ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

David Bowie - Modern Love(1983年の洋楽 Part41)

2019-11-14 22:49:11 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart41はDavid Bowieの"Modern Love"。
最高位は11月12日の第14位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

David Bowie、1960年代から活躍するイギリス出身のロック歌手、グラムロックの先駆者として世界的人気のミュージシャンです。
初めてのヒットは1969年にリリースしたアルバム『David Bowie』。イギリスでは17位、アメリカでは16位を記録します。
シングルもそのアルバムに収録された"Space Oddity"がアメリカではヒットしませんでしたがイギリスで第5位を記録。人気ロックミュージシャンとなります。
この"Space Oddity"は1973年に再リリースされ、アメリカで15位を記録。このシングルはアメリカでも初めてのヒットとなります。

その後も特にアルバムを中心に大ヒットを続けますが、彼の9枚目のスタジオアルバム『Young Americans』収録の"Fame"がシングルカットされついにアメリカでNo.1を記録、年間チャートでも7位と大ヒットとなります。

続いて1976年に"Golden Years"が10位のヒット、その後はしばらくアメリカでもイギリスでもシングルヒットが途絶えますが、アルバムは全世界で続けてヒット、1981年にQueenとのコラボシングル"Under Pressure"がアメリカで29位を記録します。

そして彼の14枚目のアルバム『Let's Dance』、1983年にリリースされ、全世界的に大ヒット、アメリカでは最高位4位でしたが特にヨーロッパを中心に各国で1位を記録します。アメリカでも超ロングセラーアルバムとなり、83年に28位、84年に64位と2年連続年間チャートに入りました。
このアルバムのプロデュースは、David BowieとともにNile Rodgers。
Nile Rodgersも皆さんご存知ですよね、Chicのギタリストでもあり、様々な大ヒットアルバムを手掛けた敏腕プロデューサーです。Nile Rodgersがプロデュースを手掛けると、切れの良いダンサブルでおしゃれなサウンドが加わります。最近でも、2013年にリリースされたダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」が世界中で大ヒットしたのが記憶に新しいところです。

"Modern Love"ですが、アルバム『Let's Dance』からの3枚目のシングルカット曲。作者はDavid Bowie自身、もちろんプロデュースにはNile Rodgersが加わっています。個人的にはこのアルバムで最も好きな曲です。
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Agnetha Faltskog - Can't shake loose(1983年の洋楽 Part40)

2019-11-07 22:25:55 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart40はAgnetha Faltskogの"Can't shake loose"。
最高位は11月5日付の1週のみの29位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Agnetha Faltskog、アメリカでのソロシングルではこの曲が初めてのヒット曲ですが、洋楽ファンの皆さんなら彼女の名前はよくご存じだと思います、世界中で人気の偉大なポップスグループABBAのメンバーです。

70年代、世界中で数多くの大ヒットを生み出したABBAですが、1982年、最高位27位を記録した"When All Is Said And Done"が最後のヒット曲となり、その1982年に活動を停止、解散してしまいました。

ABBAでの活動停止後、まずは2枚ボーカルのひとりFridaの"I Know There's Something Going On"が最高位13位のヒットとなります。
そして続いてのヒット曲が二人目のボーカルAgnetha Faltskogの"Can't shake loose"となります。

Agnetha Faltskogですが1983年にソロでの英語版の初めてのアルバム『Wrap Your Arms Around Me』を発表、そこからのシングル"The Heat Is On"がヨーロッパで大ヒットします。
そして次のシングル"Can't shake loose"がアメリカでもヒットチャートを上がってきました。
この曲の作者はあのRuss Ballard。Russ Ballardといえば先にシングルを出してヒットしたFridaの"I Know There's Something Going On"の作者でもあります。Russ Ballardは他にも数々のヒット曲を生み出してきた素晴らしいソングライターです。
そしてこの曲のプロデュースはMike Chapman。彼もまた敏腕プロデューサーです。BlondieやSuzi Quatro、Pat Benatarなどのプロデュースで数多くの大ヒット曲を生み出しています。
大ヒットにはなりませんでしたが、Fridaに続いてアバの曲がチャートを上がってきてうれしかったです。ギターソロが意外にもカッコイイ曲でもありました。さすがRuss Ballardです。


Fridaの"I Know There's Something Going On"についてはこちらをどうぞ→→→

ヨーロッパでは数々のソロヒットを持っていたAgnethaですが、アメリカでのソロでのHot100ヒットは2曲のみ、1988年に最高位は93位とぎりぎり100位以内に入ったのが"I Wasn't the One (Who Said Goodbye)"。なんとPeter Ceteraとのデュエットソングです。
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Prince - Delirious(1983年の洋楽 Part39)

