ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Frida - I Know There's Something Going On(1983年の洋楽 Part13)

2019-04-11 20:15:46 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart13はFridaの"I Know There's Something Going On"。
最高位は3月26日から3週続けた13位。年間チャートは20位の大ヒットでした。

Frida、そう、ご存知ですよね、スウェーデンの世界的スーパーグループABBAの4人のメンバーのうちの一人Anni-Frid Lyngstadです。

ABBAですが、1973年にファーストアルバムを発表、1974年に"Waterloo"が欧米を中心にヒット、1977年には"Dancing Queen"が世界中で大ヒットし、世界のスーパースターになります。
そのABBAは1981年に発表したアルバム『The Visitors』を最後に活動を停止してしまいます。
このアルバム『The Visitors』もヨーロッパを中心に大ヒット、イギリスやオランダなどで1位を記録、アメリカでもシングル"When All Is Said And Done"が27位のヒットを記録します。

そしてABBAの活動停止後(事実上の解散です)、メンバーのFridaとAgnetha Fältskogが相次いでソロアルバムを発表。
そのFridaのソロアルバム『Something's Going On』からのシングルがこの曲"I Know There's Something Going On"です。

"I Know There's Something Going On"ですが、曲の作者はRuss Ballard。
この人素晴らしい曲を書く人なのです。彼の書いた曲には、KISSのAce Frehleyの1978年のヒット"New York Groove"や Americaの1982年のヒット"You Can Do Magic"などの素晴らしい曲が何曲もあります。
こちらをご覧ください→→→

そしてプロデュースはなんとPhil Collins。Phil Collinsはこの曲でドラムとバックボーカルも務めています。

この曲超ロングヒットでした。この週の時点で既にHot100に23週目、最終的にはHot100に29週チャートインし、最高位13位ながらも年間20位と大ヒットになりました。
コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1983年4月9日付 ビルボード 全米 Top40 We've Got Tonite - Kenny Rogers and Sheena Easton

2019-04-07 20:17:56 | 1983年ビルボードTop40
1983年4月9日付ビルボード All American Top40、これで6週目の1位の年度を代表する大ヒット、Michael Jacksonの"Billie Jean"。アルバム『Thriller』から2位を記録したPaul McCartneyとのコラボシングル"The Girl Is Mine"に続く第2弾シングル。ソロでの1位は"Ben"、"Rock With You"、"Don't Stop 'Til You Get Enough"に続く4曲目となります。

2位は前週と変わらずこれで3週目の2位はCulture Clubの"Do You Really Want to Hurt Me"。ボーイ・ジョージ率いるカルチャークラブ、この後、一大ブームを巻き起こします。もちろん初めてのTop3ヒットです。
3位も前週と変わらずこれで3週目の3位はDuran Duranの"Hungry Like the Wolf"。もちろん解説の必要がないほど世界的人気ロックグループDuran Duran、アメリカでのデビューシングルです。
4位は11位からジャンプアップ、Dexys Midnight Runnersの"Come On Eileen"、 イギリスでは大人気グループでシングルNo.1ヒットも持っていますが、アメリカでは初めてのヒットです。
5位は7位からアップ、Styxの"Mr. Roboto"。70年代半ばから活躍している彼ら、19681年に3位を記録した"The Best of Times"以来のTop5ヒットです。

この週6位はKenny Rogers & Sheena Eastonの"We've Got Tonight"。
最高位は3月26日から3週続けた第6位。年間チャートは40位の大ヒットでした。

Kenny Rogersですが、カントリーやポップスバラードで数多くのヒットを持つシンガーソングライターですが、50年代から活動を開始、60年代にKenny Rogers and The First Editionを結成し人気になります。このバンド、サイケデリックロックバンドです。のちのケニー・ロジャースでは考えられないような音楽分野です。
70年代中頃、バンドを解散、ソロ活動に入り1977年に"Lucille"が5位を記録する大ヒット、カントリー歌手として人気になります。
その後は皆さんご存知のとおり、1980年にはコモドアーズのライオネルリッチー作のバラードラブソング"Lady"が1位を記録、年間チャートでは3位の特大のヒットとなり、特にバラードソングで大人気歌手となります。

