movieloverの辛口日記2!

50代のおっさんの日記です。書きたいこと書いてます。

『失楽園』(渡辺淳一)

2025年01月03日 00時03分54秒 | 読書

渡辺淳一の『失楽園』を読んだ。

ダブル不倫に溺れる久木と凛子の性愛を、久木の語りで綴るお話し。性描写が多いのだが、阿部定事件や有島武郎の心中事件など、愛するが故の殺人、心中といったお話しが挿入されていて、死に向かう二人の行く先を暗示していてやや暗い印象。

日経新聞連載時から話題になったベストセラー、今更ながら読んでみた。官能小説みたいに言われていた記憶があるが、いま読んでみるとそんなに過激じゃないね。愛とセックスの関係、永遠の愛を問いかける作品だ。

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が、なんだかなぁって気がしないでもない。特に心中の状況(男性器と女性器がつながったまま死んでいるのが発見される)は物理的に可能なのか? 考え出したら眠れなくなりそうだ。

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『マンガでわかる地政学』茂木誠監修

2024年12月31日 00時02分51秒 | 読書

茂木誠監修の『マンガでわかる地政学』を読んだ。

タイトルに反してマンガは少な目。地政学は地理的条件を重視する学問で、地政学的見地から世界情勢を読み解く作品。4年前に出版された本なので、少し古い話しかなぁと思って読んでいたのだが、これが今の世界情勢と変わらないのよねぇ。

<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td><div style="border:1px solid #95a5a6;border-radius:.75rem;background-color:#FFFFFF;width:504px;margin:0px;padding:5px;text-align:center;overflow:hidden;"><table><tr><td style="width:240px"><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16484459%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;"><img src="https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?me_id=1213310&item_id=20154042&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F5722%2F9784262155722.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=picttext" border="0" style="margin:2px" alt="[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]" title="[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]"></a></td><td style="vertical-align:top;width:248px;display: block;"><p style="font-size:12px;line-height:1.4em;text-align:left;margin:0px;padding:2px 6px;word-wrap:break-word"><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16484459%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;">マンガでわかる地政学 改訂版 [ 茂木 誠 ]</a><br><span >価格:1,540円(税込、送料無料)</span> <span style="color:#BBB">(2024/12/30時点)</span></p><div style="margin:10px;"><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16484459%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;"><img src="https://static.affiliate.rakuten.co.jp/makelink/rl.svg" style="float:left;max-height:27px;width:auto;margin-top:0" ></a><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16484459%2F%3Fscid%3Daf_pc_bbtn&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ==" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;"><div style="float:right;width:41%;height:27px;background-color:#bf0000;color:#fff!important;font-size:12px;font-weight:500;line-height:27px;margin-left:1px;padding: 0 12px;border-radius:16px;cursor:pointer;text-align:center;"> 楽天で購入 </div></a></div></td></tr></table></div><br><p style="color:#000000;font-size:12px;line-height:1.4em;margin:5px;word-wrap:break-word"></p></td></tr></table>

世界で争いが絶えないのは、その地理的なものが大きいことを示す作品。そんなに驚きはないが、楽しく読めるよ。

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『神のロジック 次は誰の番ですか?』(西澤保彦)

2024年12月29日 00時02分35秒 | 読書

西澤保彦の『神のロジック 次は誰の番ですか?』を読んだ。

舞台はアメリカ南部? 街から離れた学校で、世界中から集められ寮生活を送る11-12歳の生徒たち。お話しは学校での生活と学校の謎について描くのだが・・・。

やがて起こる殺人事件。犯人は誰? そして、何故生徒たちはこの学校に集められ、この学校では何が行われていたのか?


 

最終盤に明かされる驚愕の真実。絶対に映像化できないパターンのミステリー。驚きはあるものの、なんだかなぁ・・・。以下ネタバレなので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生だと思っていたのは、実は健忘症のため11‐12歳で記憶が止まっている70-80歳の老人で、学校は実はその研究施設なんだとか。この真実が衝撃で、連続殺人の犯人がステラだっていうのはどうでもよく感じるお話しだ。

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『小さいおうち』(中島京子)

2024年12月25日 00時02分02秒 | 読書

中島京子の『小さいおうち』を読んだ。直木賞受賞作。

昭和五年に尋常小学校を卒業後東京へ出て、老いるまで女中として過ごしたタキが、老後に回顧録の体裁で語るお話し。そのほとんどが平井家での出来事で、奥方の時子や子の恭一、平井家に出入り板倉さんなどと過ごした時のことを綴っている。戦前から終戦直後までのお話しがメインで、どれほど時代考証が正しいのかはわからないが、戦時下の雰囲気が感じられる。

タキの死後、彼女の回顧録のノートをみた甥の子が、漫画家イタクラショージ(板倉さん)の記念館を訪れ、平井恭一を訪ねて、当時起こったことを確認する最終章が秀逸。

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構成が巧く、楽しく読める。幸せな読後感に浸れる作品だ。

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『消えない月』(畑野智美)

