ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年11月13日付 ビルボード 全米 Top40 Fleetwood Mac - Gypsy

2018-11-17 23:10:59 | 1982年ビルボードTop40
1982年11月13日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はJoe Cocker and Jennifer Warnesの"Up Where We Belong"。映画『愛と青春の旅だち』主題歌。60年代から活躍しているJoe Cockerですが、これまでの最高のヒットは1975年に5位を記録した"You Are So Beautiful"、この曲でもちろん初めてのNo.1です。Jennifer Warnesもこれまでの最高が6位を記録した"Right Time Of The Night"ですので彼女にとっても初めてのNo.1です。

2位は10位からジャンプアップ、Lionel Richieの"Truly"。Lionel Richieですが、The Commodoresでは数々の大ヒットを持っています。そしてDiana Rossとのデュエットソング"Endless Love"はご存知9週間の1位の特大のヒットでした。
3位は前週と変わらず、Olivia Newton-Johnの"Heart Attack"。"Physical"をはじめ数々の大ヒットを持っている彼女、5位を記録した"Make a move on me"に続くTop5ヒットになりました。
4位は9位からこちらもジャンプアップ、Laura Braniganの"Gloria"。ソウルの女王ローラ・ブラニガン、この曲が初めての大ヒットです。
5位は7位からアップ、Neil Diamondの"Heart Light"。数々の大ヒットを持っていますが、1981年に2位を記録した"Love On The Rocks"以来のTop5ヒットです。

この週12位からダウンして27位はFleetwood Macの"Gypsy"。
最高位は10月23日から3週間続けた12位。年間チャートは残念ながら100位以下でした。

Fleetwood Macはもう改めて説明する必要はありませんね。私のブログでも今回ですでに8回目の登場になります。
そして"Gypsy"ですが、そのFleetwood Macのアルバム「Mirage」から4位を記録した大ヒット"Hold Me"に続く2枚目のシングルです。
アルバム「Mirage」についてはこちらの記事をご覧ください。

ボーカルはスティービー・ニックス。スティービーがメインボーカルのシングルはアルバム「タスク」収録で7位まで上がった"Sara"以来になります。
スティービー・ニックス、「ロック界の妖精」、「小悪魔」とも呼ばれていますよね。しばらくソロで活躍していましたが、フリートウッド・マックでの彼女のボーカルはソロの時とはまた違った魅力を発揮しています。

曲の作者はもちろんStevie Nicks。ボーカルも魅力的ですが、良い曲作ります。素晴らしい才能の持ち主ですね。


今週 先週 song / artist
1 1 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
2 10 TRULY / LIONEL RICHIE
3 3 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
4 9 GLORIA / LAURA BRANIGAN
5 7 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
6 2 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
7 5 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
8 8 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
9 4 I KEEP FORGETTIN' / MICHAEL MCDONALD
10 14 MUSCLES / DIANA ROSS
11 6 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
12 36 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
13 27 MICKEY / TONI BASIL
14 24 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
15 15 THE ONE YOU LOVE / GLENN FREY
16 18 YOU DON'T WANT ME ANYMORE / STEEL BREEZE
17 17 LOVE COME DOWN / EVELYN "CHAMPAGNE" KING
18 20 AMERICAN HEARTBEAT / SURVIVOR
19 22 NOBODY / SYLVIA
20 23 SOUTHERN CROSS / CROSBY STILLS & NASH
21 21 NEW WORLD MAN / RUSH
22 25 PRESSURE / BILLY JOEL
23 40 SHADOWS OF THE NIGHT / PAT BENATAR
24 11 BREAK IT TO ME GENTLY / JUICE NEWTON
25 29 IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
26 30 LOVE ME TOMORROW / CHICAGO
27 12 GYPSY / FLEETWOOD MAC
28 28 ATHENA / WHO
29 31 GET CLOSER / LINDA RONSTADT
30 33 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
31 35 THE LOOK OF LOVE / ABC
32 55 DIRTY LAUNDRY / DON HENLEY
33 34 I.G.Y. / DONALD FAGEN
34 38 HEARTBREAKER / DIONNE WARWICK
35 42 MISSING YOU / DAN FOGELBERG
36 45 THE GIRL IS MINE / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
37 39 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
38 49 ROCK THE CASBAH / CLASH
39 44 BE MY LADY / JEFFERSON STARSHIP
40 51 YOU AND I / EDDIE RABBITT

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おいしいビッグマック (hannah)
2018-11-17 23:31:05
星船さん、こんばんは。
この曲はさすがMac、さすがS.Nicksという感じの魅力満載の曲です。
細かな部分まで音が散りばめられた美味しい曲です。
加えて、S.Nicksの小悪魔的なヴォーカル。
♪Hold Me♪よりこちらの曲が好きなのですが、Top10入りしなかったのが残念です。
年間Top100にも入らなかったのですね。
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星船さんへ (ミュウ)
2018-11-18 08:35:43
このバンドは1970年代後半のアメリカでもっとも成功したロックバンドですね。
ジェファーソン・エアプレイン~スターシップと同様に歴史が古く、うまく音楽性を変えていったバンドだと思います。70年代初めはピーターグリーンのブルースバンドというイメージが強かったような。
この曲は、とても爽やかなアレンジがものすごく魅力ですねー。休日の朝に聴きたくなるような名曲ですね。
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この曲も"全米№1" (ms-database)
2018-11-18 09:00:02
こんにちは!

