西加奈子の『漁港の肉子ちゃん』を読んだ。
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主人公は小学5年生のキクりん。天真爛漫でだまされやすい母の肉子ちゃん(見た目からのあだ名)のせいで、流れ流れて日本海側の漁港で母と二人暮らしてる。漁港の焼肉屋で働く肉子ちゃんや周りの人々、学校で起こる出来事をコミカルなタッチで描く作品。肉子ちゃんのキャラクターが秀逸で笑いを誘う。楽しく読める作品で、こりゃ面白い!心あたたまるお話で、いろんな人におすすめできる。
以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
実はキクりんは肉子ちゃんの実の娘ではないことがラスト近くに明かされるのだが、これが涙を誘う。素直に感動できる作品だ。