ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年12月4日付 ビルボード 全米 Top40 Lionel Richie - Truly

2018-12-07 21:08:01 | 1982年ビルボードTop40
1982年12月4日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はLionel Richieの"Truly"。Lionel Richieですが、The Commodoresでは数々の大ヒットを持っています。そしてDiana Rossとのデュエットソング"Endless Love"はご存知9週間の1位の特大のヒットでした。ソロでは初めてのヒットでもちろん初めてのNo.1です。

前週と変わらず2位はLaura Braniganの"Gloria"。ローラ・ブラニガン、この曲が初めての大ヒットで2位まで上がってきました。
3位は6位からアップ、Toni Basilの"Mickey"。Toni Basil、初めてのヒットTop3入り、初めてで唯一のヒット曲です。
4位は7位からアップ、Hall & Oatesの"Maneater"。Hall & Oates、1976年の初めてのヒット曲"Sara Smile"からたくさんのヒット曲を持っていますが、1981年のNo.1ヒット"I Can't Go for That"以来のTop5ヒットです。
5位は前週と変わらずこれで4週目の5位、Neil Diamondの"Heart Light"。数々の大ヒットを持っていますが、1981年に2位を記録した"Love On The Rocks"以来のTop5ヒットです。

この週2週目の1位はLionel Richieの"Truly"。1位はこの2週間、年間チャートは年度の途中となってしまい、1983年の47位でしたが1981年の年間2位のDiana Rossとのデュエットソング"Endless Love"を除いて、ソロでは初めての大ヒットです。

Lionel Richie、もちろん皆さんご存知ですよね、世界最高とも言っていいバラード歌手です。
70年代初めころ、Commodoresを結成して音楽活動を始めました。Commodoresの初めてのシングルヒットをご存知でしょうか、"Machine Gun"という曲で、ダンスインストゥルメンタル曲なのです。なんとLionel Richieの歌はないのです。この曲で最高位22位を記録しました。
その後しばらくのヒット曲はファンクな曲とソウルバラード系の曲が半々ぐらいでしたが、段々Lionel Richieのボーカルをフューチャーしたバラード曲が主流になってきて、彼のワンマンバンドになってきます。バンド活動と並行してソングライターとしても活躍、Kenny Rogersの"Lady"の特大のヒットもありました。
1982年になってそのコモドアーズを脱退、ソロ活動をはじめ、ソロ初めてのアルバム「Lionel Richie」からの初めてのシングルヒットがこの曲"Truly"で大ヒットしました。
その後もソロで活動を続け、たくさんのヒット曲を生み出します。
最近でも活躍を続け、2012年に出したアルバム「Tuskegee」が大ヒット、1位を記録しました。このアルバムでは、カントリー歌手とのデュエットが数多く収められており、聴いてみましたが大変すばらしいアルバムでした。

"Truly"の作者はLionel Richie、黄道のバラードヒットです。


こちらがコモドアーズ初めてのヒット曲"Machine Gun"。
とってもノリの良い曲で結構好きなんです。


今週 先週 song / artist
1 1 TRULY / LIONEL RICHIE
2 2 GLORIA / LAURA BRANIGAN
3 6 MICKEY / TONI BASIL
4 7 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
5 5 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
6 4 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
7 8 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
8 9 THE GIRL IS MINE / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
9 11 DIRTY LAUNDRY / DON HENLEY
10 10 MUSCLES / DIANA ROSS
11 12 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
12 13 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
13 14 IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
14 16 SHADOWS OF THE NIGHT / PAT BENATAR
15 15 NOBODY / SYLVIA
16 3 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
17 19 HEARTBREAKER / DIONNE WARWICK
18 18 SOUTHERN CROSS / CROSBY STILLS & NASH
19 31 DOWN UNDER / MEN AT WORK
20 20 PRESSURE / BILLY JOEL
21 25 THE LOOK OF LOVE / ABC
22 24 LOVE ME TOMORROW / CHICAGO
23 27 MISSING YOU / DAN FOGELBERG
24 28 YOU AND I / EDDIE RABBITT
25 29 ROCK THE CASBAH / CLASH
26 26 I.G.Y. / DONALD FAGEN
27 33 AFRICA / TOTO
28 40 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
29 32 BE MY LADY / JEFFERSON STARSHIP
30 30 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
31 45 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
32 35 ON THE WINGS OF LOVE / JEFFREY OSBORNE
33 36 HAND TO HOLD ON TO / JOHN COUGAR
34 51 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
35 38 EVERYBODY WANTS YOU / BILLY SQUIER
36 39 A PENNY FOR YOUR THOUGHTS / TAVARES
37 37 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
38 44 YOU GOT LUCKY / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
39 41 SHOCK THE MONKEY / PETER GABRIEL
40 49 LET'S GO DANCIN / KOOL & THE GANG

コメント (16)    この記事についてブログを書く
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16 コメント

