12月25日(日) ときどき
晴れるが、寒い。こんなときは、ときどき、薄黒い雲が、空を走る。太陽を隠すこともある。急にぐんと冷える。チラチラと雪を降らす雪雲かと、見上げる。幸いに雪が舞うこともなかったが、有馬記念の優勝馬を祝うかのように、真っ白に降ってきたという。
賃餅の準備で、もち米を洗い、水に浸す。蒸篭や釜戸などの準備をしながら、高校駅伝の中継を見て、気忙しい暮と云いながら、のんびり過ごす。ついでだと、早めに風呂の釜に火をくべ、電気バリカンの用意をする。散髪しようと思っていながら、この間の風邪騒ぎで、延び延びにしてしまった。伸びすぎてしまった髪を切り落とし、すっきりとした。
で、暖まった体で、歳時記暦をみると、古暦 という文字が飛び込んできた。
古暦 手元に置いた暦や壁に掛けたカレンダーも、残る日々はわずか。一年の長さを思うか、短さを思うか。新しい暦を用意すれば、その年の暦は早、古暦といわれる。古暦は捨てがたい。 《 酔うて寝た 日の数々や 古暦 几薫》
とあった。振り返って、私の気持ちに、あまりにもぴったりというような句である。この一年も、酔いで一日を締めくくり、短い一年にしてしまった。