しばらく日本を離れてる間に2キロ太った。LAの義母を見舞っていた。義母は血圧の薬が倍量に処方された日、薬を飲んだ事を忘れて又服用、四倍量を飲んで倒れた。倒れる前にニックに電話で、あたしゃもうお迎えが来そうだ。日本からわざわざ来るにゃ及ばないがね、と言った。そう聞いて飛んでいかぬは、女/男が廃る。コロナ以来、ハハキトクと聞いてから発っても2週間の隔離じゃ間に合わん、死に目には会えんね、と言い交わしていたが、今はコロナテストのみ、隔離なし。行くっきゃない。
行ってみたら、義母は無事だった。薬の副作用が消えると、元の元気な毒舌の95歳の老婆に戻った。
5月半ばには近所で巨大な山火事があり、避難勧告が出て怖い思いをしたらしい。幸いヘルパーさんも居て、連れて逃げてくれるご近所さんもある。
「これが最後だね。二人で来てくれてありがとよ。仲良く一緒にとっとと帰りな。」
と言われ、たった五日でとんぼ帰りした。
海外渡航用アプリもゲットし、噂の格安航空ZIPAIRも体験できた。これで入国し、米国内の格安飛行機に乗り継いでNYでもシアトルでもコロラドでも、子供達に会いに半額で行ける。
写真は、LAのピアニストのメアリーとリハをした家の老犬。名前も知らない。二度と会えないかもしれない。飼い主はアドリエンヌ・アルバートという歌手で作曲家。彼女の曲「黄昏」をニックが弾いている間、四年ぶり再会したLAの親友ジョンと、とてつもなく幸せな時間を過ごした。