"Gypsy”といえばFleetwood Mac、4作目の全米№1シングルですね。
といってもRadio & Records(RR)チャートでの話。
http://msdb.blog75.fc2.com/blog-entry-366.html

Billboard(BB)で12位、Cash Box(CB)では13位とTOP10入りを逃しましたが、RRで1位を獲得したということは、エアプレイが強かった、ということなんでしょうね。
なおBB、CBともにTOP10入りを逃し、RRで1位を獲得した"全米№1"は1980年代ではこの曲のみ。
これに近いの"がWhile You See A Chance"(Steve Winwood)(BB7位、CB10位、Record World(RW)9位、RR1位)、"The Long Run"(Eagles)(BB8位、CB10位、RW4位、RR1位)あたりです。
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残念ながら年間チャートには (星船)
2018-11-18 17:21:52
hannahさんこんばんは。
Christine McVieが主役の"Hold Me"はマックのポップロック系の曲の代表ですが、この"Gypsy”は Stevie Nicksが主役のもう一つのマックの代表曲の一つですね。私もスティービーがボーカルをとる曲は大好きです。
年間チャートを集計する年度の途中にもなり年間チャート100位には多分ぎりぎりで入らなかったと思います。残念でした。
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バッキンガムニックスの加入は (星船)
2018-11-18 17:27:18
ミュウさんこんばんは。
ピーター・グリーンの時代のマックを聴くと、70年代中ごろ以降の大人気ロックバンドとなったマックとは音楽が全く違うバンドに聞こえます。
やっぱりLindsey BuckinghamとStevie Nicks、両者ともボーカリストでありソングライターでもある二人の個性的なミュージシャンの加入は大きかったですね。
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RRではStevie Nicks (星船)
2018-11-18 17:34:47
ms-databaseさんこんばんは。
そうですか!"Gypsy”はRadio & Recordsで1位を獲得したのですね。初めて知りましたが大好きな曲が1位になっていたということ、うれしい気分になりました^^
また、"Sara"と"Don't Stop"も1位になっていたとは!スティービーがメインボーカルをとる曲が"Dreams"も加え3曲も1位なのですね。RRではStevie Nicksが強さを発揮していたのですね。
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PVね好きです (omnibusfan)
2018-11-18 21:22:35
 星船さま こんばんは。
 Gypsyもよく聴きました。
 PVも、短編映画を見るようで大好きです。
 歌詞・PVにはいろいろ意味深な部分があるようですが、スティービーが雨に打たれて静止するシーンとか好きですね。
 個人的にはもう少しヒットしてほしかったと思いましたが、ラジオ$レコーズではNo1だったのですね。

 ところで、Laura Braniganってソウルの女王?でしたか。そんな印象はあまりないのですが。(笑)
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急上昇曲目白押し (hannah)
2018-11-18 21:43:43
星船さん、こんばんわ。
RRでは1位だったんですね。BillboardとCASH BOXはだいたい似たチャートアクションでしたが、RWとかRRはオンエア回数を重視しているためか、ちょっと異なっていました。
さて今週は、♪Truely♪、♪Man Eater♪、♪Mickey♪、Steppin' Out♪、♪Shadows Of The Night♪、♪Dirty Loundry♪と大幅アップ曲が目白押しですね。
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新生マックが選んだ曲 (音時)
2018-11-19 06:15:40
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/12046944.html
リンジー脱退、クラウデッド・ハウスのニールと、ハートブレイカーズのマイクが加入するなんて思ってもみませんでした。新生マックがマスコミの前で演奏に選んだ曲がこの"ジプシー"で、意外な感じがすると同時にスティーヴィーが新生マックに意欲を沸かしている様子が伝わってきました。
 この曲の和訳も難解でした。"ヴェルベットアンダーグラウンドに戻ってきた"という歌詞から始まる前半と、"あなたのなかのジプシー"と歌う親友の死と娘の誕生を歌った後半、この曲は2曲を繋ぎ合わせたような歌詞を持って歌われています。リンクした僕のブログ記事もぜひご参照ください。
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Unknown (実験鼠)
2018-11-19 20:21:18
こんばんは。今にして思えばですが、この頃のスティーヴィー・ニックスは自分のソロ活動の方が主で、マックの方は片手間だったかもしれませんね。『ミラージュ』やこの後の『タンゴ・イン・ザ・ナイト』での提供曲の少なさを見ると・・・。それでも提供曲の質を落としていないのはさすがですが。「Edge Of Seventeen」のような本当にカッコイイ曲をマックでやってたらどうなっていただろう・・・とつい妄想しますw
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