塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

高額移籍金は選手と指揮官を追い込む要素

2009-11-02 23:00:46 | 日記
 クリスティアーノ・ロナウド130億円
 カカー90億円
 今夏の高額移籍のトップ2はレアルマドリーが獲得した上記2人ですが、彼らはこの金額をどのように捉えているのでしょうか。これらの金はクラブ間で動く金であって、彼らの懐を潤おす物ではありません。しかし移籍金はその額面が大きければ大きいほど、選手の両肩に重くのしかかってきます。
 まず評価基準が高くなりますね。彼らはカンピオーネ(名手)ではなくフオリクラッセ(超名手)と認められたからこそこれだけの金額が動くわけです。結果がでない際の辛らつな罵声は尋常ではないでしょう。ロナウドは故障のため戦列を離れていますが、カカ、そしてベンゼマとシャビ・アロンソは額面どうりの働きをしていると思います。バルセロナでいうとイブラヒモビッチもそうですね。
 移籍した選手が働かないのなら、獲得を打診したGMと会長にもしわ寄せがきます。レアルはかつてを知るふたり、フロレンティーノ・ペレスとホルヘ・バルダーノのコンビで黄金時代の再来を狙っていますが、今のところは満足しているでしょう。
 しかし指揮官のペジェグリーニの心中はどうでしょうか。彼らフオリクラッセをベンチに追いやったものなら、会長とGMだけでなくファンからの突き上げも相当なはずです。怪我や親善試合での疲労の考慮、そしてカード累積による停止処分。こうした目に見えるベンチに座る理由が無い限り、フォリクラッセのコンディションが落ち気味でも使わねばならない状況が現れるかもしれません。
 その時ペジェグリーニは毅然とした態度で、起用しない理由を説明できるでしょうか。どんなに熱弁を振るっても、それが正論であってもファンの全てを納得させることは困難でしょう。そしてそれ以上に選手が理解してくれるか。カカとアロンソはともかく、ロナウドとベンゼマは難しい気がします。
 今のレアルはそうでなくても主力クラスがベンチに控えています。
 FWならイグアインとファン・ニステルローイ。MFならグティにファンデルファールト、マハマドウ・ディアラ。こうした各国代表の起用も踏まえながら、ペジェグリーニは試合の先発11人を考えねばなりません。
 難しいのは一口に試合と言っても、国王杯よりもリーグ戦やチャンピオンズリーグの方が付加価値があることが、皆わかっていることです。国王杯は序盤戦は格下が相手の時が多いですし、1発勝負のアヤでレアルでも簡単に負けてしまう時があります。
 でもリーグ戦は長いシーズンの中、チームが結束し勝ち点3をいかに多く稼いだか。これが勝利の条件ですから、リーグ戦の重みは高いわけです。カップ戦の11人よりもリーグ戦の11人のほうが、プライオリティの高い選手と捉えても言い過ぎではないはずです。
 一番怖いのは選手と指揮官の人間関係が瓦解し、ペジェグリーニの更迭が叫ばれるようになることです。仮に指揮官更迭となった際、果たしてレアルの指揮を任せられる指揮官はいるでしょうか。僕はいないと思いますし例え不調に陥っても、このままペジェグリーニに指揮を執らせたらよいと思います。
 僕がペジャグリーニなら、選手にかける言葉が機嫌伺いになりかねません。もしどこかの雑誌でペジェグリーニのインタヴューが掲載されたなら、じっくり読んでみたいものです。
 
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カタール移籍は今後も続く

2009-11-02 16:33:13 | 日記
Jリーグで結果を残したブラジル人が、カタールリーグに引き抜かれる現象は今後も続くと思います。今週刊サッカーダイジェストで、ライターの森本高史さんによる、カタールに移籍したブラジル人選手のインタヴューが随時掲載されており、僕は興味深く読んでいます。まず森本さんに感謝の意を示したいと思います。
 森本さんの記事によると、移籍した選手皆が新天地に満足しているわけではなく、日本に復帰したいと考えている選手もいるようです。
 その代表格が元グランパスエイトのダヴィです。カタールは女性がひとりで外出することが困難なようで、奥様はひとり孤独に耐えているとのこと。そしてダヴィにも約束されたサラリーは払われていないようです。
 最新号のインタヴューは元FC東京のカポレでした。彼は自分の移籍金で設備投資が賄えるし、若手にも出場機会が巡ってくるだろうからと、今回の移籍に関して後悔している点はないようでした。
 確かにサッカー選手の価値はサラリーに反映されますし、故障と隣り合わせの世界ですから、将来に備えて稼げる時に稼ぎたいと思う彼らの心情は当然でしょう。サッカーに限らず引退したアスリートが、引退後の職業を見つける事は本当に難しいと思います。
 例えばトトの助成金で、サッカーに限らずアスリートの支援ができたらいいのにと思います。解説や執筆活動が引退後に出来る選手はごく一部ですからね。
 またカタールリーグからJ1に選手を引き抜いてはどうでしょうか。今カタールには元ブラジル代表の二人、ジュニーニョ・ペルガンブガーノとアフォンソ・アウベスが在籍していますから、中盤の展開力と新しいFWを探しているチームは、声をかけてみる価値はあると思います。
 もし自チームのブラジル人選手がカタールから引き抜かれる可能性があるのなら、契約条項の見直しが必要でしょうし、異積金の設定を引き上げることも大事ですね。シーズン途中に移籍した選手の穴埋めを行う事は大変ですし、なによりチームの士気が下がってしまいかねません。今J1のチームは今一度外国人選手、特にブラジル人選手の獲得に注意すべきだと思います。
 
