佐藤正午の『アンダーリポート/ブルー』を読んだ。
|
実は9年ほど前に読んだ作品なのだが、お話を全然憶えていないのと、後日譚の「ブルー」が併録されているので新たに買って読んでみた。でも、やっぱり前回と感想は同じなので前回の感想を以下に再掲する。
15年前に隣に住んでいた子供(現在は大学生)が当時のことを尋ねてくる。そこから過去の記憶と記録を掘り起こしてみると、恐るべき物語ができてしまう・・・。
途中で話のおおよそは読めてしまうので、そういう意味では意外性はない。それでも一気に読ませてしまうのは作者の力量で、結末をどういう風に持っていくかが気になってしまう。事件とは関係のない別すじのお話も用意して・・・。それなりに楽しめる小説ではある。
で、併録の「ブルー」だが、悪くはないが、蛇足のそしりは免れないかなぁ・・・。はっきり言っていらなかったな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます