2月14日(日) のち いちじ
夜中から降り始めた雨は、午前ツウは強く降ることもあった。風も強いが、気温は高く、春の嵐だ。釜戸を据え付けてある場所は、南と西に建物があり、ある程度は風を防げる場所なので助かる。薄暗いうちに、火をつける。一時間もすれば、大豆は暑いほどになる。
豆を上げ、さましながら、糀と混ぜて、ミンチ機にかける。ミンチ機を回す動力係と、材料をミンチ機に入れる係を、Kさんと交代しながらやってゆく。最近はずっと、電動ミンチ機でやってきたので、手動でやるのはやはり疲れる。昼食をはさみ、3時過ぎまでかかり、26kgの大豆と、28kgの糀、10kgの塩を仕込み終える。三つのポリタルに分けて仕込んだが、味噌部屋の中で、じっくりと発酵し、夏を越すと80kgほどの、おいしい味噌に仕上がってゆく。
夏を越したばかりのころは、糀の甘い香りのよい、若味噌で色も薄い。時が流れるほどに、熟成が進み、しっとりとした旨味噌になってゆく。2年味噌は落ち着いた茶色で、味噌らしい香りと旨味が出るが、そこまで持つことはない。
まだ風は強く、アクアラインは通行止めという中、しようがない、千葉回りだと、Kさんは4時ころに車を走らせた。