2019-10-31 21:02:04 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart39はPrinceの"Delirious"。
最高位は10月22日から4週間続けた第8位。年間チャートは年度の途中で残念ながら圏外になってしまいました。年度の途中でなければ必ず100位以内には入っていたでしょう。

皆さんご存知、天才Princeの通算4枚目のTop40ヒット、Top10ヒットは"Little Red Corvette"に続く2曲目となります。
Princeですが、1978年アルバム『For You』でデビュー。
セカンドアルバム『Prince』からのシングル"I Wanna Be Your Lover"が最高11位を記録するヒットとなり、天才ミュージシャンPrinceが初めてヒットチャートに登場します。

そして、1982年にリリースした彼の5枚目のアルバム『1999』がアルバムチャート9位、年間チャートでは5位の大ヒット、シングルも"Little Red Corvette"が6位、"1999"が12位を記録します。
アルバム『1999』についてはこちらの記事をご覧ください。

そのアルバム『1999』からの3枚目のシングルがこの曲"Delirious"です。
曲の作者はPrince自身。演奏はPrinceと、彼が率いる the Revolutionです。
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Stacy Lattisaw - Miracles(1983年の洋楽 Part38)

2019-10-24 22:14:02 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart38はStacy Lattisawの"Miracles"。
最高位は10月22日の第40位。Top40には1週のみの滞在。年間チャートは圏外でした。

Stacy Lattisawですが、アメリカ出身のR&Bシンガー。
1979年、彼女は1966年生まれですのでその時は若干13歳、"The Hustle"のNo.1ヒットで有名なVan McCoyのプロデュースでデビューアルバム『Young and in Love』をリリースします。このアルバムはヒットしませんでしたが、この年齢でアルバムを出す、まさに天才少女です。

プロデューサーがVan McCoyからNarada Michael Waldenに替わり、翌1980年にリリースしたセカンドアルバム『Let Me Be Your Angel』が初めてヒット、そのアルバムのタイトルソング"Let Me Be Your Angel"が全米20位を記録します。
この名プロデューサーNarada Michael Waldenとの出会いが彼女のヒットに結びつきました。
Narada Michael Waldenですが、シンガー兼ドラマーとして、彼自身のアルバムも出していますが、Jeff BeckやSantana のドラマーとしてレコーディングに参加、さらに、Whitney HoustonやAretha Franklinなどの大物ソウルシンガーのプロデュースを手掛け、大ヒットを生み出します。StarshipのNo.1ヒット"Nothing's Gonna Stop Us Now"も彼のプロデュースによるものです。

"Miracles"ですが、作者はGary BensonとFrank WIldhornのソングライターコンビ。
最高位26位を記録した"Love on a Two Way Street"に続く3曲目のTop40ヒットになります。
Top40にたった1週のみしかエントリーしませんでしたが、私のお気に入りの曲で、多分NHKFMリクエストコーナーでオンエアしてくれたのでしょう、カセットに録音してよく聴いていました。

Stacy LattisawのTop40ヒットは結局この3曲のみでしたが、80年代にかけてR&Bチャートを賑わせ、その後はゴスペルシンガーとして活動しているようです。
1966年生まれですので、今でもまだ53歳ですね。まだ活躍しているのでしょうか?


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Robert Plant - Big Log(1983年の洋楽 Part37)

2019-10-17 21:22:02 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37はRobert Plantの"Big Log"。
最高位は10月15日と22日の第20位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Robert Plantといえば、70年代、80年代の洋楽ファンの方々ならば知らない人はいないでしょう、史上最高のロックバンドLed Zeppelinのリードボーカル。
迫力あるハイトーンのボーカルで、「胸いっぱいの愛を」「天国への階段」など数々の名曲を生み出しました。
Led Zeppelinがドラムのジョン・ボーナム事故死によりバンド解散後、初めてのソロシングルヒットがこの曲"Big Log"です。

バンド解散後にリリースした初めてのソロアルバムは『Pictures at Eleven』、シングルヒットこそ出ませんでしたが、アルバムはアメリカで5位、イギリスでは2位を記録する大ヒットアルバムになります。
そしてセカンドソロアルバムが『The Principle of Moments』、そこからのファーストシングルがこの曲"Big Log"です。
アルバムはアメリカで8位、イギリスでは7位の大ヒット、シングルはこの曲の他にも"In the Mood"が39位のヒットとなります。

"Big Log"の作者はRobert Plantに、このアルバムでギターを担当しているRobbie Bluntと、シンセサイザーのJezz Woodroffeとの共作。
この曲のドラムには、ジェネシスのPhil Collinsも参加しています。

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