TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

揺れる

2022年03月17日 | インポート
熟睡していても、背中のあたりにズンズンズン……という気配を感じ、実際に揺れ始める前に目が覚める。
夜中に起こる地震の場合はたいていそうだ。
昨夜のもそうだった。
なんとなく目が覚め、ほどなくしてから揺れ始めた。
夜という時間帯ではあるが、東日本大震災のときには、公共交通機関が動かず、家にたどりつくのが大変だったという記憶が強烈だったせいか、寝床の上で様子を見ることができることに安堵することも確かだ。
ガチャガチャと激しい音がするものや、倒れてくる家具もないので、布団の中でじっと様子をうかがう。
どこまで我慢できるか試しているようだ。
集合住宅のためか、揺れかたは、ユ~ラユーラと大振りで、それが段々と大きくなっていく。
このあたりが最大の揺れか、というところで、堪らず枕元のテレビをつける。
こんなときNHKは迅速だ。繰り返し、震度と津波の情報を流している。
3.11以来、津波という言葉に敏感になってしまう。
横たわっていたせいか、そうとう揺れたように感じたが、このあたりは震度4だったそうだ。

折も折、先日、3.11に関連した防災の番組を観たばかりだ。
あの震災のあと、テレフォンカードを持ち歩いたり、いつでも食べられるようにシリアルを鞄にいれていたが、すっかり、喉元過ぎてしまった。
毎年の、「情報番組」としての位置づけとなり、深刻味が薄れているのに気づく。

それにしても、コロナに戦争、地震、……。いつ何が起こるかわからない、確かなものはなにもない。
身の回りはもちろん、本当に不安定で脆弱な世の中に生きているのを感じる今日この頃である。



コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春の哀しみ | トップ | 春のざわめき »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ジュン)
2022-03-18 15:12:03
うつらうつらしていましたら
ユラユラドカ~~ン
震度4以上に感じました
またいつか来るのかと思うと
気持ちが重くなります
返信する
Unknown (カラス)
2022-03-18 16:52:03
TOMATOさん ありがとうございます。

そちらの地域でも、結構揺れが強かったのですね。
私は熟睡していた時間だったらしく、ビョ!ビョ!!鳴っても、5秒くらい寝ボケ状態でした。震度6になると、もう何かにつかまって転がらないよう耐えているだけで、何も出来ません。(下手に動くと転倒します)
今日のこちらは、みぞれ雪が降っています。11年前と同じなんですよ。不思議です。
返信する
Unknown (TOMATO)
2022-03-18 18:18:21
ジュンさん、こんばんは。

家の構造や、何をしていたかで、同じ震度でも感じ方がずいぶん異なってきますね。(”ドカーン”というのは、夜中にそうとうコワイです)
来る、来るといわれて久しい首都直下型の予感までが蘇ってきました。気持ちを新たに防災グッズの点検をしなくては……。
コロナ騒ぎで手薄になっていました。
返信する
Unknown (TOMATO)
2022-03-18 18:29:34
カラスさん、ご無事でよかった!!
ニュースで見るだけなので、地域的な詳細がわからず、もどかしい思いでした。
ライフラインも機能しているということでひとまず安心ですね。、

緊急事態速報は、以前、誤作動が続いたので、OFFにしたままでした。あれが鳴ってからでは、時すでに遅し、という気もします。
今回の地震は、慌てて動いたりせず、じっとしていたほうがよかったのではないかというようなケースもありましたね。(母親は気づかず寝ていたらしい)
3.11。あの日はバス待ちしながら心底冷えたのを思い出します。
返信する

コメントを投稿

インポート」カテゴリの最新記事