ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

スレイド Slade - Run Runaway(1984年の洋楽 Part24)

2020-06-18 21:20:49 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24はSladeの"Run Runaway"。
最高位は6月16日付の1週のみの第20位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Slade、このグループの曲を紹介する日を心待ちにしておりました。
Sladeといえば、アメリカではこの曲が初めてのTop40ヒットですが、イギリスでは70年代初めから大人気の伝説的なブリテッシュハードロックバンドです。
Sladeのデビューは1969年のアルバム『Beginnings』。この時のバンド名は Ambrose Sladeでした。
その時のメンバーは、ギターのデイヴ・ヒル、ボーカル・ギターのノディ・ホルダー、ベースのジム・リー、ドラムスのドン・パウエルの4人組でした。

彼らの人気が出たのは、アルバムではなく、シングルだけの発売で1971年にリリースされた"Coz I Luv You"。いきなりの全英1位を記録します。
さらにもう1曲、これもシングルのみの発売"Take Me Bak 'Ome"が1位を記録します。
この頃はまだハードロックではなく当時大人気だったグラムロックのグループとして認知されていましたね。
アルバムでは1972年にリリースした3枚目のアルバム『Slayed?』が1位を獲得、こちらはアメリカでも69位ではありましたが、初めてヒットチャートに登場します。このアルバムからは、イギリスのみですが"Mama Weer All Crazee Now"が1位、"Gudbuy T'Jane"が2位とシングルも大ヒットします。

翌年の1973年にこれもシングルのみですが"Cum On Feel the Noize"がリリースされ、こちらも1位を記録。アメリまでも最高位98位ですがヒットチャートには登場しました。
これはQuiet Riotがカバーして全米で最高位5位を記録する大ヒットになりましたね。こちら→→→をご覧ください。
その後も大ヒットを出し続け、伝説的なハードロックグループとして特にヨーロッパを中心に活躍を続けます。

そして1983年にリリースした彼ら11枚目のアルバム『The Amazing Kamikaze Syndrome』からのシングルがこの曲"Run Runaway"で、アメリカでの初めてのTop40ヒットになります。
イギリスでは、アメリカでの2曲目のTop40ヒットになる"My Oh My"の方が先にヒットし、2位を記録、この"Run Runaway"も最高位7位を記録します。

"Run Runaway"ですが、曲の作者はメンバーのNoddy HolderとJim Lea。
この曲はハードロックではありますが、ノリの良いポップな曲でもあります。力強いボーカルとギター、さすがSladeです。
欲をいえば、もうちょっとヒットして欲しかった。