そしてSheena Easton、こちらも皆さんご存知ですよね。"Morning Train (Nine to Five)"が1981年にビルボードで1位、年間チャートは12位となる大ヒットを記録、一躍人気歌手となります。

"We've Got Tonight"ですが、その大物二人の異色のデュエットソングです。
曲はアメリカのロックシンガーBob Segerの作、あまりに曲の感じが違うので忘れていましたが、ボブ・シーガーのアルバム『Stranger in Town』に収録され、1978年に13位、年間チャートでも94位を記録するヒットとなった曲です。

その曲をシーナ・イーストンとのデュエットソングとしてケニー・ロジャースのアルバム『We've Got Tonight』に収録され今回のヒットとなります。私としては、ボブ・シーガーバージョンよりもこちらのデュエットバージョンの方が好きです。シーナ・イーストンの素晴らしい歌声に加え、プロデューサーはDavid Fosterなのですが彼の素晴らしいアレンジも大ヒットにつながったのかもしれません。


こちらが1978年に13位のヒットとなったボブ・シーガーのオリジナルバージョンです。


そして追加でもう一つのバージョン、アイルランドのシンガーRonan Keatingとスコットランド出身の歌手Luluとのこちらも異色のデュエットソング。ルルは1967年の映画『いつも心に太陽を』の主題歌の大ヒットで有名ですね。
こちらはイギリスで2002年に4位を記録するヒットとなりました。


今週 先週 song / artist
1 1 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
2 2 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
3 3 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
4 11 COME ON EILEEN / DEXYS MIDNIGHT RUNNERS
5 7 MR. ROBOTO / STYX
6 6 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
7 9 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
8 8 SEPARATE WAYS / JOURNEY
9 12 JEOPARDY / GREG KIHN BAND
10 14 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
11 4 YOU ARE / LIONEL RICHIE
12 15 DER KOMMISSAR / AFTER THE FIRE
13 13 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
14 5 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
15 10 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
16 26 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
17 16 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
18 18 I'VE GOT A ROCK N' ROLL HEART / ERIC CLAPTON
19 24 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
20 20 LITTLE TOO LATE / PAT BENATAR
21 21 CHANGE OF HEART / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
22 27 EVEN NOW / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
23 28 I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
24 17 FALL IN LOVE WITH ME / EARTH WIND & FIRE
25 25 POISON ARROW / ABC
26 33 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
27 19 ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS
28 - OVERKILL / MEN AT WORK
29 43 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
30 30 LIES / THOMPSON TWINS
31 34 I LIKE IT / DEBARGE
32 38 IT MIGHT BE YOU / STEPHEN BISHOP
33 40 WELCOME TO HEARTLIGHT / KENNY LOGGINS
34 36 WHIRLY GIRL / OXO
35 23 BREAKING US IN TWO / JOE JACKSON
36 29 MAKE LOVE STAY / DAN FOGELBERG
37 22 STRAY CAT STRUT / STRAY CATS
38 44 SOME KIND OF FRIEND / BARRY MANILOW
39 39 I DON'T CARE ANYMORE / PHIL COLLINS
40 58 RIO / DURAN DURAN
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Dan Fogelberg - Make Love Stay(1983年の洋楽 Part12)

2019-04-04 20:57:02 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart12はDan Fogelbergの"Make Love Stay"。
最高位は3月19日から3週続けた第29位。年間チャートは圏外でした。

Dan Fogelberg、説明の必要がないほど素晴らしいミュージシャンです。素晴らしい作曲家であり様々な楽器を使う演奏家でありボーカリストです。
私のブログではこの曲で8回目の登場となりました。アーチスト別では登場回数No.1、という、最も好きなアーチストの一人です。

"Make Love Stay"ですが作詞作曲はもちろん彼自身、名盤中の名盤『The Innocent Age』に続いて発表した『Greatest Hits』のみに収録された通常アルバムには未収録の曲です。もう1曲"Missing You"もこのアルバムのみの収録新曲です。
"Missing You"はアップテンポだったですが、この曲"Make Love Stay"はしっとりとしたバラード、サックスも素晴らしい、この曲もまた彼の特徴ある情感たっぷりの名曲です。


こちらはライブバージョン。1991年に発表されたミズーリ州セント・ルイスのフォックス・シアターでのライブアルバムに収録されたものです。
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする