塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

フランス、アイルランドと決戦へ

2009-11-14 20:54:13 | 日記
 率直に言ってフランスの方がアイルランドよりも、南アフリカの地で見てみたいですね。僕が個人的にリべりのプレイを気に入っていることもありますが、以下に挙げる選手達のプレイを見てみたいと思っているからです。衛星テレビが無くとも、ワールドカップの舞台ならば地上波で見る事ができますしね。
 プレイオフのアイルランド戦も彼らは先発すると思います。

GKスティーブ・マンダンダ(マルセイユ)
反射神経の鋭さがすばらしいと聞いています。老舗マルセイユの正GKは長期に渡ってフランス代表に召集され続けるでしょう。

MFラッサナ・ディアラ(レアル・マドリード)
クロード・マケレレが代表を引退し、パトリック・ヴィエイラのコンディションが整わない中、彼の中盤でのボール奪取がアイルランド戦でも鍵になるかと思います。

MFヨアン・グルキュフ(ボルドー)
ミランでは何がいけなかったのでしょうか。彼が若すぎたのか、それともミランの戦術が肌に合わなかったのか。いずれにしてもボルドーで輝きを取り戻したグルキュフは、リベリと並ぶフランスの顔となりました。監督のドメネクからの信頼も大変厚いようです。

 対するアイルランドは2002年の韓日ワールドカップ以降のメジャー大会に出場できていません。指揮官のジョバンニ・トラッパトーニは、クラブレベルでの成功を幾度となく経験していますが、イタリアを率いた代表監督時代の成績はそうでもありません。
 
 ですからトラッパトーニは自分を代表監督として招き入れたアイルランドの信頼に応えなくてはいけませんし、アイルランドもここでワールドカップの出場を逃してしまうと、より深刻な低迷期を迎えてしまいます。
 欧州で行われるワールドカップ4組のカードの中、この1戦が最も注目を集めるでしょう。どちらが勝つにしても、荒れた試合にならないことを期待します。
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アレックス・ファーガソンの本当の強さ

2009-11-14 16:41:58 | 日記
 ファーガソンのマンチェスター・ユナイテッドでの数々の栄光は、皆さんもご存知ですね。そしてそれ以前に指揮を執っていたスコットランドのアバディーンでもリーグ優勝を3度経験し、かつてのカップ・ウイナーズ・カップという欧州タイトルももたらしています。
 1986年ワールドカップには、スコットランド代表監督してメキシコの地を踏んでいます。正に百戦錬磨の名将といえるのが、アレックス・ファーガソンと言えます。

 でも僕が本当に彼を凄いと思うのは、来年で69歳になるというのに、いまだ勝利への執念が消えうせない事と、何より彼が健康体を維持している点にあります。これは本当に凄いことです。

 近年プレミアリーグで言うと、リバプール時代のジェラール・ウリエが、心臓疾病に倒れ戦列を離れた時があります。彼がホームのアンフィールドに復帰を果たしたチャンピオンズ・リーグのASローマ戦、ファンは彼のイニシャル「J・H」を観客席に掲げ、彼の帰還を喜びました。僕はDVDでこのシーンを見たのですが、実にいいシーンでした。敵将のカペッロのウリエの帰還を祝福し抱擁していました。

 現在のサッカーは競技の面よりもビジネスの面がことさら強調され、監督の両肩にかかる重圧は年を追うごとにきつくなっています。ウリエのように下手をすれば死んでしまいかねない可能性もあります。ファーガソンが健康体を維持していることは、彼と彼の家族だけでなく、世界中のユナイテッドのファンにとって、かけがえのない喜びと言えるでしょう。

 例えば同世代の指揮官、チェコ人のカレル・ブリュックナーは来年71、オランダ人のレオ・ベーンハッカーは来年66になります。しかし彼らはクラブよりも活動の限られた代表監督しての側面が近年強かったことも事実です。
 確かに代表監督への批判派止む事はありませんが、クラブの指揮官のように1年中批判を浴びるわけではありませんし、移動やメディア対応なども限られたものです。

 限られた代表監督の活動の中、イビチャ・オシムは倒れてしまいました。もちろん彼の場合はユーゴ紛争や直前までJリーグで指揮を執っていた事など、その背景には複雑な事情があることも事実です。

 ですから尚更の事、ファーガソンの存在価値がますます重みを増していくというわけです。彼は対戦相手のスカウティングや試合分析を、アシスタントコーチに任せていると聞きます。
 つまり彼の健康の否決は、自分にかかる重圧を、自分が信頼している人物たちとわかちあうことで、分散し集中力が妨げられない状況を作っているといえます。

 一時期勇退が報じられたファーガソンですが、彼の勇姿が見られなくなるのは、まだ随分と先のことになりそうです。
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岡田監督の強化スタイル

2009-11-14 13:35:06 | 日記
 本日南アフリカとの親善試合に臨む日本代表。起用される選手達は、肌で気候と芝の状態、そして南アフリカのファンの様子を感じ取れますから、5感全てを開ききって感じ取って欲しいですね。
 
 前回のブログで、僕は岡田監督から起用される気配の無い招集選手について、僕なりに意見を書いてみました。
 岡田監督の心情として、本番までの強化日程を逆算すると、新戦力の起用は最小限に、そして構想内の選手でメンバーを固定し、戦術の浸透をはかるほうが効果的と判断したのだと思います。体格と体力で上回る相手に対していなすには、選手の意思疎通が大切になりますし、意外性のある、ひらめきに満ちたプレイも、意思疎通の上に成り立つ物だからです。

 岡田監督はある瞬間から「オレのやり方でやる!!」と、前任者イビチャ・オシムの影から脱却する意志を述べました。
 オシムは成績不振で解任されたわけではありません。脳梗塞の静養の為に監督の職を解かれたのです。もし彼が病に倒れていなければ、彼は今でも日本代表の指揮を執っていたことでしょう。

 もしワールドカップ本戦において、ドイツの時と同じ結末を辿ったなら、ファンもメディアも「もしオシムが監督だったらどうなっていただろうか」と、想像し岡田監督を糾弾するでしょう。

 ですから岡田監督はオシムの影と戦うには、まず自分のやり方で代表の強化に着手しよう。自分の信念で辿った道で糾弾されたなら、胸を張れるし批判も真正面から受け入れる。そんな境地なのだと思います。

 本番まで後半年。岡田監督の信念が問われる時が、まもなくやってきます。
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日本代表の選手層

2009-11-14 01:15:22 | 日記
DF 岩下(エスパルス)
   山口(ガンバ)
   槙野(サンフレッチェ)
MF 山田(レッズ)
   乾 (セレッソ)
   香川(セレッソ)

 岡田監督が代表召集したものの、代表キャップ「1」ないし「2」、もしくは単に召集されたのみの選手を上記に書き出して見ました。嫌味な言い方をすると、ほったらかしにされている選手達です。岡田監督には自身の選んだ選手で代表チームを構成できる権利があります。その点を重々承知した上で残念だと思っているのです。
 
 僕は代表監督が決してしてはならないことは、「代表キャップ1の選手を作らない事」に尽きると思っています。 
 たかだか1試合起用しただけで、選手の良さがわかる指揮官なんているのでしょうか。2試合、3試合と継続して使われることで、自分の持ち味が出せる選手がほとんどだと思いますし、召集しただけでベンチに座らせたままというのは、僕には理解できません。
 
 僕の言い分はプロサッカーの概念に当てはまらないのかもしれません。森本のように短い出場時間で結果を残した人間が代表で生き残れるという理屈もわかります。
 でも代表キャップが「1」つくことで、選手の未来は変ってしまいます。移籍したいと思っても、「元代表選手」ということで移籍金が高くなり、移籍しにくくなる可能性もありますし、何よりそんな簡単に切り捨てられては、選手のほうが納得できないのではと思います。

 ワールドカップ予選で新顔の選手を起用することは難しい。だから親善試合で多くの選手を試す。方法としては間違っていません。でもワールドカップ予選のように、大勢の観客とテレビカメラが見守る中で試合をすることは、新顔の選手にとって既存の選手以上に、大きく飛躍できるチャンスだと思います。

 4人も5人も新顔を使うのではなく、先発で1人ないし2人、交代枠でもう1人使う。これくらいの塩梅ならば、ビッグマッチでも批判をそれほど浴びることなく、新戦力を起用できるように思えます。
 
 ワールドカップ本戦は予選の比ではない緊張感が漂います。その本番で主力出場できない際のリスクマネージメントが、今の日本には必要な気がしてなりません。
 ワールドカップアメリカ大会、優勝したブラジルのセンターバック、アウダイールとマルシオ・サントスは、リカルド・ゴメスとリカルド・ロッシャの控えでしたね。

 選手層が厚い事はチームの緊急時に間違いなく役に立つ物です。 
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