ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年8月14日付 ビルボード 全米 Top40 カーラ・ボノフ Karla Bonoff - Personally

2018-08-14 23:28:34 | 1982年ビルボードTop40
1982年8月14日付ビルボード All American Top40、この週1位は4週目の1位の大ヒットになりました、Survivorの"Eye of the Tiger"。Survivor、セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録、2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。この曲、もちろん有名ですが、シルベスター・スタローンの『ロッキー3』の主題歌です。

4週間続けた3位から上がって2週目の2位はJohn Cougarの"Hurts So Good "。John Cougar、この時点までの最高のヒットが1981年に最高位17位を記録した"Ain't Ever Done With The Night"ですので初めての大ヒットで2位まで上がりました。
この週は1位から5位まで順位に変化がありませんでした。
3位は2週目の3位、Steve Miller Bandの"Abracadabra"。Steve Miller Band、Top5ヒットとしては1977年に2位を記録した"Fly Like An Eagle"以来の久々の大ヒットです。
4位はこれで4週目の4位、Fleetwood Macの"Hold Me"。Fleetwood Mac、80年代に入ってからはソロ活動が目立ち、グループのヒットとしては随分久しぶり、Top5ヒットとなるとなんと1977年7月に最高位4位を記録した"Don't Stop"以来となります。
5位は前週と変わらず2週目の5位、Chicagoの"Hard To Say I'm Sorry"。60年代から活躍し数多くのヒットを持っているChicago、1977年に4位を記録した"Baby What A Big Surprise"以来のTop5ヒットです。

この週19位はKarla Bonoffの"Personally"。最高位は8月7日と14日の19位。年間チャートは最高位19位ながら60位、ロングセラーの大ヒットでした。

Karla Bonoffですが、1960年代後半にデビューしたシンガーソングライター、特にリンダ・ロンシュタッドとともに音楽活動を行い、リンダの名曲"Lose Again"(またひとりぼっち)の作者として有名になりました。1989年のリンダの大ヒット曲"All My Life"もカーラ・ボノフの作品ですね。素晴らしいソングライターとしての才能の持ち主です。

さてこの曲"Personally"ですが、彼女の3枚目のアルバム「Wild Heart of the Young」のA面1曲目の曲。この曲の作者は彼女ではなくPaul Kellyという人の1973年の作品です。特にヒットはしなかったようです。彼女のアルバム「Wild Heart of the Young」ですが、この曲"Personally"以外はすべて彼女の作品かまたは共作によるものです。このアルバムにはイーグルスのメンバーDon HenleyにTimothy B. Schmit、そしてJ. D. Souther等もバックボーカルで参加していますし、ウエストコーストマルチミュージシャンのAndrew Goldもギターその他で参加しています。彼女の交友関係の広さがうかがえます。


今週 先週 song / artist
1 1 EYE OF THE TIGER / SURVIVOR
2 2 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
3 3 ABRACADABRA / STEVE MILLER BAND
4 4 HOLD ME / FLEETWOOD MAC
5 5 HARD TO SAY I'M SORRY / CHICAGO
6 7 EVEN THE NIGHTS ARE BETTER / AIR SUPPLY
7 8 KEEP THE FIRE BURNIN' / REO SPEEDWAGON
8 6 ROSANNA / TOTO
9 12 VACATION / GO GO'S
10 11 WASTED ON THE WAY / CROSBY STILLS & NASH
11 9 ONLY THE LONELY / MOTELS
12 14 TAKE IT AWAY / PAUL MCCARTNEY
13 15 YOU SHOULD HEAR HOW SHE TALKS ABOUT YOU / MELISSA MANCHESTER
14 16 LOVE IS IN CONTROL / DONNA SUMMER
15 10 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
16 13 LET IT WHIP / DAZZ BAND
17 17 TAINTED LOVE / SOFT CELL
18 22 LOVE WILL TURN YOU AROUND / KENNY ROGERS
19 19 PERSONALLY / KARLA BONOFF
20 25 AMERICAN MUSIC / POINTER SISTERS
21 24 THINK I'M IN LOVE / EDDIE MONEY
22 23 OUT OF WORK / GARY "U.S." BONDS
23 28 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
24 27 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
25 26 KIDS IN AMERICA / KIM WILDE
26 29 AND I'M TELLING YOU I'M NOT GOING / JENNIFER HOLLIDAY
27 33 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
28 30 IF THE LOVE FITS WEAR IT / LESLIE PEARL
29 18 LOVE'S BEEN A LITTLE HARD ON ME / JUICE NEWTON
30 20 DO I DO / STEVIE WONDER
31 31 I FOUND SOMEBODY / GLENN FREY
32 32 PAPERPLATE / GENESIS
33 34 YOUR IMAGINATION / DARYL HALL & JOHN OATES
34 36 HOT IN THE CITY / BILLY IDOL
35 45 ONLY TIME WILL TELL / ASIA
36 21 WHAT KIND OF FOOL AM I / RICK SPRINGFIELD
37 38 ROUTE 101 / HERB ALPERT
38 43 BLUE EYES / ELTON JOHN
39 42 I REALLY DON'T NEED NO LIGHT / JEFFREY OSBORNE
40 44 SOMEDAY, SOMEDAY / MARSHALL CRENSHAW

コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1982年8月7日付 ビルボード ... | トップ | Leslie Pearl レスリー・パー... »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
電話でも郵便でも送れない大切なもの (音時)
2018-08-15 19:56:36
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/11439229.html
この曲のウィキペディアを調べたところ、カーラにレコーディングを勧めたのは故グレン・フレイであるとのこと。このエピソードを見つけたのは嬉しかったです。歌詞は「私が持ってる大切なものは、電話でも、郵便でも送れないものなの」、で、それは何だかっていうと「私自身よ!」(Presonally=個人的に、直接的に、お届けします)というオチ!(笑) 日本の恋愛の物語ではっもはや「古典」ですが、カーラがこんなことを歌ってたというのも面白いですよね。
返信する
グレン・フライが! (星船)
2018-08-15 21:58:26
音時さんこんばんは。
そうですか、この曲はグレン・フライが彼女に勧めたのですか。貴重な情報ありがとうございます!
この曲が入ったアルバム「Wild Heart of the Young」には、Andrew GoldにJ. D. Souther、そしてDon HenleyにTimothy B. Schmitと、ウエストコーストのそうそうたるメンバーが名前を連ねているのですが、」グレン・フライの名前がないのが気になっていました、が、一番重要なところに彼が影響を与えていたのですね。
返信する
West Coast系 (hannah)
2018-08-15 22:17:46
星船さん、こんばんわ。
West Coast系のアーティストはファミリーもたいなもので、お互いに参加することが多いですね。
G.Freyも初ソロアルバムをリリースし、シングル♪I Found Somebody♪がチャートインしています。
Eagles解散後ソロ活動が目立つようになりました。
そして、K.Bonoff1といえば、やっぱり歌姫L.Ronstadtとの関係ですね。LindaがKarlaの曲を「歌わせてよ」と言ったとか、断ったとか。。。
返信する
"Lose Again" (星船)
2018-08-15 22:46:51
hannahさんこんばんは。
Karla Bonoffですが、リンダ・ロンシュタッドとは関係が深かったようですね。断ったのでしょうか?
"Lose Again"は名曲でした。リンダの歌とこの曲がぴったりで、改めてKarla Bonoffのソングライターとしての才能がよくわかります。
返信する
カーラ・ボノフ (MKK)
2018-08-16 13:28:11
星船さんこんにちは。
カーラ・ボノフは意外にもTOP40ヒットは"Personally "だけなんですよね。ですがウエストコーストを代表するシンガーソングライターと思います。アルバム「Karla Bonoff」「Restless Nights」は特に好きで、今でもよく聴きます。80年代に来日コンサートに行きました。アンドリュー・ゴールドがバンドメンバーで参加してい"Lonely Boy"を演奏するサプライズがありました。今年の8、9月に来日するようですね。
返信する
アンドリュー・ゴールド (星船)
2018-08-16 22:47:50
MKKさんこんばんは。
そうですか、Karla Bonoffのコンサートとは渋いです。
アンドリュー・ゴールドが"Lonely Boy"を演奏してくれたなんて、素晴らしいサプライズでしたね。私も行きたかったです。今はもうアンドリュー・ゴールドとは会えませんが、Karla Bonoffはまだまだ元気にコンサートで歌声を聞かせて欲しいですね。
返信する
1曲だけ (hannah)
2018-08-16 22:50:58
星船さん、こんばんわ。
K.BonoffのTop40ヒットは意外にもこの1曲だけですね。
1979年のアルバム「ささやく夜」からの「涙に染めて」は日本でも話題になりましたが、D.リンドレー、D.クーチなどそうそうたるメンバーが参加していました。
返信する
Unknown (ローリングウエスト)
2018-08-17 21:15:20
おっ、小生が先日特集を組んだカーラボノフの登場ですね。ウエストコーストサウンドの興隆を陰で支えた美しき声の歌姫だったことをあらためて再認識いたしました。
返信する
波の数だけ抱きしめて (240)
2018-08-18 15:36:31
この曲、ホイチョイムービーの「波の数だけ抱きしめて」って映画のサントラにも収録されてましたね。すごくいいサントラでした。
私はリアルタイムに聴いたというより、このCDでじっくり聞きました。それからカーラのことを知るようになり、以降、彼女の4枚のオリジナルアルバムは聞きこんでます。寡作な方なので、その点、残念ですが。
返信する
「ささやく夜」 (星船)
2018-08-18 20:38:39
hannahさんこんばんは。
彼女のアメリカでのヒット曲、結局1曲だけになってしまいましたが、ホント意外でしたよね。
アルバム「ささやく夜」は彼女の2枚目のアルバムですね。「Wild Heart of the Young」と同じく凄い人たちが参加していました。参加者にはほかにもAndrew Gold 、Don Henley、J. D. Souther など、ウエストコーストの大物の名前がずらりと並んでいます。
返信する

コメントを投稿

1982年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事