ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Haircut One Hundred - Love Plus One(1982年の洋楽 Part27)

2018-08-05 23:02:28 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart27はHaircut One Hundredの"Love Plus One"。最高位は8月7日の37位。年間チャートは圏外でした。

Haircut One Hundredですが、イギリスのニューウエイブポップバンド。
メンバーの中ではボーカルとギターのニック・ヘイワードが有名ですね。

デビューアルバム「Pelican West」発表前の先行シングル"Favourite Shirts (Boy Meets Girl)"が全英で4位を記録、アメリカでは100位以内に入れませんでしたが、イギリスでの人気を確立します。

"Love Plus One"は次に発表されたシングル、こちらもイギリスで大ヒット、3位を記録した後、アメリカでも火が付きチャートを上がってきました。
曲の作者はニック・ヘイワード。結局この曲はイギリスでもアメリカでも最もヒットした曲になりました。

Haircut One Hundredですが、翌1983年にリーダーのニック・ヘイワードが脱退、翌年2枚目のアルバムを出しましたが全く振るわず、2枚のアルバムでバンドは解散しアメリカでは一発屋で終わってしまいました。

日本では特にニック・ヘイワードに人気があって、"Love All Day"という曲が日本のCMでも使われました。


日本のCMで使われた"Love All Day"がこの曲。
シャンプーのCMで使われたそうです。
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The Gap Band - Early In The Morning(1982年の洋楽 Part26)

2018-07-29 22:51:07 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart26はThe Gap Bandの"Early In The Morning"。
最高位は7月24日と31日の24位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

この1982年7月のチャートには、日本では全くヒットしていないけど特徴ある曲が結構ありました。その中の1曲がThe Gap Bandの"Early In The Morning"。
なんとニワトリの鳴き声から始まるというキワモノ的な曲ですが、曲はシンプルなファンクでサビがとても印象的、ギターもカッコイイです。
私のブログでは珍しいですがたまにはコテコテのファンクを紹介します。

The Gap Bandですが、70年代中頃にデビュー、Leon Russellのアルバムに参加したり、Stevie Wonderの1980年のヒット曲"I Ain't Gonna Stand For It"のバックボーカルなども務めています。

シングルのTop40ヒットはこの曲が初めて、もう1曲次のシングル"You Dropped A Bomb On Me"が31位を記録しました。結局Top40ヒットはこの2曲のみでしたが、彼らの曲は後にたくさんのミュージシャンに影響を与えます。
2015年に1位を14週続けた大ヒット曲Mark Ronsonの"UpTown Funk!"はThe Gap Bandの"Oops Up Side Your Head"を引用しているとされ、ヒットした後に作者にバンドのメンバーの名前が加えられることになりました。日本では全く知られていませんが凄いグループなのです。
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ロニー・ミルサップ Ronnie Milsap - Any Day Now(1982年の洋楽 Part25)

2018-07-22 22:15:16 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart25はRonnie Milsapの"Any Day Now"。
最高位は7月10日と17日の14位。年間チャートは83位。Ronnie Milsapとしては、1981年に最高位5位、年間33位の"(There's) No Gettin' Over Me "。1977年に最高位16位、年間66位の"It Was Almost Like A Song"に続く3曲目の年間100位以内ヒットになりました。

Ronnie Milsapですが、アメリカノース・キャロライナ州出身のカントリーシンガーで、ピアノ奏者。
彼は先天性の病気で全盲の歌手です。1970年代前半からカントリー界で活動を開始、1990年代後半までカントリー界では無数の大ヒットを持っているスーパースターです。

レギュラーチャートでは前述の1977年の最高位16位のヒット"It Was Almost Like A Song"が初めての登場になります。
日本では全くヒットしないタイプですが、アメリカではだれもが知っている国民的歌手です。

"Any Day Now"ですが、この曲はR&B歌手のChuck Jacksonが1962年にヒットさせた曲で、最高位23位を記録しています。
曲の作はBurt BacharachとBob Hilliardの共作。
Burt BacharachといえばCarpentersの"Close to You"やChristopher Crossの"Arthur's Theme"、Dionne Warwickほかの"That's What Friends Are For"など、たくさんの人にカバーされる数々の名曲を生み出している名ソングライターです。
この"Any Day Now"はエルビス・プレスリーもカバーしていますね。
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Kansas カンサス - Play The Game Tonight(1982年の洋楽 Part24)

2018-07-16 18:10:44 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24はKansasの"Play The Game Tonight"。
最高位は7月3日から3週続けた第17位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Kansasですが、ボストンやスティクスなどとともに70年代中頃に出てきたアメリカン・プログレ・ハードロックバンド。
このアメリカン・プログレ・ハードロックバンドの中でも、カンサスは人気実力とも中心的なグループで、最もプログレ傾向が強いでしょうか。
初めてヒットした曲"Carry On Wayward Son(伝承)"は新しい音楽としてアメリカンロック界に衝撃を与えました。アルバムジャケットも印象深かったですね。

この"Play The Game Tonight"はカンサスの8枚目で全米最高位16位を記録したアルバム「Vinyl Confessions」からのファーストシングルカット曲。
曲の作者はメンバーのPhil EhartやKerry Livgren、Rich Williams等の共作、プロデュースもカンサスのメンバーが手掛けています。
初期のカンサスを彷彿とさせるドラマティックな曲で、Robby Steinhardtのヴァイオリンもさすがカッコいいですね。
ミュージック・ビデオでは、チェスの試合とともに音楽が進み、その合間にベトナム戦争や月面着陸の場面が出てきます。凄く印象的な映像です。
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Stevie Nicks スティーヴィー・ニックス - After the Glitter Fades(1982年の洋楽 Part23)

2018-07-08 22:39:52 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart23はStevie Nicksの"After the Glitter Fades"。
最高位は7月3日の32位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

"After the Glitter Fades"、Stevie Nicksの初めてのソロアルバムにして全米1位を記録した大ベストセラーアルバム収録曲。
このアルバムからはすでに3曲がTop40ヒットとなっています。
まずはTom Pettyとの共演の"Stop Draggin' My Heart Around"が最高位3位、Don Henleyとの共演で"Leather and Lace"が最高位6位、ソロのロックヒット"Edge Of Seventeen"が最高位11位、そしてこの曲がなんと4曲目のシングルヒットとなりました。
このアルバム、ロックありデュエットあり、バラードあり、そしてこの曲"After the Glitter Fades"はまさにカントリーの名曲です。
曲の作者はもちろんStevie Nicks。
あのカントリーの大御所Glen Campbellもカバーしています。


Glen Campbellバージョンもしっとりしてとっても良い雰囲気です。
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