こちらは1973年に全英で1位を記録した曲"Skweeze Me, Pleeze Me"。グラムロックからハードロックに変わっていった頃の曲です。

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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ローリングウエスト)
2020-06-18 21:40:34
80年代で再度復活した(美しい音楽性で幅をさらに広げていった時代のスレイドですね!小生にとってのスレイドは197年「グッッドバイ・T'ジェーン」「クレイージー・ママ」の頃、おかっぱ頭ロングヘアーのデイヴ・ヒルがド派手のキンキラ衣装にハイヒール、出っ歯むき出しにして飛んだり跳ねたり弾け廻っている姿ですね。「こいつはB級キワモノ感に徹しているなあ・・」と感心するくらいのパフォーマンスパワーでバンドのシンボル的存在でした。日本での彼らの評価は非常に低い気がします。単純な音楽性と奇抜ヴィジュアルで10代子供向けバンドというイメージが強くあったからかもしれません。しかしスレイドは息長く生き残ったバンドなんだなあと還暦になって大いに評価したRWです。
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Unknown (太ったボンジョビ(ヾノ・∀・`)ムリッス…)
2020-06-18 22:09:22
いやぁ私はこの曲リクエストコーナーで逃していまして、以来ずっと聴かずでおりました
カモンフィールザノイズの大元とは聴いていましたが食指が動かずでありました
✨🚣さんが匂わせておられたので「予習」もしてみたのですが、楽しいロックは私には良し悪しがありまして、これはアチャーの方でした
ただこの84年後半、夢よもう一度、でQRから喰らったクレイズィーママは確かに私にヒットしました、あれは萌える🔥 今回のプラス1ビデオのスクイーズミーのようで、私はこっちかな?
QRはしかしタイトル曲のコンディションクリティカルの方がやっぱりシリアスな分よく聴いたものでした
あとマイオーマイも彼らでしたか!
ヤズーとかスミスとかあとフランキーとかエゲレスも独特に頑張っていたのですねえ
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日本では^^; (星船)
2020-06-19 20:54:04
ローリングウエストさんこんばんは。
私はスレイドの名前は知っていたのですが、ちゃんと聞いたのは80年代に入ってから、Quiet Riotの"Cum On Feel The Noiz"が大ヒットした時に、このスレイド版原曲を聞いてからでした。なので、70年代前半のスレイドを聞いて驚きましたよ。なかなかキワモノでした、が、曲はノリノリでカッコ良かったです。日本では受けなかったですね。
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一番好きな (星船)
2020-06-19 21:20:18
太ったボンジョビさんこんばんは。
そうですか!この曲は「アチャー」ですか。
私はこの曲、スレイドの数あるヒット曲の中でも最高の曲だと思います。もちろん"My Oh My"も素晴らしい曲です。
クワイエット・ライオットは"Mama Weer All Crazee Now"もカバーしてシングル化しました。残念ながらこちらはTop40ヒットまでにはなりませんでしたが、クワイエット・ライオットらしいカッコ良い曲でありました。
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タイミングよく (hannah)
2020-06-19 21:32:49
星船さん、こんばんは。
Quiet Riotの♪Cum On Feel The Noize♪のオリジナルと知らなければSladeの名前も耳にすることはなかったと思います。
83年のヒットの後なのでタイミングよくまだ記憶にありました。
でも、過去のヒット曲は全く知りませんでした。
やっぱりこのブログは奥が深いです。
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イギリスでは (星船)
2020-06-19 22:07:36
hannahさんこんばんは。
Sladeはイギリスでは70年代から凄い人気のロックバンドだったですね。日本ではほとんど話題にはなりませんでしたので、私も名前と、数曲ラジオで聞いたぐらいでした。"Cum On Feel The Noize"の大ヒットとともに、Sladeの名前も、日本でも、アメリカでもメジャーになりました。この曲も大変良い曲でした。
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スレイド… (240)
2020-06-20 07:46:22
おはようございます。
1984年にスレイド、ヒット曲出していたんですね。リアルタイムに聴いていましたが、全く記憶にない(苦笑)。曲を聴いても「ピン」と来ない。でもコレ、ビッグカントリーからの影響大のような気が…。スレイドも元はと言えば、そんな音でしたが。
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バグパイプ風ギター (星船)
2020-06-20 22:35:47
240さんこんばんは。
いやいや、そういえば似ているところありますね。
ビッグ・カントリーはスコットランド出身で、バグパイプに似せたギターが売りでしたが、このスレイドの"Run Runaway"もギターがバグパイプ風になっているような。だいぶスレイドの方が重厚ではありますが、同じイギリスで、メロディも雰囲気が似たところもありますね。
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聴くほどに馴染んできました (星船)
2020-06-21 05:36:45
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/25231183.html
スレイドを初めて聴いたのはクリスマスソング!"Merry Xmas Everybody"は日本でいう山下達郎さんの「クリスマス・イヴ」。シーズンになると必ずチャートインしてくる曲だそうです。
イギリスじゃヒット曲沢山のスレイドが全米ではこの1984年の"Run Runaway"と"My Oh My"しかない、っていうのもどうかと思いますが、クワイエット・ライオット"Cum on Feel the noize"で本家に注目が集まったから…なんでしょうね。
 調べてみるとイギリスでの「My Oh My」「Run Runaway」のヒット、アルバム「神風シンドローム」があって、スレイドはRCAからCBSに移籍し、「神風シンドローム」の曲をちょっと入れ替えたアルバム「Keep Your Hands Off My Power Supply」をリリースして、"Run Runaway"はそこからのシングルのようですね。
 はい、この曲、歌詞はシンプルですが難解。星船さんが取り上げなきゃいいなあと逃げていたのですが、そういうわけにはいかんですよね。自信なさげですが、和訳しましたので、上記URLからお願いします。
 "Run Runaway"は"Far Faraway"と歌う讃美歌のフレーズを拝借し、意味はあとから付けたのでは?と思わせるエピソードもありました。歌詞では4回出てくる「カメレオンを見てみろよ」のフレーズをどうとらえるのかで手こずりました。ノディ・ホルダーが「カメレオンが好きなのか嫌いなのか」など、どこかでインタビューにでも答えてくれてたら解釈しやすいのですが…(^▽^;)
ついでとは何なんですが、"My Oh My"とセットのような気もするので、そっちも頑張ります。
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星船さんへ (ミュウ)
2020-06-21 07:33:01
スレイドは中学生のときによく聴いてたので70年代の印象が強いんです。正直言って、80年代はノーマークでした。いい曲を出していたんですね。勉強になりました。
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