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ブラジル人選手の力強さ

2009-11-02 11:04:58 | 日記
 ブラジルのサッカー選手は本当に凄いといつも感心しています。彼らは「僕が家族の面倒を見る。そのためにサッカーをしている!」という強い意識があります。ですから給料の遅配や荒れたピッチが広がるブラジルよりも、経済的に恵まれたオファーがあれば、躊躇無く海を渡ります。
 僕は彼らの強靭な意志と力強さが、多くのプロリーグを支えていると痛感します。皆さんはブラジル人選手の存在しないサッカーリーグを想像できますか?僕にはできません。 アジアで言うなら日本や韓国はもちろん、創設間もないインドリーグにもブラジル人選手は存在すると聞いていますし、カタールには日本経由で多くのブラジル人選手が在籍しています。
 欧州に目を向けるとイングランドにロシア、ウクライナとかつてはブラジル人が敬遠しがちであった地域にも、今では多くのブラジル人選手が移籍するようになりました。これらの地域は気候がブラジルとは大きく異なる上、サッカーの捉え方もブラジル人の嗜好とは大きく異なりました。
 しかし最近はイングランドがマイボールとパスワークを重視するようになり、ロシアやウクライナは高給が保証されるうえ、CSKAモスクワとシャフタル・ドネツクがUEFAカップで優勝するなど、着実にレベルアップを果たしています。つまりブラジル人選手にとって、「サッカーのやりやすい環境」が以前に比べて増えてきたのです。また現代表監督のドゥンガがこうしたブラジルのファンには馴染みのないリーグの選手でも、代表招集の対象から外さない事も大きいでしょうね。
 彼らはメンタルも非常に逞しい。例え欧州や日本での挑戦が失敗に終わっても、良いオファーがあれば海をわたることを恐れません。例えば現在ビジャレアルに在籍するニウマール。彼はかつてリヨンの選手でしたが志半ばでブラジルに帰国します。
 しかし古巣インテルナシオナルでかつての輝きを取り戻すと、ブラジル代表に復帰しスペインへと渡ります。母国でやり直す事を彼らは恥ずかしいとは思わないのでしょうね。
 サッカー王国と自他共に認めるブラジルの本当の強さは、ワールドカップを5度制覇したことではなく、いつの時代も挑戦に怯まない選手を輩出し続ける土壌にあると僕は思うのです。この逞しさがある限り、これからも世界中でブラジル人選手が活躍することでしょう。
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ナビスコカップ決勝迫る!

2009-11-02 01:27:11 | 日記
 ファンなら元日は天皇杯決勝とすぐに連想できます。そして11月3日はナビスコカップ決勝であることも徐々に定着しつつありますが、これはファンレベルに限っての話。一般レベルまで浸透するにはまだまだ時間がかかりそうです。
 僕はフロンターレ優位の試合展開になると考えます。仮にナビスコカップを制覇できれば、リーグと合わせて2冠の可能性が見えてきます。この大一番で優勝を勝ち取れば、リーグ制覇に向けての大きな手ごたえが掴めるはずです。
 フロンターレは近年リーグで上位に進出しながらも、優勝には縁がありませんでした。またアジアチャンピオンズリーグも、2007年そして今季とベスト8で敗退していますから、今回のナビスコカップは真の強豪に成長できるかどうかの、大きな節目になる可能性もあります。
 逆にナビスコカップが獲得できても、成功の道標になるとは限らないのもサッカーの魅力であり、怖さであるとも言えます。昨年の今頃、一体誰がトリニータの今季降格を予想できたでしょうか。タイトルの獲得は名誉ではあるけれども、逆にチームの大きな足かせになるといういい見本です。
 FC東京もチームの初タイトルが、2004年原監督の時のナビスコカップ優勝でしたから、この大会にかける意気込みはフロンターレに負けてはいないはずです。11月3日は好勝負が期待でそうです。
 
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