2024年12月19日 00時02分53秒 | 読書

畑野智美の『消えない月』を読んだ。

マッサージ師のさくらは、常連客の松原に告白されて付き合うことに。しかし、自分勝手な松原についていけず別れを告げるのだが、松原が執拗に付きまとい・・・。

被害者さくらとストーカー松原がそれぞれ交互に語る構成が特徴。先の見通せない展開に引き込まれてグイグイと読み進める。面白いよ。

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以下ネタバレなので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に一波乱あるのだろうと思ってはいたが、さくらがあっさり殺されるとは想定外。悲しい結末が待っていたなんて・・・。

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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)

2024年12月16日 00時02分59秒 | 読書

ブレイディみかこの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んだ。

アイルランド人と結婚しイギリスに住む日本人の著者が、中学生になった息子を通して、日常にあるイギリスの多様性と、アイデンティティについて語るノンフィクション。


 

人種、国籍、宗教、階層、貧富といった多様性と差別が存在するなかでの暮らしとその難しさをヴィヴィッドに描いているのが特徴。イギリスってかなり複雑なのねぇ・・・。けっこう重いテーマだが、飄々とした語りと、そんな中でも素直にたくましく育っていく息子の存在に引き込まれて一気に読了。楽しく読める作品だ。

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『名画の本音 名画は嘘をつく3』(木村泰司)

2024年12月13日 00時02分07秒 | 読書

木村泰司の『名画の本音 名画は嘘をつく3』を読んだ。以前に読んだ『名画は嘘をつく』『名画は嘘をつく2』に続く第3弾。

絵画にある「嘘」を切り口に解説する作品で、オールカラーで名画を観ることができるのは嬉しいが、文庫サイズで細かな部分が見づらいのはちと残念。名画の解説としては楽しく読める作品で、また続きが出るといいなぁ。


 

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『見えない轍 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ』(鏑木蓮)

2024年12月10日 00時02分50秒 | 読書

鏑木蓮の『見えない轍 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ』を読んだ。

心療内科医・本宮慶太郎のもとに少女が訪れる。彼女の不調の原因は、スーパーでアルバイトで働く女性の自殺記事。少女は彼女が自殺するはずはないと主張。本宮が少女の治療のために事件を調べていくと・・・。人が死ぬほどではない毒でアナフィラキシーショックを起こして死んだ女性。鍵のかかった自室で、遺書と思しきメモがあって自殺とされたのだが、真相は・・・。


 

ほとんど推測でしかないが、論理的に理詰めで、かなり細い糸をたぐって真実に到達するミステリー。意外な真相で、まずまず面白く読める作品。以下ネタバレなので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

師と仰ぐ先輩社員が、専務とともに食品廃棄物の再利用を計画していることをスーパーの社長に告げられるのを恐れて、気分を悪くさせるために強くない毒をのませたところ、アナフィラキシーショックを起こして死んでしまったというのが真相。

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『オルタネート』(加藤シゲアキ)

2024年12月01日 00時02分37秒 | 読書

加藤シゲアキの『オルタネート』を読んだ。吉川英治文学新人賞受賞作。

タイトルの「オルタネート」は高校生限定、実名登録のマッチングアプリ。そのアプリをめぐって対照的な高校生と同年代の人間3人を描く青春小説。それぞれの希望と葛藤をテンポよく語り、意外な展開が面白くて一気に読了。楽しく読める作品だ。

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わたしテレビを観ないので芸能関係にはうとく、著者が旧ジャニーズのNEWSのメンバーだってのは全然知らなかったよ。天は二物を与えるんだねぇ。

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『犬の報酬』(堂場瞬一)

2024年11月27日 00時02分54秒 | 読書

堂場瞬一の『犬の報酬』を読んだ。

自動車メーカーのタチ自動車で、自動運転の公道での実験中に事故が起こる。軽い事故でさしたる問題もないのであえて公表しなかったのだが、東日新聞がこの事故をスクープ。事故を知る者は社内でも限られており、誰が漏らしたのか調査をするよう社長から指示が出る。するとその社内調査についても東日新聞が記事に、いったい誰がリークしているのか?そんな折、自動運転実験車両が死亡事故を起こしてしまい、タチ自動車は窮地に・・・。

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誰がリークしているのか?という点ではミステリー要素たっぷり。リークしていたのは意外な人物で、さらにその先にも意外な真実が・・・。なかなかに面白く読める作品で、以下ネタバレなので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

情報をリークしていたのは社長秘書の花田で、彼女は本来技術職でそちらを希望していたにもかかわらず社長秘書に甘んじていた。そんな彼女に、別の会社で希望の仕事を提供する前提でリークさせていたのは国交省の審議官だったというのが真実。

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