
どの窓も秋の灯や源氏よむ
別れ際に、Dが寂しいことを言う。 「もう一度、あなたと一緒に弾きたい。あなたがたが日本へ...

十五夜のわれを迎へに来る傘
ピアティゴルスキーの最後のピアニストだったDが、アラスカの音楽祭から帰ってくる。旅に行...

向日葵に冷たき陽射しありにけり
「焼きたて!! ジャぱん」 弦子がシナモンロールを焼いてくれる。夕食後から作り始めて、夜食...

季節外れの向日葵を持つて行く
約束の時間まで間があったので、コロンバスアヴェニューのストリートフェアで、モップの叩き...

報告の電話の声の爽やかに
ブログに書くことが溜まってきた。忘れるので目次だけ書いとく。 留牛にさよならを言う(リ...

朝の虫朝日がのぼるまで鳴けり
楼前先生のマネージャーのオフィスを初めて訪ねる。おじいさんとおばあさんが二人でほそぼそ...

雨の音近づいてくる夏落葉
ヒラリーハンが聞きたくて探してたら、楼前先生が、「なぜそんな物探してるの?」と馬鹿にし...

山道や落ち葉のうへの薄氷
かごちゃんが店に来た。電話会社のカウンターのところで撮影会があった。JNYがレジで、たま...

氷柱より迸りたる春の水
二十歳の弓子へ チリから帰って来て、久しぶりに君らと喋って、一緒にジーンズ買った。その...

湯治場に飼はれし犬や春を待つ
川端文学とマルケス世界の合体したみたいな場所から戻り、ぼさーっとしている。先生は荷ほど...
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