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Unknown (ms-database)
2018-12-07 22:31:00
Lionel Richieと言えば、POP(HOT100)、Contry、R&B、Dance/Disco、A/C(Adult Contemporary)のタイプの異なったBillboard主要五大チャート全てでTOP10ヒットを持つ類まれなアーティスト。
1980年代にはLionel Richie以外にもう一人、五大チャートTOP10を制覇したアーティストがいるんです。さてだれでしょう(笑)
http://msdb.blog75.fc2.com/blog-entry-487.html
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星船さんへ (ミュウ)
2018-12-08 09:35:55
バラードシンガーとしての彼の魅力は
比類なきものがあります。
特に日本人特有のセンチメンタリズムには
ズバリ、どストライクですね。
思春期の恋愛時期に聴くと
ものすごく感傷的になりそうです。
今の若者の心にも響くかなあ
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ちょっと♪Still♪に通じる (hannah)
2018-12-08 22:15:04
星船さん、こんばんわ。
彼のバラードには賛否両論ありますが、たぐい稀なバラードシンガーであることに違いはありません。
先日本当に久しぶりにこの曲を聴きましたが、なんとなく♪Still♪っぽいなと思いました。
年末ギリギリで連続年1位の記録が続きました。
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Unknown (実験鼠)
2018-12-09 00:48:08
こんばんは。正直、ライオネル・リッチーのバラード曲は苦手でした^^; 今回久しぶりに聴きましたが、やっぱりダメでした。体がムズかゆくなるんです。ゴメンナサイ><;

それにしてもコモドアーズの衣装はEW&Fみたいですね。時代でしょうかw
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シーナ・イーストンだとは (星船)
2018-12-09 20:54:37
ms-databaseさんこんばんは。
Lionel Richie、ホント幅広い歌を歌い、作る偉大なシンガーソングライターですね。カントリー系の曲もコモドアーズ時代からありました。最近もカントリーアルバムで大ヒットしましたね。
それにしてももう一人がシーナ・イーストンとは意外でした。ライオネル・リッチーはしっくりくるのですが。シーナ・イーストンがブラックチャートに入ったっていうのが一番意外でした。
この二人は素晴らしいミュージシャンっていうことはもちろんしっくりきます。
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最近の人には? (星船)
2018-12-09 20:58:19
ミュウさんこんばんは。
彼の歌は日本人の心に響きますね。アメリカン演歌とも言っていいのかもしれません。それと同時にアメリカ人にも大人気、どのバラードも質が高いのでしょう。今の若者にはどうなのでしょう?最近でもアルバムは売れてましたのですが、若い人に売れたのか?気になりますね。
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バラードばかりなのは (星船)
2018-12-09 21:02:52
hannahさんこんばんは。
ライオネル・リッチーのバラード、単体で聞くとみんな良い曲だと思うのですが、あまりにも売れすぎで、バラードばっかりっていうのが気になりますね。
ファンクっぽい曲も時々やればよかったとは思いますが、まあ、もしかすると彼はノリの良い曲が苦手なのかもしれまっせんね^^;
"Still"っぽいですね。その他の曲にもどことなく似ているような…
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いい加減にしてくれ! (星船)
2018-12-09 21:06:13
実験鼠さんこんばんは。
「体がムズかゆくなる」!
私もこの曲の後、あまりにもバラードばっかりで、当時「いい加減にしてくれ!」とは思っていました(笑)
でも今、時々聞くとやっぱりすごい歌手だなぁとは思います。
彼の曲の中にはロックっぽい曲もあったりして、彼の才能の高さを感じたりもします。
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イメチェン後のS.Eastin (hannah)
2018-12-09 21:58:00
星船さん、こんばんわ。
L.Richieのバラードに食傷気味の感もありましたが、今のわが国で流行っているワンパターンのダンス曲、アイドルのコーラスよりはましでしょう。(笑)
もちろん、曲の出来栄えは雲泥の差ですが。
S.Eastonは華々しいデビュー後ちょっとイメチェンして♪Sugar Walls♪とか♪The Lover In Me♪のブラック系の曲で復活しました。
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愛と測りあえるほどに (音時)
2018-12-09 23:20:46
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/14336425.html
邦題には「愛と測りあえるほどに」という副題が付いていましたね。ライオネルのファーストはこの"Truly"と"You Are"はヨカッタですよね。アルバムジャケットもライオネルはセーターで普段着っていうのも気取ってなくて◎。
 上のコメント欄にある、ms-databaseさんの問題、難しかったです(わかりませんでした!)アーティスト名を挙げていただいて、各チャートにランクインした曲は何か?という問題だったとしても、カントリーチャートのランクイン曲はギブアップしたかと思います(^▽^;)。ライオネルが"Deep River Woman"、シーナはケニーとのデュエット"We've Got Tonight"だったんですね。でもこういう問題は大好きです!今後もよろしくお願いいたします…!
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