TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

春の日の動揺

2022年03月05日 | インポート
名前は忘れたが、昨年、通りがかりの花屋で買った小さな黄色い花が再び花を咲かせた。
冬の間、葉っぱは茶色く無残に枯れ、縮れているのを見てもうこれはおしまいなんだな、と思いつつも惰性で水だけを与えていた。
それが、一週間前ほどから、次々とつぼみを蓄え、ひとつまたひとつとかわいい花を咲かせ始めた。
冬場の状態は、春への準備期間だったんですね。
あきらめなくてよかった。

昨日の昼間、母から電話があった。
実家と電話をしあうのは午後8時と決めてあるので、それ以外の時間帯にかかってくると、少なからずドキドキする。
案の定、前の日にファイザーを打った父が熱を出し、身動きができないとのこと。
主治医に電話したら副反応らしい。
1,2回目は平気だったのに、3回目の副反応がきついかたが多いそうだ。
しばらく様子をみてくださいという指示。
意識もあり、寝ころがったままだが、ゼリーも食べ、会話もできる。
ただしんどくて動けないそうで、そういう状況を聞いて、冷静な判断をくだしたのだろう。
救急車呼んで呼んで!! と受話器の向こうで無責任に連呼してしまったわたしが恥ずかしい。
こんなとき、一緒に住んでいないので様子を見ることのできないもどかしさがある。
何か手伝えることがあるかと聞くと「今のところ特にないから来なくても大丈夫」と言うのでひとまずホッとする。
ただし、トイレに行けないので、寝間着はビショビショらしく、母一人が奮闘しているのではないかというのは想像できる。
父も母もそういう姿を娘にさらしたくないという性分であることも理解している。
そのことに甘えて、わたしのほうも、お呼びがかからないのをいいことに手をこまねいている。おしもの話になると急にひいてしまう冷たい娘である。


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4 コメント

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Unknown (カラス)
2022-03-06 10:45:10
おはようございます。
一旦枯れたと見えた花鉢が、再び芽を出し花が咲くと、嬉しいものですね。
植物も、休み時間が必要なんでしょう。
今季、植え替えて室内に置いていたガーベラは、花の数が少ないものの、通しで花を咲かせてくれました。外に地植えのままだったら、雪の下になるので、地下の根まで凍ってしまったかもしれません。

コロナの予防接種3回目は、少し不安がありますが、ウチの母は、デイサービスに通っているので必要になります。
受ける不安より、受けない不安の方が大きいので、粛々と接種を受けようと思います。
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Unknown (TOMATO)
2022-03-06 12:15:26
こんにちは、カラスさん

そういえばカラスさんはガーベラを買われたとおっしゃってましたね。
水やりが無駄ではなく、花を結んだことに対して、気持が和みました。

父の副反応は倦怠感と発熱が主なもので、ひたすら寝転んでいること半日ばかり。夜中におもむろに立ち上がりトイレに行き、今はけろりとしているそうです。母は、1,2回目と同じく、ちょっと腕が痛い程度のようです。
女性のほうが、なにかにつけ、強いみたいですね。
打たない不安と打つ不安、こういう選択肢に今後振り回されそうです。
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Unknown (ジュン)
2022-03-07 11:45:32
春になるとお花も芽生え
こんなところから芽がと
楽しみがあります
お父さま大変なおもいをなさったのですね
離れていらっしゃると・・・心配ですね
ご両親がお揃いでいらっしゃるのがなによりです
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Unknown (TOMATO)
2022-03-07 19:01:18
ジュンさん、こんばんは。

こぼれた種から発芽したらしいものを発見するのも今の時期ですね。
たいてい、花を咲かすところまでいかないのですが、これもまたちょっとした楽しみになります。
副反応は、1,2回目が平気だったからと気軽に受けたらしいですが、まあ、これである程度、抗体ができたのかな??とは思います。
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