能・性能を確認が完了し、全観測機器の立ち上げが完了、観測計画ツール類の動作が確認できていることから、初期運用フェーズを終了し、定常運用へ移行した。

 「あらせ」の状態は正常で、搭載されている科学観測機器はすべて順調に観測を開始している。
 

 


 

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●宇宙探査●JAXA、次世代機のH3ロケット用LE-9エンジン完成し種子島での燃焼試験へ

2017-04-02 00:03:04 | ロケット

 JAXAは、開発を担当している三菱重工業およびIHIと協力して、H3ロケット用の試験用LE-9エンジンを完成させた。

 LE-9エンジンは、H3ロケットの1段エンジンとして新しく開発したもの。

 H3ロケットには、これまで日本が開発してきた液体ロケットエンジンに比べて、より大推力(LE-7Aの約1.4倍)を発生させるエンジンが必要となる。

 H3ロケットは、JAXAと三菱重工業が次期基幹ロケットとして開発中の液体燃料ロケットで、使い捨て型のローンチ・ヴィークル。試験機1号機は2020年の打ち上げ予定。

 LE-9は、これまでの日本のエンジン技術を集結するとともに、新たな技術に挑戦し、H3ロケットが目指している柔軟性・高信頼性・低価格を高いレベルで実現することを目指している。

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