窪美澄の『アカガミ』を読んだ。
|
お話の舞台は近未来の東京。若年層ではなぜか人間関係が希薄になり、異性との交際や性交がなくなり、生きる気力をなくした若者の自殺が急増している社会。国は若年層の男女のカップリングを図る「アカガミ」というお見合いのようなシステムを構築、主人公のミツキはそのシステムを利用してサツキというパートナーと出会う。ミツキとサツキの交際から性交、妊娠、出産という過程を描くお話で、「アカガミ」システムの中で国から至れり尽くせりの待遇を受ける二人だが、子供が生まれると・・・。
かなり無茶苦茶な設定と展開ながら、それなりに楽しめる作品。そのあたりは著者の巧さが表れているのだが、前提となるあり得ない無茶な設定には笑うしかないなぁ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます