大人になってから姉とツーショットをあまり撮っていない。
子供の頃はよく撮った。
上の写真は兼光さんが撮った。iPhoneをずいぶん下の方に構えるんだなあ、と私は可笑しくてレンズを見てる。姉は兼光さんを見てる。二人とも優しい顔である。
下の写真は私たちの父が撮った。私は父の顔を見てる。姉は父に笑いかけてる。父も笑っていたのだろう。
私も人の写真を撮るのが好きだ。被写体の目が私に微笑んでいるのがわかる。そこに私が写っていなくても。私の娘達が昔、お母さんと写した写真が少ないよ、と文句を言った時に、ほらこっち側に私がいてシャッター押してんの、あんたらは私に向かって笑いかけてんの、と答えたら納得してくれた。写真は愛だ。
