ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ルイアームストロング Louis Armstrong - What a Wonderful World「この素晴らしき世界」(1988年の洋楽 Part13)

2024-04-04 20:00:00 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart13は、Louis Armstrongの"What a Wonderful World"。邦題は「この素晴らしき世界」。最高位は4月2日付の第32位。この曲、多分全世界的にたくさんの方々が知っているジャズのスタンダードナンバーですので、過去に大ヒットしたのかと思っていましたが、この曲が発表された1967年にはアメリカでは全くヒットせず、ビルボードのチャートに入るのはこの1988年が初めてのことだとのことです。

Louis Armstrongのことは、この曲はのほかにも有名な曲がたくさんあり、カリスマ的なジャズ・トランぺッターで、ジャズ・ボーカリストということは知っていましたが、詳しい経歴などは知りませんでしたので、今回いろいろと調べてみました。

1901年、アメリカ・ニューオーリンズ生まれ、20代でデビュー、天才ジャズ・トランぺッターとして、ジャズ音楽界では有名な存在になっていきます。

さらに、すぐに彼のボーカルだと分かる独特な声質と、豊かな声量で、ジャズボーカリストとしても、カリスマ的な人気を博します。

音楽界での活躍は、1920年代から60年代まで50年間にもわたり、その間のスタンダードなヒット曲だけでも、この曲を筆頭に、「バラ色の人生」や「キッス・オブ・ファイア」「ハロー・ドーリー!」などなど、多数あり、当時の音楽家たちに多大な影響を与えました。

この曲"What a Wonderful World"は、発表されたのが1967年で、ルイ・アームストロングが亡くなったのが1969年、69歳でしたので、この曲は亡くなる2年前、67歳の時の曲でした。

アメリカでは、プロモーションの契約の関係で宣伝されず、ほとんどヒットしなかったようですが、イギリスをはじめ世界中で大ヒット、全英チャートでは1位を記録しています。

"What a Wonderful World"は、プロデューサーの Bob Thieleと ソングライターのGeorge David Weissの共作。

この1988年に、突如としてチャートを上がってきたのは、1987年のアメリカ映画『グッドモーニング, ベトナム』で、BGMとして起用され、再ヒットにつながったものです。

日本でも、自動車や飲料、保険、携帯など、様々な商品のCMに幾度となく使われ、TVからも流れてきていました。大きなインパクトを持っていて、いつまでも耳に残る強烈な曲なので、CMに使うのには最高の曲なのでしょう。


こちらはNHK朝のテレビ小説「カムカムエヴリバディ」で取り上げられていた"On the Sunny Side of the Street"「明るい表通りで」。今でも、 映画やテレビなど様々な場面で、ルイ・アームストロングの曲が使われているのですね。
コメント (20)
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